地元で愛され続けるラーメン屋!「福寿」(笹塚)で日本一の中華そばを食べる

地元で愛され続けるラーメン屋!「福寿」(笹塚)で日本一の中華そばを食べる

これまた数年前に訪問し紹介し忘れていた名店中の名店で御座います!笹塚にある「福寿(ふくじゅ)」は創業60年以上の超老舗店である。

現店主は二代目。ラフな格好とそこそこ歳も取っているので創業者?と、最初思ったが昭和29年からやっているそうなので、見た目通りだと年齢が合わない(笑)。ラフな格好と話したが、ジーパンにTシャツ、足元はクロックスとコンビニでも行くような格好だった。

建物は経年劣化しまくった古民家。お店の前に来た瞬間『大丈夫かな?』と不安な気持ちもあったが、せっかくなので食べてみる事にした。果たしてどのようなラーメンだったのか?早速紹介していこう。

「福寿」へ、初訪問

この日、笹塚周辺で仕事があり昼ご飯時に時間が空いた。笹塚や幡ヶ谷周辺は行ってみたい飲食店があるのだが、この辺り車では本当に移動し難い!道は狭いし、時間帯で通れない道もあったりと、車のナビ通り進むと極狭な道に案内されて悲惨な目にあった事もある。

(幸いにも軽自動車なので小回りが効いて良かったけど)

駐車場も高いし、路上パーキングも無い。路駐したら緑虫(駐禁取り締まる奴ら)がそこら中にウロウロしているので、あまり行きたく無いエリアの一つでもある。

地元で愛され続けるラーメン屋!「福寿」(笹塚)で日本一の中華そばを食べる

まー、近くに行ってみたかった「福寿」があったので覗いてみて並んでいたら他のお店に行こうと軽い気持ちで向かった。

通りかかった人、二度見三度見はしてしまう外観と綺麗な暖簾のギャップ。上でも話した古民家で風情があるというか、ここが渋谷区と忘れさせてくれる雰囲気がまた面白いと感じる。味に関しては多少の不安もあったけれど、昭和にタイムスリップした感覚で自然と引き込まれた。

地元で愛され続けるラーメン屋!「福寿」(笹塚)で日本一の中華そばを食べる

忙しかったのか、ラーメンの具が厨房では無く客席の方にあったり、洗い物も山済みになっていた。店主ワンオペでやっているそうで、話し掛けにくいというか聞かれるまで注文は伝えない方が良さそうだと直感で判断した。

もう一方のテーブルには現金が置かれていた。どうやら会計はセルフらしい(笑)。テーブルに千円札を置いて、お釣りも自分で受け取るので、信頼関係で成り立っているのか、店主が単純に面倒なだけなのか、ワンオペなので手が回らないのか、普段はしっかり会計のやりとりしているのか、何もかもわかならないが無法地帯だった。

地元で愛され続けるラーメン屋!「福寿」(笹塚)で日本一の中華そばを食べる

ラーメンの部・ワンタンの部、二種類で構成されたメニュー。今の時代、どこもかしこも値段を上げて商売しているのにラーメン一杯500円で提供しているとは驚きだ。ワンタンは10円プラスになるだけだし、一番贅沢なメニューでも780円。貧乏学生だった頃、近所にあったらなん度も通っていただろうな。

地元で愛され続けるラーメン屋!「福寿」(笹塚)で日本一の中華そばを食べる

見た事のない鉄鍋で麺を茹でるのか。全てに年季がはいっているが、どこか清潔感があり嫌な感じは全く無かった。お客も若い方から中年のサラリーマンが多く、ここは旨い!と勝手に実感した。

そんな時店主が一仕事終え注文を聞きに来てくれたので、五目ラーメンを注文。

上五目ラーメンを堪能

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注文した、上五目ラーメンが着丼したのは注文から5分ちょっと過ぎた頃。

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茹でた麺とスープを入れた丼を持って、客側にあった具材をトッピングして完成。

豚チャーシュー・モヤシ・刻みネギ・メンマ・カマボコ・海苔・ナルト、ゆで卵が乗る「福寿」の上五目ラーメン。

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丼が小さいので大した量は無いだろうと中華麺を持ち上げると、ズッシリと重い。推定150g程はありそうな麺量なので、腹は満足出来ると思う。

地元で愛され続けるラーメン屋!「福寿」(笹塚)で日本一の中華そばを食べる

漆黒のスープは鶏と椎茸の甘味を存分に楽しめる優しい味わい。癖になる甘さで一度飲めば虜になってしまう。

地元で愛され続けるラーメン屋!「福寿」(笹塚)で日本一の中華そばを食べる

地元で愛され続けるラーメン屋!「福寿」(笹塚)で日本一の中華そばを食べる

味玉では無く、ゆで卵というのがまたシンプルで面白い。昔は味玉では無く、ゆで卵をトッピングしていたんだろうなぁ〜。いつの時代からか、ラーメンに化学調味料たっぷり投入し濃いめの味が主流になってきたけど、元祖はこの味なのかな?

(ラーメンの歴史本、読んで勉強してみます)

地元で愛され続けるラーメン屋!「福寿」(笹塚)で日本一の中華そばを食べる

地元で愛され続けるラーメン屋!「福寿」(笹塚)で日本一の中華そばを食べる

胡椒やラー油で味の変化を楽しみ食べ進めた。チャーシューも柔らかいし、メンマもネギも食感シャキシャキ!キクラゲもコリコリしてバランス良かった〜

地元で愛され続けるラーメン屋!「福寿」(笹塚)で日本一の中華そばを食べる

スープまで完飲してしまうほど好きで優しい旨味!しかも、飲み干すと底に『日本一』と書いてあった(笑)。初代が築いた自称日本一の実績と魂が、さり気なく丼で受け継がれていることに粋を感じる。

ご馳走様でした。

食べ終えて

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上でも話したけど、昔のラーメンってこんな感じだったんだろうなぁ。醤油ベースで甘味のあるスープと中華麺、具材はシンプルにネギとチャーシューだけ!みたいなお店未だにあり、人気店は並んでいるもんね。

平日は昼のピーク時間は営業してなく15時半からなんだとか。多分忙しいのが嫌いな店主なのでしょう(笑)。せかせかせずにゆっくりと自分が提供したいラーメンを作り、味を分かっている方だけに美味しいと思ってくれればそれで良い、と。

色々勉強出来るお店のあり方なので、ラーメン好きの方は是非行って欲しい。次回、笹塚方面来ることがあれば寄ってワンタン系を攻めてみたいと思う。

福寿

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