以前から気になっていた「ジビエ料理アンザイ」。
店主自ら狩猟免許を持ち狩に行き、自身でとって来た鹿や猪を提供してくれるお店。ジビエ好きには堪らないと話題になり、テレビでも紹介されたらしい。シーズンになると予約困難になってしまったり、1日1組限定というハードルの高さも重なり、なかなか行けずだった。
友人、「鮨 かの」大将が「ジビエ料理アンザイ」の店主と繋がっているそうで、予約を取ってくれた。時期によって最低人数が変わるそうだが、仲間内で楽しんで来たので紹介しようと思う。
完全予約制の「ジビエ料理アンザイ」へ初訪問
(あれこれ半年前に訪れた話なので、今の営業状況はお店に問い合わせして確認よろしく。)
最寄駅は「目白」駅。
そういえばこの時、携帯壊れて電波が入らなくなって相当焦った。電話も出来ないし、Wi-Fi入っていないと使えないし、相当嫌気をさしていた。
道も分からないので、友人達と目白駅前に何時に待ち合わせと事前に約束し合流。
それまで時間があったので、高田馬場でシーシャを吸ってのんびり過ごしていた。
目白駅から徒歩数分の場所にあるはずだが、皆で迷いに迷って到着。
都心とは思えない、昔ながらの一軒家。田舎では当たり前の家でも、東京では物珍しく滅入ってしまう。
本当にここお店?
人の家じゃないの?
表札に目を移すと。。。
「ジビエ料理アンザイ」
安西さんの家なので間違いない。
イアンターフォンを押し、眼鏡をかけたやや肉付きの良い店主が出てきた。
初めまして〜、よろしくお願いします。
すごい場所にありますね!
何度も迷いました!
と、皆同じような事を言ったりしていると思い、あえてなにも言わずにお邪魔します(笑)
ジビエ料理をとことん堪能
乾杯は缶ビール。
生ビールも瓶ビールも無く、珍しい銘柄の物が多かった。
店主実家近所にある豆腐屋の豆腐にふき味噌&タケノコの穂先山椒味からスタート。
今日のジビエ達。
これから店主が調理してくれます。
地元の椎茸農家である、栗田さんの椎茸。
鹿もも肉のバターバジル。
バジルを運ばれて来た時点で、バジルだけ食べてしまった友人も居ました(笑)
鹿もも肉のニンニク醤油炒め。
猪ひれ肉の焼き肉。
メス猪68キロの最高熟成状態のもも肉(おしり)!
さらに同じ母体の三枚(バラ肉)、豚トロ炒め!
脂身がとても濃厚で旨い。
猪レバーと花にら炒め。
花にら、シャッキシャッキで空芯菜のような食感が楽しめる。レバーも臭みが無く、ねっとりとした舌触りが特徴的。
焼肉の際に出た猪の脂で炒めた野菜。
猪の心臓と肺の焼物。
岡山県産のアナグマの辛子醤油に生卵をくぐらせた一品。
熊肉が本当に好きで、初めて食べた時と同じ感動が蘇る!脂が本当に甘くて、肉質も上質な牛肉に似ているで凄く食べやすい。
熊は熊でも、アマグマは小さいのに相当凶暴らしい。自分で仕留めて捌いて食べてみたいぜ。
真鴨のそぼろご飯。
2人代表してコネコネ作業をして焼く、猪ミートボール。
繋ぎ無しなので、肉肉しい力強い弾力と食感が楽しめる。
お新香やトマトで口直しをして、いよいよ〆。
熟成猪肉たっぷりの牡丹鍋!
スゲー量に一同驚愕するも、取り分けて攻めていく。ここまで、相当量肉と野菜を食べて来たので、明らかペースダウン。
この後、きしめんを入れるので食べられないようでしたら袋に入れて持ち帰りますか?と、店主から。
希望する方数名、持ち帰り具が無くなり麺投入!
猪の旨味たっぷりの贅沢なきしめんを完食。
三ヶ日みかんのシロップ漬けとヨーグルト。
極早生みかんジュースがデザートの出て、ご馳走様。
散々食べ飲み散らかして、一同動けない状態。
最後に記念撮影をして、お会計。
食べ終えて
コース料理は約4時間くらいかかった。時間配分というのは難しく、長くても良い空間とそうで無い時もあって、自身のコンディションにも左右されるから難しい。
前もって、長丁場という現実を知っていれば覚悟が出来るのだが、知らずに次々料理が出てきて、ゴールが見えないコースは飽きてしまう。
個人的主観になってしまうけれど、畳なのも正直キツい。店主も堀炬燵にしたいそうだが、オーナーさんの許可が得られないという訳で、かれこれ今のスタイルでやるしか無いそうだ。
まっ、目白駅から徒歩数分の場所にあり、田舎に実家に帰った感覚になるのは異空間というか特別感がある。その辺りをあえて売りにしているポイントも、店主の戦略が垣間見えた。
いつか自分も猟師になりたいので、勉強していこう。
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