昼夜鮨を楽しんだ日は過去一度だけ。あまりにも贅沢だと自分でも分かって居るのだが、一度はやってみたかった。
ラーメン、カレー、蕎麦、うどん、ハンバーガー、昼も夜もサクッと食事出来るジャンルのダブルヘッターは幾度とやった事がある。最近は体重増加や食べ歩きの回数が少なくなり減ったけど、先日立食い蕎麦連食した。お財布事情的にも立食い蕎麦は有難いとしみじみ感じる。
さて、「冨所」の後、虎ノ門横丁へ友達と行きハシゴ酒。蒸留酒が有名なお店、飯田橋の某有名餃子、軽く食べ飲みして夜はゆっくりしようと考えていたが時間があり相方が鮨をリクエストし、久しぶり(?)の「鮨 かの」さんへ訪問。
新型コロナで飲食店は大ダメージ受けているので、少しでも好きなお店でお金落とせれば!と、訪問一時間前に電話予約。
堪能してきた料理の数々を紹介していきます。
「鮨 かの」おまかせコース
都営新宿線「一之江」駅。江戸川区といえば葛西をイメージする方が多いと思うが、一之江の「鮨 かの」も外せない、遠くてもわざわざ行く価値のあるお店である。
初めて訪問したのは2年前の夏。不動産会社社長のS氏が家の仲介をしてくれたお礼に鮨ご馳走しますよ!と、「鮨 かの」さんへ訪れた。当時おまかせコースを取り入れたばかりで10,000円税抜。飲んでも二人で30,000円ちょっとで驚いた事を鮮明に覚えている。
食材費高騰や出したい鮨の方向性で今はグンっと上げ16,000円税抜。立地がどうであれ今の価格帯でも個人的に満足度高く何度も通っている大好きな鮨屋の一つ。
一之江駅から歩いて10分くらい。予約は一人しか入っていないと大将が言っていたのでその方の時間に合わせて訪問。前を歩いているスーツを着た中年のおじさん、方面的にもあの人鹿野さんのお店行くのかな?と、相方と話していたらビンゴ(笑)
8席のカウンターに3人しか座っていないと心なし寂しさもあったけど仕方ない。
ビールをコエドに変えてからお初!私はサッポロラガー赤星が良いですよ!!と、散々すすめたけど叶わず(笑)
青海苔茶碗蒸しで料理がスタート!
青森県大間の平目。枝豆が秀逸の美味しさで驚いた。平目より枝豆?と、鮨屋に対して少々失礼かもしれないけど、正直に伝えたら、昨日も同じ事言われたって(笑)
季節物はうまいという事だ。
鯵タタキ。
ワサビのネットリ感が舌に纏わり付き鼻腔をくすぶる。本物のワサビを使ってワサビ飯もいつか家でチャレンジしたい。
鰹は自家製玉葱ポン酢、茗荷(みょうが)、刻み海苔と合わせて頂く。玉葱ポン酢、何につけても美味いし、玉葱ポン酢ファンも多いとか。
バイ貝を出汁で煮た物。
女将さんにお任せで日本酒を注文。最近日本酒を飲む事が減った。魚の生臭さには日本酒の相性が抜群と科学的にも証明されているけど、日本酒って途中から味が同じに感じている自分に気がついた。飲み過ぎなだけと言われるとそこまでだけど、口が飽きると事も重ねて感じたので、焼酎ソーダ割りかウイスキーハイボールを飲む頻度多め。
たまには日本酒も飲むけど、二合くらいかな。
毛蟹の土佐酢ジュレ。酸味、甘味、香り、絶妙な掛け合いがアッサリして良い。
生もずくはジャッキジャッキ食感が楽しい。
肝臓に嬉しい蜆のすまし汁で一休み。
さっ、ここから握りに入っていくぞ。
いつも通り鯵からスタート!
炊き立て切り立てのシャリが微妙に馴染んでいない感じが鯵の旨味を一層強くさせる。鯵の柔らかさもシャリと馴染み、旨い鮨食べてるぞって脳が言っている。
大阪湾の鰯は脂が乗っている事でも有名。好きな人が多いネタで扱っている鮨屋も相当多い。どこで差をつけるのか?土台のシャリも勿論あると思うが、提供時の温度管理が重要。
この日の鰯、もう少し温度上げて欲しいと思った。体温に近い温度が一番味蕾(みらい)が脳に伝達しやすいんだと。
皮目の柔らかさピカイチ、カスゴ鯛!試行錯誤繰り返し、決して一夜でこの完成度に持ってくるのは到底無理と言って良いほど完成度高く、素晴らしい忍耐力とも言えよう。
細切りにした烏賊の握り。
車海老は提供前、蒸して握りってくれるから温かく香りも立っていて甘い。海老の中で火を通した車海老が一番好きだと思う。
懐かしい、浅利の握り!一貫に6個分の浅利を握っている手間暇かかった職人芸。
一時良い浅利が入ってこなくてやめていたそうだけど、最近復活!時期は夏場前くらいまでなのでない時の方が多いので要注意。
小肌の稚魚、新子。
皆新子食べたくて、バカの一つ覚えみたいに素人が新子ある?とかたまに耳にするんだよなぁ。好き嫌いとかではなく、小肌の方が旨味成分は多いし、新子は味がしないからねぇ。
泣く泣く鮨屋は馬鹿高い出始めから仕入れて丁寧に仕込みして提供してくれているんだから頭が下がります。感謝の芋意をこめて噛み締めろよ。
小肌の方が脂あってシャリとの相性も最高だよ。
マスノスケ!
本鮪大トロ。
大トロは状態悪くても大トロの味なんだよね。良い意味で使いやすいかもしれないけど、腹(大トロ)の部位は高いから大変やね。
北海道ムラサキ雲丹。
「鮨 かの」名物穴子もファンが多い。穴子丼の持ち帰りもあるので、手土産に喜ばれる事間違いない。
干瓢巻き。
カッパ巻きを頂き、料理終了。
お椀とヨーグルトアイスでご馳走様。
食べ終えて
東京だけでも鮨屋って3,000軒以上あると言われているから、一生のうちに回れる店舗数は限られている。全店舗行って好みのランキング付けるなら語れるけど、到底無理。私自身100店舗近く高級鮨屋に行って、好みのシャリや大将との相性、居心地の良さなど勉強させられる事も多く、新しい発見も毎回ある。
「鮨 かの」さんは個人的にも良くして頂いているけど、鮨本当好みなので是非行って欲しい。都心のど真ん中で食べたらプラス10,000円くらい掛かると思うので、遠くてもいく価値ある。
馴れ親しんだお店に行く回数が増えているけど、少しは新規開拓もしていこうとは思っている。では、また次のブログでお会いしましょう!
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