東急東横線「白楽」駅から徒歩10分の場所にあるラーメン店『くり山』。
白楽の商店街を六角橋方面に向かいファミリー商店街へと右に曲がり、そこから真っ直ぐ行くとピーコックがありその隣に位置する当店。
2008年4月オープンし、当初は『仁鍛』という屋号で営業していた。仁鍛の店名の由来は、最初の修業先である『大勝軒』の創業者、山岸一雄さんがつけてくれたとの事。その後2011年(平成23年)屋号を『くり山』に変え現在に至る。
そんな人気店を作り上げてきた『くり山』の歴史や魅力を伝えていきたいと思う。
店主の修業先から独立に至るまで
冒頭でも述べた通り店主は『大勝軒』で修行していた。その後は伝説のつけ麺店『六厘舎』で3年ほど修行し独立した。
『くり山』という屋号に変えたのは初めて六厘舎からの独立店として名前を変えた。屋号を変えようが店主の出すつけ麺、中華そばは人気が高く連日多くのお客さんで賑わいを見せている。
筆者も今回2日間訪問し、つけ麺と中華そばを堪能させていただいたので魅力を伝えていきたいと思う。
ある程度の待ち時間は覚悟
筆者は2日間とも平日のちょうどお昼時に訪問した。
前情報で時間を外したほうが良い。という投稿を見ていたのだが行ける時間がちょうどお昼時になってしまい、お店に着くとやはり数名の列が。
ただ、4,5人ほどの待ちだったので直ぐに入れるだろうと思っていたのだが30分近くは待つ事に。
驚く事に、以前は店員さんが注文を聞きに来ていたのですが、なんと券売機が設置されていた。
これで回転率が良くなればいいのだが、そうもいかないのが現実。待つのが嫌な人はオープン前に並ぶか、閉店ギリギリで行く事。
券売機ではメニューがみにくかったと思うのでこちらで紹介。
お客さんの9割はつけ麺かあつもりを頼んでいる。また、昼と夜ではスープの濃さが変わる。人気のあるラーメン店ではこのような表記を目にする事が多いかもしれない。
これは『くり山』も期待できるだろう。
くり山を堪能
つけめん+味玉
彩りが綺麗なスープが食欲をそそる。
大勝軒からそのまま譲ってもらった製麺機でつくられたこの自家製麺は、昆布粉が1%ほど練り込まれているとの事。もちもち食感が食べやすく、先ずは麺だけで味わってもらいたい。
鶏ガラ・モミジ(鶏の足)・豚骨に魚介(煮干・サバ・カツオ)を合わせた力強くも重すぎない味わい。
つけだれの中には刻みチャーシュー、メンマ、海苔、ナルト、刻みネギが入っている。チャーシューが脂乗っていて美味い。
極太のもちもち麺はつけ汁と良く絡む。麺の味わいもあるので8割くらいをつけ汁につけて食べるのが良いかもしれない。
個人的にはドロドロしたつけ汁のほうが好きだがこれはこれで悪くないだろう。魚介の味がしっかり出ている。
また味の変化を楽しんでいるお客さんも多く見られた。麺に直接黒七味をかけたり、スープに魚粉を入れたりニンニクを入れたりと。
あまり味を変えるのは作った職人さんに悪いかな?と思ってしまうところもあるが置いてあるならかけたほうが良いという事なのだろう。
麺に黒七味をかけてみた。多分、麺にかけるのはスープに入れると全体に黒七味の味が回ってしまうからだろう。
麺にかける事によって7割から8割くらいしか麺をスープに浸さないので常に最初のベースが維持されるからだと思う。
辛過ぎない黒七味はピリッとしたアクセントになり癖になる。これでもかっていうくらいかけているお客さんもいた。
最後に余ったスープを「スープ割りください」とお願いし、「柚子いれますか?」と聞かれるの。
柚子が本当に苦手だったら入れないほうが良いが、入れたほうが香りも立ちスッキリと飲める。むしろ、飲み干してしまうくらい美味い!
柚子入りをオススメする。
中華そば+味玉
つけめん同様トッピングはほとんど同じだ。
チャーシュー、メンマ、海苔、刻みネギ、ナルトに追加注文した味玉だ。
チャーシューはつけめんとは違い、大きく1枚で切られている。
「少し違うお肉なのかな?」と思う食感。少しパサパサ気味でつけめんのチャーシューのほうが美味い印象。
ただこの刻みネギが美味。
食感がシャキシャキと楽しめ、辛味もなくスープや麺と良く合う。追加トッピングしたいと思ったがメニューに無く諦める。
麺はつけめんより少し細い感じがした。いわゆる中太麺くらいだろう(違ったらすいません)。
スープとの相性が良すぎる麺は香りも良い。つけめん同様自家製麺で工夫おしているんだろう。正直つけめんより中華そばの方が好きだ。
くり山の味玉は間違いない。知人からも「味玉は絶対トッピングした方がいいよ」と言われていたので、つけめんと中華そばどちらにも追加で頼んでいた。
味がしっかり染み込んでいるが、黄身はトロッとしており筆者好みだ。
スープはどちらかというと、トロッとしているのでこってりさを感じるかもしれない。
こってりが好きな人は堪らないスープだが、苦手な人はなかなか受け付けないかもしれない。そういう方は無難につけめんを頼んだ方が良さそうだ。
ちなみに筆者はスープまでペロリと飲み干してしまった。
食べ終えて
今回、つけめんと中華そばの両方を堪能し紹介せていただいた。この他にも『くり山』では毎週火曜日限定で、煮干し醤油そばを出している。
もともとは定休日であった火曜日を独立するスタッフのためにやり始めたらしく、こちらの隠れファンも多いとのこと。
筆者は断然中華そばの方が好きなのだが、煮干し醤油そばも食べて比べないとまだまだ語れないかもしれない。もちろん好みがあるのでそれぞれだが、つけめんに飽きたら中華そばも食べてもらいたい。
筆者は次回、火曜日に行きたいと思う。ご馳走様でした。
[…] 引用元:食べ歩きコンシェルジュ […]