鮨波やしの二番手が独立!「かくきゅう(KAKUKYU)」(新高円寺)

鮨波やしの二番手が独立!「かくきゅう(KAKUKYU)」(新高円寺)

高円寺にある超予約困難店「鮨 波やし」の二番手を務めていた方が独立したとの情報を聞きつけ早速行く事にした。

鮨好きの間では「鮨 波やし」、予約が3年位取れないの知ってるよね?

一度行った知人に予約をお願いしたんだけど、当時で東京オリンピック終わった次の年の案内だったらしいから予約辞めたって(笑)

確かに、今の私でもいくら行きたい店だからと言って数年後先の予約は取らない。

話を戻そう。

二番手の方が出店したお店の名は「かくきゅう(KAKUKYU)」。アクセスは師匠のご近所新高円寺だ。

まだ比較的予約が取れるが、この先「鮨 波やし」同様超予約困難店になるのか!?

友人と行ってきたので紹介しよう。

「かくきゅう(KAKUKYU)」へ初訪問

予約は1ヶ月前に電話で取った。

たまにご一緒する鮨好きの知人から、

「鮨 波やしの二番手が独立したから、先に行ってどんな感じかレポよろしく」と、メッセージが来た。

いや、せっかくなら一緒に行きましょうよ〜と、送るも最近仕事が忙しくて食べ歩きに行けないんだよ、と。

他の友人を誘って訪問。

(6月の時点で週末は1ヶ月先まで予約で埋まっているが、平日は当日予約でも入れる時の方が多いと言っていた)

鮨波やしの二番手が独立!「かくきゅう(KAKUKYU)」(新高円寺)

帰宅ラッシュの時間を避けて、早めに新高円寺駅に降り立った。

最近車で通ってない道なので、田舎者みたいに右往左往しながらお店までの道を歩く。

鮨波やしの二番手が独立!「かくきゅう(KAKUKYU)」(新高円寺)

新高円寺駅、0次会出来るようなお店ない?

一緒に行く友人が中野坂上に住んでいるから詳しいと思い、聞いてみると離れた南阿佐ヶ谷の方ならあるらしい。新高円寺駅周辺はおすすめ出来る店はないから、諦めた方が良いと。

居酒屋チェーン店に行っても意味がないし、コンセプトがはっきりしてないお店に行くのも嫌だ。なので、コンビニで立ち読みしながら時間まで待つ事にしよう。

鮨波やしの二番手が独立!「かくきゅう(KAKUKYU)」(新高円寺)

18時から予約した。

オープンも18時らしく、友人と一緒に待機。

(早い時間から空いていれば入ってビールでも飲んで待っていたかった)

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「かくきゅう」

角に九?

どんな意味があるんだろう?

(聞き忘れたので、大将に聞いた方居ましたら是非教えて下さい)

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18時丁度、大将が出てきて暖簾が掛けられた。

私たちの他に1組(4人)居るだけなので、ゆっくり楽しめそうだ。

それでは、お邪魔します。

「かくきゅう」のおまかせコースと飲み物をとことん堪能する

鮨波やしの二番手が独立!「かくきゅう(KAKUKYU)」(新高円寺)

店内はカウンター8席。

店主1人で切り盛りしていると思ったが、途中で女将さんが登場して夫婦で切り盛りしている。

ちなみに料理はコースのみ。価格はなんと12,000円と凄く良心的な価格設定。

安い事に関しては嬉しいは嬉しいが、逆に不安もある。市場の価格はある程度決まっているので、食材の良いのは仕入れられないしクオリティも下がる。

「鮨 波やし」もリーズナブルに楽しめるから有名らしい。もちろん、雰囲気や味も素晴らしいんだよね。(多分)

一品料理

鮨波やしの二番手が独立!「かくきゅう(KAKUKYU)」(新高円寺)

前日、禁酒したのでビールが旨すぎる!

上品なグラスにきめ細かい泡、素晴らしい喉越し。

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磯つぶ貝。

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刺身盛合せ。

鮨 波やしスタイルらしい。

確かに牡丹海老が真ん中にピンっと反っている姿みた事ある。

鮪はニュージーランド産のインド鮪。白イカは京都の舞鶴産で歯応え十分あり、甘みもしっかりある。

しめ鯖に青柳など、少しずつ盛ってくれる刺し盛りスタイル好き。

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刺身には日本酒でしょ。

基本大将にお任せで頂く。いつもハイペースだが、この日はいつも以上にペースが早いが気にしないでね(笑)

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太刀魚塩焼き、平貝磯辺焼き、季節の野菜(トウモロコシ)。

太刀魚は小ぶりながら上質な脂と繊細な旨味、平貝は一味を付けて辛味のアクセントを追加し、トウモロコシの甘みも楽しめる。

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休肝日明けの酒は本当に旨い!

皆夏酒飲みたいという声をお店で聞くんだけど、ラベルが夏っぽいだけじゃないの?と、思う。中身は大した変化はないと思うんだけど、実際はどうなの?

ラベルが涼しげでスッキリした感じには見えるけどね。

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毛蟹。

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綺麗に裁き殻から身をほぐしやすい様にしてくれる。

時期的なものなのか、型は小さめだが味は甘みの強い蟹に間違いない。

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茶碗蒸し。

真子鰈、鮑、穴子、雲丹、贅沢な食材が入った茶碗蒸し。

高級食材を入れればいいと言う発想では無いと思うけど、なんか食材が活きていないような気がした茶碗蒸し。

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陸奥八仙(青森県)

もう日本酒止まらないぜ。

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これも見た事ある。

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鮪の中落ち、沢庵、大葉、いくら、通称ばくだんと言うらしい。

ばくだんを海苔に乗せ巻いて食べる。

シャリが欲しくなるのは私だけか!?普通にトロタク巻を細巻きにして食べたい(笑)

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大将がしばし厨房に入って出てこないと思ったら、何やら炒飯みたい料理が出てきた。

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これ何か分かる?

とり貝の肝で作った炒飯なんだって。とり貝の肝、食べた事ないから味が分からないが癖が全く無く、コクと旨味がしっかりある。

鮑の肝みたいな濃厚な味は無いけど、旨い。むしろ旨過ぎて大盛りの丼に盛って食べてみたい!

(今日一感動した品だった)

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日本酒追加。

料理は少しずつ出し、味付けや食材は酒飲み様にしているのでお酒が進む。コース料金が安くてお酒を飲んでカバーする作戦かな?

握り

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一品料理が終わり、後半は握り。

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と、その前にハイボールを注文。

日本酒が続くとどうしても口内が飽きてしまう。

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中とろ&赤身。

握り準備をしている段階で、鮪物凄く薄く切っているから何に使うんだ?と、思ったら中とろと赤身を合わせて一貫にして握った。

大将曰く、中とろが上に来ると中とろの味になって、赤身が上だと赤身の味になる。最初の食べ口と後半の味の違いが楽しめると。

面白い発想だけど、個人的には別個で握ればいいと思った(笑)

鮨波やしの二番手が独立!「かくきゅう(KAKUKYU)」(新高円寺)

真子鰈。

縁側を乗せて、淡白な身と縁側の脂をミックスさせている。

シャリはコシヒカリで米酢のみ。米粒が立っている印象はなく、少しねっとりしたシャリ。温度は一定を保ち、シャリと一体化させている。

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小肌。

脂が少なく、酸味を強調している小肌。

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鯵。

青魚が続く。

至って普通の鯵だが、肩身をさらに半身に切っているので芸術的には見えなく、見栄えが良く無い。(味は良いけど)

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鰯。

同様に鰯もそうだ。こう言うところでコース料金が安い理由がはっきり出てしまう。

この位で良いと言う意見ももちろんあるとは思う。ただ、食べ物は50%は視覚で判断されるので、食べた時にはもう脳が美味しく無いと言っている感覚になる。

(後、全員分の鮨をまな板に握ってから出すのはやめてほしいかな。出来れば握ったら直ぐに皿にのせてほしい!)

鮨波やしの二番手が独立!「かくきゅう(KAKUKYU)」(新高円寺)

白イカ。

細切りソーメンの様なスタイル。

繊維は口内で感じるが、噛むほどに甘みが出てくる白イカは美味しい。

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とり貝。

出す瞬間に、パチンッと叩きとり貝がビヨーンっと仰け反る。時期的に、そろそろ終わりな食材かな。

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白えび。

富山名物、白えび握り。海苔のアリとナシ、皆さんはどっち派?

私は海苔の美味しさにもよるけど、軍艦に出来るものは軍艦で食べて海苔の風味も一緒に楽しみたいかな。

小丼で出してくれるお店ならまた別の話だけど。

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雲丹。

海苔プリーズ(笑)!!

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最後に穴子が出てきてコース料理が終了。

正直腹5分目くらいだったが、巻物だけ追加して会計をもらう事にした。

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大好きなトロタク巻きと、鯖ガリ巻き。

巻物はセンスが出るよね。最後にお椀を頂いてご馳走様でした。

食べ終えて

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お会計、2人で31,000円くらい。

かなり飲んでこの価格は安過ぎるよね、値段だけみたら。

値段相応というのがあるから、リーズナブルに鮨屋を楽しみたい方には良いと思う。近所にあって当日鮨が食べたくなったら来るだろうな〜

まだまだ荒削りな部分はあると思うが、そのうち3年待ちになったりして(笑)。予約困難店になる前に行く事をおすすめします。

さて、お腹もまだ余裕あるし2軒目はどこ行こうかな?

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