移転してさらにパワーアップした鮨を堪能!「麻布十番 秦野よしき」

移転してさらにパワーアップした鮨を堪能!「麻布十番 秦野よしき」

移転後、初めての「麻布十番 秦野よしき」。同じ麻布十番内での移転、店名も変え内装も劇的に変化したそうで楽しみに向かった。

(先日札幌の名店「鮨一幸」でご一緒して以来なので、一ヶ月程ぶりの再会(笑))

新天地に選んだのは天ぷらNo. 1人気店「たきや」と同じビルの地下二階。ずっと空きだったそうで家賃も交渉を重ね契約したそうです。

(色々教えて頂きました)

店内は行った瞬間内装の美しさに驚き、席に着くまで長い通路を歩くワクワク感、最高なひと時だったので紹介しよう。

移転後初訪問!進化した「麻布十番 秦野よしき」へ行ってきた

六本木駅から歩いて向かった。

麻布十番駅が最寄駅だが、アクセスの良い駅を使う。

シーシャでも吸ってから鮨を食べようかと考えたが、万全の体制で挑みたいので前日も禁酒し絶好調。昼食も軽めにしたので腹が空いている。

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六本木ヒルズは綺麗な照明とお洒落な人が多い。

一本裏道に入ると静かな住宅街で多くなマンションがあり、いつか住んでみたいなぁ〜と感じた。(以前、そのマンションの一室に仕事で行った事があり凄く良かったんです)

移転してさらにパワーアップした鮨を堪能!「麻布十番 秦野よしき」

歩く事10分強、到着。

今回ご一緒しているのは毎度お馴染み「鮨 かの(一之江)」ご夫婦と、栃木の名店「柏寿司」の大将事柏倉さんの四人。お店前で待ち合わせし、いざ入店。

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上でも話した通り、入った瞬間の高級な造りと数ミリ単位で調整したという空間造りが素晴らしい。設計士でも無ければ専門的なことは全く皆無な私でも、何となくこだわりが感じられた。

相当お金が掛かっているとは思うが、大将がやりたい事を実現出来挑戦している姿勢が本当に凄い!

器も一式変えたらしく、鰹で使っていたキリコのお皿一枚○万円って・・・

大将は良いかもしれないが、洗うお弟子さん達は皿洗うだけでも緊張してヤバイだろうな(笑)。割ったら給料から引いとくからとか言わないとは思うけど、滑りそうで嫌だ。

・・・

前回お会いした時より髪が伸び、相変わらずのイケメン大将(さらに少し痩せた)と挨拶し、いざ堪能する。

「麻布十番 秦野よしき」を堪能する

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乾杯はビール。

お任せコースのみで以前より価格も上がったとおっしゃっていた。移転後は25,000円スタートで、別途サービス料と飲み物代。

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長崎であがった28キロのクエからスタート。

12日間寝かせ身がしっとり、脂がまったり、ハムのように滑らかな舌触りが特徴的。香りも強く、一品目から度肝を抜かれる!

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姫路産の牡蠣。

牡蠣マニアから言わせると産地によって味が全く違うらしいけど、正直分からない。大将は50秒燻製してから出してくれるが、産地関係なく燻製したら香りは同じだし余韻も一緒だと思う。

個体差で火入れて小さくならなかったりの特徴はあるかもしれないし、生で食べると違いがあるのかもしれないけどね・・・

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お任せで日本酒を頂きます。

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能登迷い鰹。

(上で話したお皿がこちら)

炭火で皮目を炙るんだけど、炭も熱した後が温度が一番高いらしく計算され尽くしている。炙った鰹を切る音だけでもお酒が進んでします最高な演出と味!

人生で一番美味しい鰹を頂いと思う。

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函館の白子はスープと一緒に楽しむ。白子がチーズみたいにねっとりと濃厚。

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違う日本酒頂きます。

いつも通りだけど、ハイペース(笑)

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余市の鮟鱇の肝。

有名鮨屋は余市のあん肝を使う傾向にある。日本一と言われているらしが、漁獲量が多いのか海の環境が良いのか・・・

脂があり日本酒との相性抜群!

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ここから握りに入っていく。

(大将髪伸びて痩せたでしょ?)

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鮨一幸(札幌)」リスペクトしている大将。

所々インスパイアしている面もあるけど、オリジナリティも強く勉強熱心。(お店の空間や器やハケ入れも似ているけど)

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春子鯛。

最初は味見してから提供するお馴染みの光景は健在(笑)

身の柔らかさと皮の程良い張り、シャリの温度、完璧。

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すみません、ガンガン飲みますよ。

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細魚(さより)。

鮨屋に行くようになった当初もあまり好きな魚では無かったけど、最近美味しさの深さに気が付いた。淡白なんだけど奥に潜み旨味がある。

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香りの強い魚を三貫目に持ってくるところは一緒だね。

決して派手さは無いけれど、科学的な変化で楽しませてくれる。最近流行りの高級食材を沢山扱うわけでもなく、地味だけど同じ食材をとことん突き詰め、一番美味しい状態に持ってくる。

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赤身。

素人には分からない魅力が詰まっているなぁ。毎回食べに行くと勉強になるから本当食べていて面白い!

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中とろは敢えて二貫出しているそうです。

一貫目と二貫目、味が全然変わるそうで、洗脳されたかのように違った魚体の鮪を食べている感覚に陥っている。

言葉一つで変わるのか正確には分からないけど、変化の違いを楽しむべし!

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これで最後にしておこうかな。

飲み過ぎても味覚がおかしくなって旨さが分からなくなるからね。

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むむ!?何やら巻物でも作るのか??

鮪、沢庵、大葉、椎茸、白髪葱、ミョウガ。

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大判海苔を取り出して、太巻き・・・

今まで太巻き出て来た事なかったので驚く。

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綺麗な太巻きだが、シャリは少なく具がメイン。

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濃いめに作ったあら汁のスープと一緒に流し込んでくださいと。(新店舗ように作ったあら汁入りのカップ)

ドロドロだけど臭みは全く無いあら汁。食感のバランスを考えた巻物、めちゃくちゃ好きなやつだわ!一本分食べたくなるのは私だけだろうか?

持ち帰りとかもやっていますかね(笑)

冷めたら美味しく無いし、あら汁と一緒に楽しむから美味しいんだろうな。

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雲丹。

シャリの温度を上げ、雲丹は冷たい状態での温度の乳化を口内でじっくり味わう。

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スペシャリテ!と言わんばかりの喉黒ご飯。

何軒か喉黒ご飯を食べているけど、マヨネーズみたいな味をするのが不思議でしょうがない。ここと鮨一幸の二店舗くらいかな?大盛りで食べたいっす!

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鯖。

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珍しい北寄貝(ほっきがい)。

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肝たっぷりの皮剥(カワハギ)。

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丁寧な仕事が垣間見える穴子は煮過ぎず程良い食感を残し、小骨は一切無い。

木の芽の香りも上品で最後の握りとして纏めてくれる。

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玉子と干瓢巻きが出て、ご馳走様。

食べ終えて

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お会計、35,000円税込。

移転前より価格は確かに上がったけど、値上がった感じはなかったなぁ。むしろパワーアップし過ぎていたので満足度の方が上回った。付加価値のギャップ、流石としか言いようが無い。

「麻布十番 秦野よしき」、上でも一度話したけど素人が行くと良さは分からないかもしれない。ある程度鮨屋を食べ歩き魚の知識や鮨の事を多少熟知してから行くと面白いと思う!

賛否両論あるかもしれないけど、私は季節ごとに通いたいお店の一つ。

またお伺いさせて頂きます!

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