神保町にある冷やし中華発祥の「揚子江菜館 (ヨウスコウサイカン)」へ行った日の出来事。皆さんにとって、冷やし中華といえばどこのお店が真っ先に浮かぶかな?地元の中華料理店で食べた冷やし中華だったり二郎系のガッツリ冷やし中華もあったりお母さんが作ってくれた冷やし中華。思い出はさまざまでしょう。
「揚子江菜館 (ヨウスコウサイカン)」、元祖冷やし中華と言われていたので気になっていた。神保町界隈は老舗も多くあり、好きな飲食店が多い。古書店の町とも言われているそうだけど、グルメの町の方が個人的にはしっくりくる。焼鳥、カレー、ラーメン、中華、カフェなどなど。まだ行けていないところが多いから、早めに食べ歩きたい。
ということで、元祖冷やし中華がどんな感じなのか?メニューや食べた感想を書いていくので、最後まで呼んでいただけるとうれしい。紹介していきます。
元祖冷やし中華
太陽燦々の炎天下の平日お昼。どこかでランチでもしにいこうっと、1人で車を走らせて神保町へ向かった。夕方仕事がなければ電車でいって昼間からビール片手に楽しめるお店にいきたかったんだけど、仕方ない。
昼時の神保町は会社員で人が多すぎる。弁当屋は並んでいるし、某うどんチェーン店は大行列。どこでも食べられるうどん屋なのに、何で並ぶのかはよく分かっていない私だけど、懐事情と安心できる味があるのでしょう。
近くの路上パーキングに車を止めて到着。ビル丸ごとレストランになっているから、席数は相当ありそうな感じがする。調べると、170席もあったから行列ができるということはほぼ無さそう。
目当ての元祖冷やし中華。そうそう、ビジュアルが美しいというか、細かい仕事が垣間見える一杯なので、どんな味なのか楽しみ。
冷やし中華以外にもたくさんメニューがあるし、『元祖』が他にもあるので是非チェックしてほしい。
元祖冷やし中華、冷やしそば、坦坦冷やしそば、上海肉焼きそば、五目焼きそば、元祖トマトパイコーメン、勝ジャージャー麺、獅子頭カレー。
五目炒飯、野沢炒飯、レタス炒飯、塩魚炒飯、蟹肉炒飯、揚子江炒飯、麻婆茄子丼、中華丼、回鍋肉丼、海老チリ丼、青椒牛肉丼、天津丼。
焼き餃子、北京ダック、シューマイ、小籠包子、野菜饅頭、大根もち、ゴマ団子、蟹爪揚げ物、春巻、えび団子、海老餃子。
他にも一品料理やコース料理があるので、お店で確認してください。いろいろ食べたくなってしまうけど、ランチなので元祖冷やし中華を注文。
冷やし中華を堪能
ランチは焼売か杏仁豆腐がサービスで付いています。もちろん、焼売をチョイス。
5分ほど待ち、元祖冷やし中華が着丼。
写真通り、見事なビジュアルの美しさ。手前に緑のきゅうり、真っ黒な椎茸一個、茶色の筍、黄色の錦糸卵がたっぷり。
逆サイドを見ると、細切りのチャーシュー、白い糸寒天、緑鮮やかなスナップエンドウ、プリプリの海老がふたつ。
錦糸卵の中にはうずらの卵も隠れています。
さて、崩すのがもったいないけど、致し方ない。麺と具を知るとしっかり混ぜ合わせていただきます。
(ズルルル)
麺は細くて柔らかめ。汁は酸味が強めでさっぱりしている。ただ、後味は甘みが強くなって余韻が長い。麺より太めに切る具材も食感のアクセントはちゃんと残り、味もそれぞれ特徴を活かしつつ、全体をひとまとめにしているスープの丸み。飛び抜けた旨さはないけど、とても繊細なバランスを感じられる冷やし中華。
卓上の辛子をたっぷりつけて食べるのも、またいい。
一番印象に残ったのは、椎茸。立派な椎茸が吸い込んだ甘味のある味付けが素晴らしい。細かく切って酢飯の上に乗せてきゅうりと干瓢をちらしてバラチラシみたいな感じで食べてみたいなって思った。できないだろうけど、家で挑戦してみよっと。
上品なボリュームと味付け。あっという間に完食。若者には向かないけど、年配者は喜ぶであろう冷やし中華という感想かな。ランチにしては安くはないけど、一度食べることによって経験値がアップしました。
ごちそうさまです。
食べ終えて
作家、池波正太郎氏もこちらのお店で冷やし中華と日本酒を一緒に楽しんでいたとか。確かに、年配の客層が多く、読書しながら冷やし中華をすすっている人も多く見受けられた。読書の世界に入り込みながら、元祖冷やし中華を啜るというのはそんな気分なんだろう。私も、高齢になったらやってみたいな。
他にも気になるメニューがあったし、昼から通し営業でやっているから友人と飲みがてら訪れてみよう。14時ごろから飲み始めて16時には解散、そんな流れが多くなってきている次第です。
今日も食べコン(食べ歩きコンシェルジュ)にきてくれてありがとうございます。池波正太郎氏が愛したお店は果たしていくつあるのやら。。。今生きていたら、どこへ通っているのか知りたいと感じる今日この頃。
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