人生初の金沢食べ歩き旅行!先週の博多からスパンは短いが、某有名鮨屋の予約枠を譲って貰ったので行く事にした。
北陸新幹線が金沢まで行くようになったのが数年前の事。観光地としても人気だった街へ、東京から乗り換え無しで行けるとあって話題になっていた。話題になっている時期は観光客も多いので、落ち着いたら行こうと思っていたら数年の月日が流れた・・・
一泊二日の食べ歩き旅行、ご一緒して頂いたのは「鮨 かんてら」の社長であり、大学の先輩、さらに金沢出身らしく一緒に行きましょう!と言ってくれた。
一人より二人で共感出来た方が良いよね?しかも地元なので道案内もして頂けるので一石二鳥!!
と、言う事で気になっていたお店をリストアップし予約出来るお店を1ヶ月前から確保しておきました。最初に訪れたお店は野々市市にある「太平寿し」さん。 グルメな方ならご存知だと思います。
先代が亡くなられて一時期SNSで訃報があっちこっちで流れていた。私は知らなかったが、鮨業界ではレジェントな方だったそうで、多くの方に愛されていたのでしょう。 今ではお弟子さん達が先代の味と歴史を守り、日々奮闘しています。 とりあえず、初の金沢旅行楽しみたいと思います!!
石川県金沢市へ、初訪問
上野駅から新幹線で金沢まで向かった。北陸新幹線と言えば、もう一つ話題になったにが最上級クラス「グランクラス」だ。飛行機で例えると、ファーストクラス乗っておもてなしをしてくれる。
チケットの価格は普通席の倍以上は掛かる。 一度は体験しないと語れないよね?と、行きは普通席を買って帰りはグランクラスで帰ろうと決めた。
新幹線もマイルが使えるようになれば良いと思うけど・・・ 片道二時間半の長旅は、いつも苦痛。新幹線内でパソコン作業でもすれば良いけど、電波が不安定なのと乗り物酔いをしてしまうのでNG。
携帯で調べ物をしたり、時より外の景色観たりとやる事が無く暇(笑) ・・・ ・・・ 車内でビールでも飲もうか悩むが、到着してからの楽しみでお茶で我慢。
ようやく金沢へ到着し、時間があるから野々市駅まで電車で行ってタクシーに乗ろうとお任せコース。 が、野々市駅に到着するとタクシーは愚か、人も歩いていないゴーストタウン。タクシー会社に電話してみると、30分以上は来ないと言われてんやわんや(笑)
金沢駅からタクシーで行くのが一般的らしく、田舎はほぼタクシーが捕まらない(らしい)。「太平寿し」まで歩いても30分位掛かるし、何より予約時間を完全に遅刻してしまう。
歩いていればタクシーが捕まるかも!? そんな安易な考え方は通用せず、急ぎ足で向かった。
こんなど田舎に鮨屋があるのか〜と、道中ほぼ車が通らない住宅街をひたすら歩きようやくゴールが見えた。ここの中華料理屋も懐かしいわ〜と、指差していたのが、
老舗の発宝さん。地元の組合の集まりは大体こちらの中華料理屋で集まってワイワイしていたらしい。 二十年以上経った今でも営業しているのは素晴らしい事。細く長く、これに尽きますね。
到着。 遅れる事を事前に電話しておいたが、申し訳ない気持ちと、早く食べたい高揚感で外観の写真撮り忘れすかさず入店。金沢一発目に食事、「太平寿し」さんを堪能してきます!
ランチコースを堪能する
愛嬌の良い職人さん達がお出迎えをしてくれた。遅れて申し訳無いです、とお詫びをし席に座る。 昔ながらのカウンターとネタケースが印象的。昨今の高級店志向ではなく、敢えて変えていないのもなんだかほっこりする。
昼のコースは松竹梅あるそうだが、一番高い15,000円を予約の段階で注文しておいた。
とりあえず乾杯のビールからスタート!
友人は、「え?昼間から飲むの??」と驚かれ、最初はお茶を飲んでいたが料理が出てくると、「我慢出来んね(笑)」と日本酒を飲み始めていた(笑笑)
赤ナマコ。 ゴリゴリの歯応えが堪らなく好き。
平目と赤にし貝。
赤にし貝、初めて食べたけどお酒のアテに打って付けの食感と苦味。北陸で獲れる物らしく、東京で見たことが無かった。
地の日本酒をお任せで頂く事にしよう。
東京では同じような銘柄ばかり流通しているが、やはり地元にしか出回っていない日本酒も多くある。
地アラ握り。 一品料理と握りが乱雑して出てくるスタイルなのか。
鯖刺身と鯖棒寿司。 酢〆が浅く、芯がレアになった鯖独特の甘みが楽しめる!
蛍烏賊は出始めの物だったのでワタがスカスカだったが、季節を感じ取れて良かった。旬の食材は終わりかけが一番美味しいて安いんだよね。
菜の花。
甘海老は味噌付きで頂く。 米酢のシャリとよく合い、味噌のコクが甘海老の甘みをより引き立てる。
鰤(ぶり)。 日本海特有な綺麗で濃厚な脂が特徴的。
日本酒ガンガン進みます。
さらにチェイサーはハイボール!友人は緑茶ハイ!!
先程の鰤と同じ魚体だと思うが、霜が入っているのと中はチャリでは無く大根おろし。ぶり大根なのだ!
鮨と捉えたらバカにしているのか!と、年配の親父はうるさそうだが遊びココロあって面白い。ひとえに大根おろしと鰤を握っただけでは無く、バランスが難しいと思う。
白子と柚子シャリ。クリーミーで濃厚な白子に粗めの柚子とアルデンテ気味のシャリ、好きだな〜
のど黒の蒸し鮨!シャリも一緒に蒸しているそうで、酸が強くなる。
のど黒ご飯として乳化を楽しませるお店がある一方、のど黒とシャリを一緒に蒸してしまう斬新なお店もあって面白い。
綺麗な飾包丁が光るアオリイカ握り。
一方、赤いかは炙って香ばしい。
最後の日本酒を頂こうではないか。これだけ飲んでしまうと、後の予定に響かないか不安だ・・・
ボストンの本鮪トロ。 蛇腹の部分だと思うが、筋がかなり気になる。
筋に旨味を潜めていると言われたら、そうなのか?となるかも知れないけどずっと口に残っていた。
鯵握り。
このタイミングで鮟肝。前半で食べてかった・・・
3キロのずわい蟹。 日本海側と言えば蟹のイメージも強い。
流通的には東京で食べるより日本海側で食べた方が生きが良く鮮度抜群な気もする。 味噌が濃厚でとにかく濃い!
お椀が出て、
穴子でコースが終了。追加ありますか?と、聞かれたので大好きなトロタク巻をお願いした。
大葉も入れて頂き大満足! 昼間から食べ飲みし過ぎて苦しいけど旨かった。ご馳走様!!
食べ終えて
お会計、一人20,500円。鮨に関しては当たり障り無い普通な感じだったけど、のど黒の蒸し鮨や鰤大根など、変わった物が楽しめる。東京では味わえない何か!を探しに行く方には面白いと思います。
また昼間から観光客と地元客半々くらいだったと思うけど、満席だったので予約は必須でしょう。年配のお爺さんがネタの事を知ったかぶりで職人さんに話している姿は鬱陶しかったけど楽しめた(笑)。
先代の方が亡くなられても愛され続けている「太平寿し」さん、田舎でもやっていける力と知名度はお弟子さん達がしっかり守っていますね。 私は一回行けば満足だけど、近所にあったら通いたくなるお店でした!
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