麻布十番にある和食店「あらいかわ」へ、知人からのお誘いを受けて行く事になった。
高級店が多く立ち並ぶエリアで、割りかしリーズナブルに本格的な和食が楽しめるとの事で行って来た。(誘って頂いた知人は常連なのか?)
聞いてみると、気になっていたけど行けてなく初訪問らしい。個人的には情報が少ないお店には行かない主義だが、行くと返事してしまったので覚悟を決める(笑)
果たしてどんな劇場が楽しめるのか?
早速紹介していこう。
「あらいかわ」へ初訪問
麻布十番駅が最寄り駅だが、アクセスが便利な六本木駅から歩いて向かう。
六本木駅から麻布十番方面に歩いて行く事も多々ある。
そういえば貸切会と言っていたが、誰が来るのか全く分からない。
幹事の方はもちろん知っているが、他に知っている方はいるのかな?
人見知りな私は2018年下半期から2019年上半期は予約困難店で行けないお店が多かったので、初めましての方ばかりでも行くようにした。
ただ、途中で気がついたのはやっぱりめんどくさい!挨拶して、仕事何をやっているのかなど根掘り葉掘り聞かれたりするので料理に集中出来ないし話さないといけない空気感が嫌だ。飲み物も手酌で良いのに、気を使って注いできたりするのがめんどくさい!
仲良い方が1人でも入ればその方の隣に座って話せば良いけど、友達が少ない私には難しい(笑)
(案の定、この日も初めましての方々ばかりでほぼ会話せず料理をとことん楽しんだ)
18時からの貸切会。
ギリギリに到着し、既に皆集まっていて座っていた。
軽く挨拶して楽しむ事にしましょう。
おまかせコースを堪能する
15000円のおまかせコースのみ。
アラカルトは無いとの事。
乾杯は瓶ビール。
生ビールは無いようだ。
一品目は渡り蟹、帆立の身と卵、芽ネギとコンソメジュレの味付けのお造り風。
帆立の卵、初めて食べた。言葉でどのように表せばいいか分からないが、旨い。
渡り蟹の身とよく合い、もっと食べたくなる。
うずら卵とベビーコーンの串揚げ。
ここで揚げ物?と、思ったけど変化球な一品が嬉しい。
小鉢色々。
にしん、水菜ともずく、枝豆、姫サザエ、カラスミ。
カラスミがこの時期にあるのは珍しく、貸切の日に特別に出しているとの事。少し揚げて旨味を閉じ込めているそうだ、
確かに最初の食感と香りが違う。
鮑と雲丹。
雲丹は白雲丹を使っているそうだ。
紫雲丹でも馬糞雲丹でも赤雲丹でもない、白雲丹。鮨屋は白雲丹を好まないそうだが、和食屋には人気があるそうだ。
甘味の余韻が短いような気もするが、味は濃厚で旨い。
価格も安いので一石二鳥と店主は言っていた。
店主と店主のお父さん2人で切り盛りしている。
数ヶ月前までお弟子さんが居たそうだが急に来なくなったらしく急遽お父さんが手伝っているのだと。職人の世界ではよくある事らしいが、お父さん年配なので店主の負担半端なさそうだな。
鱧のしゃぶしゃぶ風。
温かい鱧は身がふっくらし穴子と間違えそうになる。
鍋の中にオクラの千切りを入れて食べる。
すごく旨味が強いスープになっていて、何か入れたのか?と思ったが、鱧の旨味と塩だけだと。
そこにオクラを入れるアイディア、ありそうでなかった。
甘鯛。
甘鯛を土台に蓮根、茄子のソースがかかっている。
茄子を叩いて油と醤油で合わせている。魚がメインというより、茄子の旨味が先行する一品。
穴子と椎茸サンド。
江戸前の穴子をバンズにジューシーな肉厚椎茸がパティ代わり。
(実際にはバーガースタイルで食べないけど)
穴子脂乗ってて旨いね〜
蕎麦の実たっぷり入った蕎麦。
蕎麦と蕎麦粉で親子蕎麦になっている。
味というより、香りが強い。蕎麦粉をガリガリ食べながら食べる蕎麦初めてだな。
イチジクと胡麻ソース。
胡麻ソースが少し甘過ぎて、個人的にはイチジクだけ食べたかった。
芋饅頭。
餃子の皮で炊いた牛すじや芋を包んでいる。生姜の効いたスープがまた旨い!
和牛ステーキ。
こちらも貸切会の時は値段次第だけど出しているそうだ。
家庭用のフライパンで店主がじっくり焼き上げる。
なぜ家庭用なのかというと、お店を作るときにガスが通っていなかったらしく、業務用の火力が強いのはダメだったらしい。なんとか工事せずにガスを通す事は出来たが家庭用の火力なので最初は大変だったとの事。
和牛ステーキはサシも綺麗で脂も軽い。美味しくないわけがないよね。
〆は3種類の土鍋炊き込みご飯。
トウモロコシとオクラの炊き込みご飯!
トウモロコシの甘味が強い。
穴子の炊き込みご飯!
穴子だけでご飯がここまで旨味を吸うのか?小骨が若干気になるが、間違いなく旨い。
新生姜と昆布出汁の炊き込みご飯!
決して高級食材を使っていないけど、店主の腕に掛かれば高級感が出るんよね〜
新生姜と昆布出汁でここまで美味しくなるなら、家でも工夫して出来る!自炊する事があればやってみよう。
お代わりは早い者勝ちなので、トウモロコシとオクラご飯を再度頂く。
時間が経った方がお焦げも出来てさらに美味しくなっている。
赤出汁のお椀が塩気が強く粘りもあったなー。
酔っ払いの胃袋には染み渡って良いけどね。
餡蜜が掛けられた杏仁豆腐でコースが終了。
流石にお腹一杯なので追加はなし。ご馳走様でした!
食べ終えて
お会計、1人19,400円。
決して高級食材を使っていないので価格的には妥当なような気がする。雲丹や鮑、和牛ステーキくらいかな?原価高いのは。
後は野菜を中心に技術を施し高級感が出ている。本来ある調理の基本のような気がするので、職人による調理を楽しめた。
銀座にある某有名な和食屋に数ヶ月前に行ったけど、正直調理が複雑すぎて分からなかった。もっとシンプルで良いような気がするが、同業者は凄いと思っていた。
自分自身、経験値が低いのか?もっと勉強しよう。
和食の政界も奥が深いが、少しずつ勉強していこうと。
コメントを書く