新規開拓したいお店は山ほどある。
日本全国に飲食店は7万店あると言われているけれど、実際のところ入れ替わりも激しいし、もっと多くあるような気がする。
1日3食だと年間1095食。
10年間続けると、10950食。20年間21,900食、30年間32,850食。
(私は実際2食なので、もっと少ない計算になる)
せいぜい元気で食べ続けられるのは後30年くらいだと思う。だったらなおさら1食が大事かわかるでしょ?
何が言いたいかと言うと、新規開拓する事の方が多い私は、初めて行くお店はしっかり調べて行くようにしています。
今回紹介する、「鮨 いまむら」は白金高輪駅から徒歩10分場所にあるお店。
知人がSNSに投稿していたのをきっかけに、気になっていたお店の一つ。食べログの点数も4を超えている(2019年4月時点)ので人気店なのは間違いない!
友人たちの予定を聞いて、予約し行ってきたので紹介したいと思います。
予約必須!ミシュラン獲得の「鮨 いまむら」へ行ってきた
新規のお店へ行く時は毎回ワクワクする。
SNSで写真を見ながら、これは美味しそうだな〜。とか、店主はどんな方なのだろうか?
アットホームな感じの雰囲気のお店なのか、黙って淡々と寿司を食べるのか、色々な観点から想像しながら行くのが楽しい。
久しぶりに「白金高輪」駅に降り立った。
いつぶりだろう?正直思い出せないくらいなので、相当前なのは間違いない。
車ではよく通っている道も、歩いてみると景色が違う。
こんな小さなお店あったか?
ここのマンション良さそうだな。
などなど(笑)
やっと着いた、「鮨 いまむら」。
18時、20時半の2部制。友人が遅い方が良いということで、20時半スタートにした。
予約は1ヶ月前に電話でしました。
重なってしまうと予約が取れないこともあるそうですが、1週間前でも全然大丈夫ですよ、と店主が言ってました。
嬉しい限りです。
この日も20時半スタートの会は、2つ空席があったのでタイミングが良ければ当日でも飛び込みで来れるかもしれない。
急な接待や美味しい寿司が食べたくなったらチェレンジしてみましょう!
「鮨 いまむら」を堪能する
L字型のカウンター9席。
私たちは3人、もう一組(多分常連)は4人、計7人。
大将、お弟子さん、女将さん、若い女性スタッフの3人で切り盛りしています。
乾杯で瓶ビールを注文し、いざ「鮨 いまむら」ワールド堪能していきます!
おつまみ編
おつまみを最初に出して、後半握りに入っていくスタイルのようです。
先ずはつまみから。
真子鰈(マコガレイ)。
真子鰈は鰈や鮃の中でも貴重な魚らしく、滅多入らないそうです。
特にこの日は極上物。淡白でモチモチした食感に甘みが少々、噛んでいくうちに口内が真子鰈の甘みで覆われて行くのがわかる。
塩で食べ、わさび醤油で食べる。どちらも異なった旨さが楽しめます!
平貝(たいらがい)。
刺身で出しているお店が最近少なくなったような?
焼くことによって平貝の味が活きてくる。
子持ちヤリイカ。
おいおい、こんなに美味しい子持ちヤリイカあるのかよ〜!
口の中が幸せすぎて飲み込みたくない。ずっと食べていられるくらい旨いのは、煮方が上手なのかな?
茶碗蒸し。
具は岡山県産の立派な白魚と黄ニラと異色の組み合わせ。
黄ニラが入るだけで、洋食風になるのが不思議です。
日本酒をお任せで注文。
山形政宗(山形県)の日本酒が出てきた瞬間、一緒に居た友人が普段日本酒あまり飲まないけど、これ(山形政宗)は好き!と、お猪口もらって一緒に乾杯。
スッキリしているのと、飲み口が尖っているのでインパクトはある。
好きな味。
北寄貝(ほっきがい)つまみ。
少し焼き目を入れて、七味で味付けされている。
北寄貝も少し熱を加えた方が断然甘みが増すよな〜
あん肝。
まだまだ脂があるあん肝、食べた瞬間口の中でとろけた。
今シーズンNo. 1のあん肝に出会った瞬間だったような気がする。
ホタルイカ酢味噌和え。
買ってきたホタルイカを盛り付けているだけでなく、少し火入れして香りを投出しているからホタルイカに深みが増す。
酢味噌の味付けも日本酒のアテになるくらい美味しく、言うことない。
全部が洗礼された味付けだ。
焼き魚は、東京湾の太刀魚(たちうお)。
時期的に早いような気がした。確かに旬の時期みたいなこってした脂はないけれど、香ばしく焼かれたホロっとした太刀魚も美味しい。
大根おろし、酢橘、薬味もぬかりない。
2杯目は、作(三重県)。
握り編
ようやくガリが出てきたので、後半戦の握りがスタート。
店主とお弟子さん、切り付けし着々と準備していきます。
切り付けは店主が行って、お弟子さんが飾り包丁を綺麗に入れている。
1貫目は、鰹の漬け。
おつまみが出てきている時から仕込んでいた鰹。
今の時期にしてはかなり脂が乗っていて、初鰹というよりは、戻り鰹に近い。
最近、季節関係なく脂が乗った鰹が取れるようになったそうで、『迷い鰹』と呼んでいる。
個人的のはもっと迷いまくって、年中美味しい鰹が食べられれば嬉しいと思ってます(笑)
千葉県銚子産の鰆(さわら)を藁で燻した握り。
鰆の身を塩で〆てから、藁で燻しているそうで、独特な匂いが特徴的。魚の中で、藁で燻して香りをつけるのなら鰆がダントツ相性が良いと思っている。
ハムのような滑らかで美味しい。
細魚(さより)握り。
お弟子産が飾り庖丁しているのですが、細魚が大きすぎて、ほぼカンヌキサイズと言ってました。
ネギ生姜のアクセントが良い!
千葉県勝浦であがった本鮪赤身。
食べてみると、中トロと間違えるほど脂が乗っている。味も強くて酸味もあり、わさびでなく和辛子で味付けしているのも面白い。
中トロの方が逆にさっぱりしている印象。
美味しい鮪は赤身が旨い!と聞いたことあるけど、まさにその通りだな。
小肌(こはだ)握り。
美しいとしか言いようがない綺麗な飾り包丁。
余所見していても手が覚えているから大丈夫らしく、あっちこっち見ながら切りつけている。流石職人さんだ。
肝心の小肌の味は、熊本県天草なので脂が乗っていて肉厚です。
酢を強めに〆ているそうですが、脂があるからなかなか浸透しないらしい。
食材一つ取っても、職人によって仕込み方や提供の仕方が様々なので面白いな。
みる貝握り。
みる貝の握りが出てきたのは、カウンター寿司を食べ始めてから初かもしれない。
少し炙って香りを出し、コリコリした食感が楽しめる。
鯵握り。
鯵は鯵でも、豆鯵と言われ、とにかく小さいそうです。
握り1貫で肩身。小さい鯵は、脂が乗ってなく、鯵の旨さを感じないと思っていたけれど、これ食べた瞬間ビビった。
脂はもちろん乗っているんだけど、とにかく味が濃い。
大阪湾で上がった鯵は荒波に揉まれて、身がしっかりしているそうで、脂も乗ってます。(この日1番握りで旨かった)
SNSを見ていて、これが1番食べたかった!
トロタク巻きだけど、赤身も入っているしさらに中巻きサイズ。1人で1メートル食べてみたい(笑)
長崎県の車海老。
茹でてから少し冷ました感じで、シャリと合う温度に仕上がっている。
友人の1人がお腹苦しくなってきたとの事なので、車海老くれた(笑)
ラッキー!
青森県大間の生うに。
今の時期は北海道より、青森県の方が甘みが強いそうです。
対馬産の穴子は、今まで食べた中で1番トロトロ(笑)
これは煮過ぎではないか!?と思ってしまった。
一瞬で口内から消え去った。。。
最後は玉子焼きで終了。
ふぅ〜、なかなかボリュームあったしペースも良い感じ。
「追加ございますか?」
あるネタを聞いて、お腹一杯とは違う友人が、「大トロ下さい」と。
追加の大トロ。
さっぱりした脂の濃度なのと、身が少し若かったので、もう少し寝かせた方が美味しくなると思った。
少し炙った方が、味がダイレクトで分かりやすいかもな〜
最後にデザートが出て、ご馳走様でした。
食べ終えて
オーソドックスな江戸前寿司を楽しむには良いお店ですね。
店主はお客さんとは必要最低限しか話さなく、淡々と仕事をこなすタイプでした。一言質問しても、一言で返ってきて会話が終わってしまう(笑)
もう少し話したかったですけど、大将の人柄の良さも居心地良かったです。
この日の会計は、1人24,000円弱。スタートが17,000円だったのでこのくらいでしょう。
コスパが良いわけではないけれど、安定して良かった。
カウンター寿司は十人十色なので本当に面白い!もっともっと経験値上げていきたいと思います!!
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