昼飲みできる寿司屋「アメ横二郎」ラーメン屋ではない

昼飲みできる寿司屋「アメ横二郎」ラーメン屋ではない

また不思議なお店を発見した。「アメ横二郎」。外個人観光客と素人客で賑わうアメ横にあるから ”アメ横” と店名に付くのは理解出来る。ただ、その後の文字が ”二郎”  だ。二郎と言えば思い浮かべるジャンルは何であろう、大半は ”ラーメン二郎”  を想像するだろうし、一部の人間は ”すきやばし次郎” をイメージする。

『上野にもとうとう二郎(ラーメン二郎系)が出来たのか』 なんて妄想した輩も多いのではないか。少なくとも、筆者は当初そのように思った。

ただ、実際は立ち食い寿司屋なのだ。カウンター12席(立ち)のこじんまりした、とても小さくて目立た無い場所に鎮座する。間口も狭くてなんとなく入りにくい雰囲気。が、せっかくなので軽く食べに行ったので紹介する。

あくまでも主観で書いています。嗜好は人それぞれ、食の好みも多様性な時代なので賛否はあるのは承知しているからこそ、自分なりに体感したことを記していく。

参考程度にお願いします。

アメ横に二郎誕生

アメ横には半年に一度程度の期間で来る。家で使うスパイスを買うため「アメ横大津屋スパイス」へ行き、コリアンダー、ガラムマサラ、クミンパウダー、カルダモン、クローブ、購入したついでのランチして帰ったりもする。

大体、大好きな「まぐろ人 御徒町出張所店」へ足が向く。種類豊富なネタと軽く1杯飲めるし、比較的安価に楽しめるから何度も通っている。上野御徒町周辺に2店舗、浅草店、最近は門前仲町店も出店して勢いがある。

 

昼飲みできる寿司屋「アメ横二郎」ラーメン屋ではない

今回は初めて「アメ横二郎」へ行く事にした。観光地通りにあるから、どうせ観光客向けの素人が行く変な寿司屋だろう的な感覚で向かったのだ(すみません)。だから期待せず、経験値を上げるというか、失敗したらしたで仕方ないか、と妻と入った。

外から除いた感じだと、店内はI型で5人から6人でも入ろうものならパンパン。デブッチョが入るもんなら後ろを通るのに一苦労するし、もしトイレが店内奥にあるならデブは行かない方が身のためだ。いちいち ”すみません” と客を一旦外に出してからトイレまで行き、出て来るまで待ってないとならない始末。

(トイレがどんつきにあればの話ですけどね)

昼飲みできる寿司屋「アメ横二郎」ラーメン屋ではない

寿司屋で見る一般的なメニューと意味不明な文字が乱立する。例えば、サニポタ(650円)、めいめい4t(700円)、ちょりたく(850円)、大型めいめい(1,400円)、のんだくれ(700円)、ゆかりナース(700円)、きむタク(650円)←これは何となくキムチと沢庵なのかなと想像出来るけど、他は理解に苦しむ。

他にもメニューを辿ると分からない品が多い。詳しく知りたい人はお店の方に聞いて下さい。あえて筆者深追いせず、色々工夫しながら試作品を作って楽しんでいるんだろうなっと心に止めておきました。

とりあえず、王道のネタと気になった鮨屋のオムライスとやらを注文。明らかにやる気のなさそうな女性店員さんは終始携帯電話片手にだるそうにやっていたのが気になった。けど、酔っ払いや古事記の相手ばかりしているから疲れているのかな、よく分からないけど。

昼飲みできる寿司屋「アメ横二郎」ラーメン屋ではない

赤身、鯵、鰯、イカ。注文が入ると店内で手袋はめて握る姿が見えた。衛生的にやっているのかな、こればかりは何とも言えないけど、シャリは結構好み。ネタも冷凍物も扱っているようですが、注文した物は鮮魚でそこそこ味がありイケてる。鮪特有の酸味もあるし、これはこれでアリ。

昼飲みできる寿司屋「アメ横二郎」ラーメン屋ではない

トロタク巻。人工油脂が入ったトロちゃん的なものも不使用。本鮪のトロを扱い、外観からは想像出来ないほど本格的である。これは、お酒が進むでしょう。

(この後予定があったので飲んでいません)

昼飲みできる寿司屋「アメ横二郎」ラーメン屋ではない

最後は、鮨屋のオムライス。出来合いの玉子を底にして酢飯とマヨネーズとソースにチーズを炙ってとびっ子を乗せる。美味しく無いわけがないんだけど、ファミレス的で子供が喜ぶ代物。

そして、奥にあるのは雲丹。見た目通り、うん◯みたいで真っ黒。ご存知の通り、雲丹の高騰が凄まじい世の中だけあって1貫450円で出すのは無理ゲー。味にこだわらなければ良いけど、こんな色の雲丹出されたら食欲無くすよ。

ご馳走様。

食べ終えて

物(ネタ)によって良い悪いがはっきりしている。冷凍の出来合い物を使っているものもあれば、仕入れて捌いて真っ当なネタもあった。個人的には、お店やまわりの雰囲気と店員のやる気の無さが勝ってしまい良い印象は持てない。外国人相手をメインに商売しているなら場所的にも創作寿司的にもうまくいくと思うし、むしろうまくいっているのかも。こればかりは好みなので、人それぞれということで終わりにしよう。

「アメ横二郎」はラーメン屋じゃなくて寿司屋です。では、またね。

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