予約数ヶ月待ち、数年待ちが当たり前になってしまった今、当日予約で行けるお店が貴重になった。そもそも、なぜ予約数年待ちといった状況が生まれたのだろうか。
ミシュラン?食べログ?SNS?
流行る前から通っている常連さんも行けない状況に陥ってしまう異常な状況はそう長く続かない。私自身、スタンプラリーの如く食べ歩きをしていたのだが、今では好きなお店か当日予約食べに行けるお店、もしくは以前から気になっているお店(新規開拓)に通うようになった。
流行りのイノベーティブ系やメディア露出の激しい鬱陶しいシェフ、SNS映えを狙った店やミシュラン獲得しようと高価格帯で攻めている某店、もう飽きました。
私の数少ない仲間もそんな感じになっていて、徐々に集客に苦しんでいるお店が増えているのも現状。補助金で成り立っているけれど、今後どうなることやら。。。
話は逸れましたが、当日予約で気軽に行ける鮨屋を発見したので紹介しよう。両国駅近くにある「鮨 北條」である。
早速紹介しよう。
「鮨 北條」で1人鮨
当日寿司が食べたくなった時、あなたならどこへ食べに行きますか?
焼鳥ならどこですか?
イタリアンならどこですか?
各々好みの店、ひいきにしているお店があると思います。
もし、当日本格的な江戸前鮨が食べたくなったら「鮨 北條」も選択肢の一つに入れましょう。
言い方悪いかもしれないけど、当日予約で行けるし混んでいない。そして、価格も都心ど真ん中に比べてリーズナブルな設定になっています。
おまかせ 12,000円〜
寿司十貫 8,000円〜
生ビール 800円
日本酒 1,000円〜
諭吉3枚も飛ぶようなお店が多い中、良心的な価格です。
ただ、肝心なのは中身!堪能した料理を紹介していきましょう
おまかせコース
大将に挨拶をし、瓶ビールで一息つく。
根三つ葉のお浸し。
昔はお浸しとか煮物の美味しさが分からなかったけど、歳を重ねるごとに優しい味が恋しくなるもんだね。
不思議(笑)
真鯛の塩〆。
わさびなの醤油、もしくは父島の天然手作りの塩をどうぞ!と。味付けは好みだけど、真鯛自体が日数経ち過ぎて柔らか過ぎる・・・
煮蛸も繊維が無くなるほど煮ているから、柔らか過ぎて噛む度の旨みが損われている。好みなのか分からないが、蛸本来の味を損わないようにするなら、ある程度食感は残す物なのではないのか?と、柔らか過ぎる蛸に出会うと思ってしまう。
柔過ぎるのが好きな人も居るから、好みの問題と言われたらそこまでだけど。
ゴリゴリのつぶ貝。
お任せで日本酒を注文。
口直しのガリ。
脂が乗った太刀魚は焼きで!
太刀魚の焼魚は本当好みなんだよね。いい意味で味が少なく、塩や酢橘、大根おろしを加えて旨味を増強する感じが好き。
筋子の味噌漬け。
日本酒との相性最高!
鰯の磯部巻き!
これまた、つまみにはもってこいの一品。
穴子の茶碗蒸し。
日本酒②
スルメイカ肝和え。
即席の塩辛的な一品で、日本酒のアテには嬉しい。
そして、ここから握り!
白甘鯛。
ん?もう少し甘みがあっても良いような気がする・・・
素材の問題かな?
本鮪赤身。
久しぶりに食べた本鮪、状態がよくなってきた事がすごく分かる旨さ!酸味、旨味、最高です。
小柱軍艦。
お次は、芋焼酎ソーダ割。
最近、日本酒一辺倒出来なくなったんだよね。口が飽きるというか、途中で味の違いが分からなくなる。
鰤の漬け!
大好きな車海老も立派なサイズで贅沢感満載。
小肌も一尾付け。肉厚で脂があり、酢もしっかり浸透している。
北方領土のバフンウニ。
赤身の酸味が好きだけど、大トロも筋に甘味がありシャリとの相性も抜群。
カマスの脂の乗り具合が強くてビックリ!
焼き魚にしても美味いはずだ。
握り最後は穴子!
この後、干瓢巻きと玉子で終了との事。追加ございますか?
本鮪の赤身が良かったので、鉄火巻きを追加。
鉄火巻きには、湯浅醤油のたまり醤油が合うと出してくれた。
海苔の風味も加わり、贅沢な一本!
干瓢巻き。
玉子。
しじみのお椀でコースが終了。
ご馳走様でした!
食べ終えて
お会計、20,000円くらい。
個人的には『ん?』と、感じるネタはあったけど満足度は高い。品数も少なくないし、手間暇かけているのも感じられるし、当日予約で行けて、飲んで20,000円くらいは嬉しい。
店主の距離感もよく、1人でしっぽり鮨と酒を楽しみたい時にはオススメです。
未だ再訪問は出来ていないけれど、タイミングみていきたいと思う。
>鰯の磯部巻き
「磯部」と書く方も結構居られますが、自分は「磯辺」が正しいと思います。
何故なら「かわべ」「うみべ」は「川辺」「海辺」と書き、
「川部」「海部」とは絶対に書かないからです。
m(_ _)m