福岡食べ歩き九軒目は、大野城駅にある人気寿司屋「菊鮨」へ。
博多駅から少し遠く、30分弱くらいかかりお世辞にも栄えている場所とは言えません。(アクセスはそこまで不便ではありませんが)
こちらは福岡県のみならず、県外から注目されている人気の寿司屋です!
博多周辺で寿司屋なら間違いなく外せないお店でしょう!
住宅街に佇む菊鮨に行ってきた!予約必須の人気店は噂通り素晴らしい握りに数々だった
人気寿司屋といえば予約必須のお店がほとんど。
さらに数ヶ月前から予約して祈願かなって行くお店も少なくありません。
当店に関しても予約必須の人気店で、私は一ヶ月前に予約し候補日を伝えると行った日の昼の部しか予約できませんでした。
本当は夜に行きお酒を飲みながら、おつまみと握りを楽しみたかったのですが残念・・・
まー、予約できただけ運が良かったと思い楽しむことに!
博多駅からJR鹿児島本線に乗って大野城駅下車。
駅看板を見てわかる通り、本当に田舎で駅周辺にはコンビニが一つあるくらい。
「ここに名店菊鮨があるのか?」
降りる駅を間違えていないか不安になりましたが、間違い無さそうなので行ってみるとこに!
駅から徒歩10分弱、住宅街の中に当店がありました。
本当に住宅街で、「菊寿司」(旧店名らしいです)の看板がなければ普通の一戸建ての家です。
12時スタートで10分前に着いて入ろうとするも、もう少々お待ち下さいと外で待つことに。
あっ、ちなみに昼・夜共にお任せコースのみで、
昼(4,500円)、夜(10,000円)の料金設定。
先に言っておくと、この価格設定は本当に安いと思います。値段だけでなく、このレベルの寿司がリーズナブルに味わえるなら予約が困難なのも納得です。
お昼のお任せコース(4,500円)を堪能
12時丁度にお店に入り、しばし静かな雰囲気の中店主が準備を進めていきます。
そして二種類の釜が運ばれて来て、何をするかと思えば、
店主がシャリを作っていきます!
二種類のシャリを使っているのですが、どちらも握る時間を逆算し合わせていきます。
しかもカウンター越しでやり、パフォーマンスでお客さんの前でシャリを合わせているお店、私は初めてで感動!
待っている間も見ていて面白いです!
「飲み物は如何しますか?」
お昼だったのでお茶にしようかと思いましたが、せっかくなので日本酒を頂くことにしました!
福岡の日本酒、田中六五!こちらは店主のお任せで!!
そして本日のネタの数々が運ばれてきて、店主が握りの準備へ!
座ってから寿司を握るまで30分以上はかかります。
お昼の部でリーズナブルですが、店主は真っ向勝負の本気ですw
ふぐ皮ポン酢
日本酒を注文しておいて良かった〜
相性抜群!!
梅の茶碗蒸し
茶碗蒸しは具はそこまでインパクトある食材は入っていないものの、梅の香りと味わいが面白い!
梅の茶碗蒸しって初めてですね〜
ここでガリが運ばれてきます!
細かく一口サイズに刻まれ、自家製ならではあっさりとしています。
ガリだけで日本酒二合はいけると思います!個人的には相当好みの味です!!
店主がネタを全て切り終わり、ここから一気に握りに入っていきます!
天然虎河豚(とらふぐ)
最初っからインパクト大!!
身厚でフグの食感と甘みが楽しめます!
平目昆布〆
しっかりと寝かせたヒラメに、ほんのり昆布の香りが心地よい一貫。
二種類の赤酢のシャリを使い分けていますが、序盤戦は色が薄めの赤酢のシャリ。このシャリがまた美味!
このタイミングでお椀!?
正直もう少し終盤でお椀は欲しかった・・・
赤出汁で最高に美味しいけど、出てくるのが早いw
細魚(さより)
ネタとシャリの間に海老のおぼろを忍ばせた繊細な一貫!
大ぶりのサヨリは半身分仕様なので贅沢です!!
生ゲソ
イカは何の種類だったかな?
ゲソというよりは、エンペラーの部分かな?
食感がパキパキっと楽しめ、隠し包丁をしているのでシャリとの一体感もあります!
醤油ではなく、甘いタレで食べるのもまたいいですねーー!
ハガツオ
ここでもう一種類の赤酢が強いシャリに変わりました。
一週間寝かせた歯鰹、口に入れ食べるとほんのり燻製されたような匂いがします。スモークされた魚のイメージ?寝かせるとこんな香りになるのかな?
極上の一貫!!
本鮪赤身
この値段で本鮪の中トロが入ってくるとは驚きです!
ネタの切り方、寿司の握り方、どれも素晴らしいの一言!!
カマス
この時期のカマスは脂がのっていて美味!
そういえばおのころ五合(赤坂)で食べたカマスも脂があって美味しかったので、この時期は食べ頃なんでしょう!
鰆(サワラ)
藁で燻してあり、香りが楽しめる一貫!
身質も柔らかく、シャリとのバランスが素晴らしい!力強い赤酢のシャリに負けないくらいの存在感があります!!
鰤(ブリ)
対馬の鰤は10日も寝かせたもの。腹の部分なので脂が多く酸化が早い印象ですが、これまた上手に熟成しています。
鰤の旨味を最大限に活かし、脂の旨味をしっかりと味わえます。
雲丹(ウニ)
雲丹をこのような握り方(?)で出すお店は初めてです。
軍艦でもなく、海苔なしの握りでもなく、海苔で支えている感じ?
手渡しで渡され、そのままひと口、
海苔の香りが鼻にスっと入り、雲丹の甘みとシャリの酸味、全てが纏まっています!
いやー、
素晴らしいの一言!!
穴子(アナゴ)
対馬の穴子といえばブランド。この日は対馬の穴子が味わえたのも本当に嬉しい!
程よく煮て、皮目をしっかり焼きパリパリ感とトロトロ感の両方が楽しめます!
赤貝ヒモ手巻き
握りはここで終わり、赤貝のヒモ手巻き!
多分赤貝の身は夜のコースで食べられるのでしょう!しかし酒飲みは赤貝のヒモの方が好きなんですw
玉子焼
カステラかと思うくらい甘い玉子焼き。
しっとり、フワフワなのでいくらでも食べられそう!
最後はデザート
ここまでの料理で4,500円(+税)なのは安すぎませんか?
これは予約困難になるし、わざわざ博多から足を運んででも行きたくなるでしょう!いや、むしろ全国から大野城の菊鮨に食べにくる理由も納得です!
食べ終えて
これはやっぱ夜に行き、10,000円のコースで飲みながら楽しみたいですね!
福岡県に食べ歩きに行くなら先ずは当店を予約してから行くくらい価値があります!
当店を中心に食べ歩きルートを作るのがベストのような気がします・・・
いやー、大変満足!
ご馳走様でしたーー!!
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