銀座昼飲みの聖地!「泰明庵」蕎麦もつまみも豊富

銀座昼飲みの聖地!「泰明庵」蕎麦もつまみも豊富

銀座にある「泰明庵」はセリが楽しめるということでも有名だ。根っこが付いた本物のセリを豪快にそばに入れて、ジャキッ、ジャキッ、頭に響かせながら咀嚼する楽しみが魅力。正直、味に関しては普通の野菜だし、特段苦味や甘味が強い訳でもない。ただ単に、仙台名物として有名でもあるし、旬の食材を楽しみたい人が多い。

同店は勿論幅広い年齢層に愛されている。多くのビルが立ち並ぶ銀座エリアに絶滅危惧種的な昔ながらの戸建てな佇まいも珍しい。何度も何度も立退の営業が来ていると勝手に憶測するし、どうせなら断り続けて自分が元気に食べ歩き出来ている、後何十年かは残って欲しいと刹那に思う。

さて、今回は名物のセリを目当てでは無い。昼から夜まで通し営業なので、早い時間から飲みにいく事にした。銀座界隈で昼間から静かにお酒とつまみを楽しめるお店が極端に少ない。新橋はガヤガヤしているし、高級なお店は金銭的に難しい。とりあえず、ここ集合的な使い方をさせて頂いているのが「泰明庵」。

15時に待ち合わせ。焼鳥屋、イタリアン、最近はヌードル屋を展開している鳥さわグループ大将中澤氏、時刻通り来ることは無いと分かっていても、とりあえず待ち合わせ5分前に到着。

 

銀座昼飲みの聖地!「泰明庵」蕎麦もつまみも豊富

予約はしていない。アイドルタイムなら入れるだろうと、余裕ぶっこいて入ったら見事満席。お酒を楽しむ人は主に2階席に案内されるんだけど、上がったらおじさん達の憩いの場的な空気で盛り上がっている。

『ここは本当に銀座か?』
『荒川区の蕎麦屋じゃなかったか?』

歴とした日本経済の中心地銀座6丁目である。

待つしか無いか、と棒立ちになって待っていると、いちばん奥の開放していない席を作って案内してくれた。普段はお店で働いている方々の食事スペースや、この前は打ち合わせをしていたテーブル席。

『なんか、すみません』と心の中で頭を下げて席に座る。

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とりあえず、瓶ビールをお願いします。紺色のエプロン姿の女性店員さんにお願いして、乾杯。グビグビ飲み始めてから携帯のLINE通知が鳴る。

『ごめん、全然間に合わない。先に初めてて。』

予想通り、全くもう始めてますよ。先に酔っ払っても知らないですよ。

・・・

ネットフリックスで三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実でも見て待っていよう。(余談だけど、昔のドキュメンタリー番組。今と昔では全く時代の流れも価値観も異なるけど、実際に登場している人達は賢いね。自分の生き方や世の中の出来事を理解して、そこからしっかりと言語化もしている。三島由紀夫もユーモア溢れるトークを繰り広げ、知性の高さが理解出来る内容になっていた。)

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おつまみもしっかりと頂きます。塩入り銀杏、時期になるとついつい食べたくなる酒飲みのアテ。銀杏の美味しさは、大人にならないと分からないよね。

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グツグツグツ、玉子とじラブ。かつ丼、親子丼、玉子丼、蕎麦屋に行くと条件反射的にかつ丼を選びます。無ければ親子丼にするし、かき揚げ丼の時もあります。

ただ、こちらの玉子とじは、黄ニラ。スーパーでは滅多に販売されてなく、築地の場外市場ではよく見かける。乾燥に強くハウス栽培で育てられるから年中流通している。太陽の光に当てることで、美しい黄色に変色するらしい。

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ビールの後は、そば焼酎炭酸割。ここで約1時間半くらい時間が経ち、ようやく中澤氏が到着。多忙な人は打ち合わせや何やらで大変やな〜。

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これは・・・

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蛤(ハマグリ)。小ぶりだけどプリプリ艶々の舌触りと程よい塩味のバランスが良き。蛤鍋の名店(三重県だっけ?)にも一度行ってみたいな。

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ワカメポン酢。ヘルシーてさっぱりしたツマミ。健康診断ひっかかる人達は、ミネラル豊富な食材を摂るように心がけているんだろうな。

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大好きなかつ丼の頭、かつ煮。お出汁とかえしが上品だからジャンク感も少なく、脂身も控えめに感じる。ご飯も欲しくなるし、お酒も進む。そば焼酎ガンガン飲んで、次のお店に行こうとお会計。

2人で15,000円くらい。中澤氏が払おうとしたけど、自分が沢山飲んだのでここは支払いました。次はよろしくお願いしますの意味も込めて、気持ち良くお店を後にしました。

銀座の蕎麦屋で昼飲みするなら「泰明庵」が良い。行けば行くほど、魅力にハマっていきます。

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