東京を代表する鮨屋の一つ、「すし匠」(四ツ谷)へ行く事が出来た。予約困難なのはもちろん創業者の中澤氏が1989年に創業し伝説の鮨職人とも言われている程有名な方だ。
中澤氏は今現在ハワイに支店を出し、そちらで料理を提供しているそうだ。ハワイ出店の話を聞いて感銘を受けた。日本の食材を使い続けたら無くなってしまう!海外で獲れた魚を中心に扱って鮨を提供している。
いつかハワイへ行った時訪れてみたい。(物凄く予約困難らしいけど)
さて、四ツ谷にある「すし匠」は食べ歩き仲間が予約を取ってくれたので行ける事になった。いつかは行ってみたかった名店の一つ。
果たしてどのようなライブが楽しめるのか?早速紹介しよう。
超予約困難!「すし匠」へ初訪問
見出しにもある通り、「すし匠」は超予約困難。電話予約はほぼ受けていないそうで、誘ってくれた友人も半年に一度程しか食べに行けないと言っていた。
そんなにも美味しいのか?それともコスパが良いのか?
自分で体感しないと分からないので予約したよ、とメッセージが来た時は飛び跳ねる程嬉しかった!
実は「すし匠」はランチも営業している。月水金曜日のみだがでバラちらし(2,000円)が20食限定で食べられる。
バラちらし求めて行列するのかな?と思うかもしれないが、事前予約制なので予約しておけば必ず食べる事が出来るで安心。大将にランチの予約は先まで埋まっているのか聞いてみると、「全然埋まっていません。現に明日も5席空いていますよ。」と。
先ずはランチから攻めてみるのも有りかもしれない!
訪問したのは1ヶ月も前になってしまったが、この日は猛暑。仕事に打ち合わせがあり早めに四ツ谷駅に着き思ったより早く終わってしまった。
カフェで時間潰そうかと思ったが、ビールが無性に飲みたい。飲み屋に入って飲むのも良いけど料理も注文しないとダメな雰囲気もあるので缶ビールを買ってゴクゴク。
くぅぅぅ〜、生まれ変わったような旨さ。二口程で飲み終えてしまった(笑)その後、鮨まで時間があったのでコンビニで立ち読みし、もう一本ビールを買ってしまった。
まっ、せっかくの休日だから良いよね?
時間になったのでお店まで行って楽しんでこよう!
「すし匠」を堪能する
18時〜、21時〜、2回転。18時の会を予約してくれた友人と店のまで待ち合わせし、いざ入店。
お店自体歴史を感じる佇まい。店内も伴って昔ながら町寿司の雰囲気が強い。小箱に入ったネタケースに歴史を感じる白木板、最近の高級店とは違い、いい意味で昔ながらの居心地良さを保っている様に感じた。
現大将の勝又氏の前に案内して頂き、挨拶する。私より年上だが中澤氏の後を引き継ぐのは物凄い苦労があったに違いない。それを爽やかな笑顔で仕事をこなす勝又氏もいずれビックになるのだろう。
苦手な食材の有無を聞かれ、スタート。
缶ビール2本も飲んでしまったが、とっさに生ビールと伝えてしまった。3杯目は流石にペースが落ちる(笑)
海ぶどうとワカメ。
カマスとキノコの煮浸し。
おつまみと握りが交互に攻めてくる様子。提供リズムが早いのでゆっくりしていられない。友人曰く、握り合わせると40品程出てきた事があると言っていた。
石影貝。
小ぶりではあるが新鮮な食感と独特な香りが引き立っている。
クエと星カレイ。
クエは脂がありハムみたいな食感をしている。一方星カレイは淡白な味だが噛めば噛むほどに旨味を楽しめる。
北寄貝(ほっきがい)の串焼き。
北寄貝は火入れした方が断然旨味が強くなる。相性の良い七味と醤油で味付けすれば完璧日本酒のつまみ!
銘柄は分からないが、少量ずつ日本酒を頼めるのも有難い。
イカの印籠詰はおつまみになるのか?握りでは無いけど、ご飯が入っているので握りの部類??
イカの柔らかさや味付けがシンプルで良い。
野菜のピクルス的な一品。
軽くお酢にあてただけと言っていたが、軽くでここまで酸が立って美味しくなるものなのか?鮨屋でシンプルな味付けで野菜が出てきたのも初めて。
新子と小肌の間くらいと店主が言っていた。
脂が乗り過ぎずシャリとの相性を考えると私はこの位のサイズが好み。小肌一枚付がまた良い。
珍しい、北海道のメイチダイの握り。
高級魚としても知られているのだが、この魚体がピカイチと言っていた。
食べてみると、確かに旨い。きめ細かな繊維に旨味を感じ香りも鼻からスッと抜け余韻も長く脂も適度に感じられる。
数える程しかメイチダイを食べてきていないが、感動したのは初めてだ。
今度は大きめの小肌。
ここで赤酢のシャリに切り替わった。ネタによって2種類のシャリを使い分ける様になったのも「すし匠」が最初と言われている。
真蛸(マダコ)。
もう少し食感と香りを残した方が私は好みかな。
このタイミングでガリが出てきたということは、握りが本格的に出てくるか!?
いえいえ、まだツマミで攻めますよ(笑)
まだまだ出すので覚悟して下さい!と、勝又氏から一言。種類多く少しずつ、まさに私の理想的な感じなので嬉しいな〜
カワハギは夏なのに肝に旨味があって濃厚。冬のイメージが強いけど、夏も旨いのか。
平貝磯辺焼き。
この手のツマミは多くの鮨屋で楽しめるが決め手は海苔の風味と平貝が持つ食感をどう残すかだと思う。
一言で表すなら、バランス。普通に美味しい。
赤身の漬け。
酸味が程よく良い魚体の本鮪なんだな。色艶も綺麗。
焼き秋刀魚は大根おろしと秋刀魚の肝で作ったソースと一緒に食べる。
秋刀魚の肝は苦手な人多いけど、手間暇かけて作った肝ソースは本当に旨い!鮨屋か和食屋とかでしか味わえないだろうな。
墨烏賊握り。歯切れが良くサクッと楽しめイカ特有の繊維は無。
墨烏賊のゲソ。
日本酒ツマミに最適!(日本酒ガバガバ飲んでいます)
生の本ししゃもを食べたら感動すると思う。旨味というか、身が本当に綺麗で雑味が全く無い。冷凍技術が発達しているとはいえ、ししゃもの旨味は雲泥の差!
鮮やかな色の縞海老は甘みが強い。
頭の味噌も濃厚で香ばしい。
蒸し鮑と鮑の肝ソース。
食べ慣れてきた蒸し鮑だが、最近蒸し過ぎて旨味が逃げてしまっているお店がある。素材が持つ香りも同時に逃げてしまって食感は良いけど味がしない。そして肝ソースに頼っている感じもする。
蒸し鮑が出てきたら食べて目を瞑ってゆっくり噛み締めて欲しい。鼻に抜ける高級食材鮑を感じられるのか。感じられたとしたら、そこから香りと旨味の余韻が長いのか。
と、最近思っている。(私の勝手な意見なのでスルーしてね)
鰯の握り。
程良く脂が乗り薬味の味とのバランスが良い。
鰹たたき。
皮目をしっかり焼いているので香ばしく香りも強い。藁でやっているのか?
初物のイクラを使った小丼。
粒が小さいけど醤油の味が染み渡り極上の卵かけご飯を食べている様な感じになった。柚子の香りも爽やかで素晴らしい。
トウモロコシと毛蟹の茶碗蒸し。
スッポンをつみれにしたお椀的な一品。
スッポン感は感じるられないが、上品な味で胃袋がリセットされる。
大トロ握り。
赤身漬けと同じ魚体なので脂身はしつこく無くて酸味が強いので食べやすい。終盤に来て脂が強いと個人的にはキツくなってしまうので嬉しい。
3種類の雲丹が入った小丼。
紫雲丹、唐津の赤雲丹、利尻の馬糞雲丹、贅沢過ぎる!!食べ比べすると異なった甘みが楽しめるので勉強になる。
黒ムツ。
脂が凄いので前半に食べたい一品(笑)
クエ握り。
黒ムツ握り。
皮目の脂が強いがおろしポン酢で味付けしているので絶妙に中和されている。
はまぐりは煮過ぎているのか少々固い。
これは味見して欲しいな。
白エビと馬糞雲丹の甘みダブルパンチ!
どちらもねっとりした食感なので口内でシャリとも相まってリゾット状態になる。美味しく無いわけがないよね。
鮟肝と奈良漬けの握り。
これが食べたかった。写真でしか見た事無く味の想像も出来なかった組み合わせ。鮟肝の旨味と甘味、奈良漬けの塩気と食感、パンチの効いた赤酢のシャリ、出会えて良かった。
味の表現は難しいが、いい意味で想像を覆してくれるので面白い。
こちらが大トロかな?少し部位が違うような気もするが、鮪のかなり出てくるのね。
しじみスープで肝臓を落ち着かせる。
(ぼちぼちお腹一杯になってきたな〜)
トロタク握り、通称おはぎ。
これまた「すし匠」が発祥と聞いている。握りにするバランスが難しそう。
また大トロ!?
カマトロと言われている部位なのか、今日食べた本鮪の中で一番刺しが綺麗。ただ、流石に鮪ラバーではないのでキツイ(笑)
小骨を全く感じさせないとろっとろの穴子。
さらに、、、
最近流行りの鮪全部巻きか!?
ネギや沢庵が沢山入っているから食べられるけど、鮪ばかりのど迫力の太巻きは私は苦手。
あんなの美味しくないわけが無いけど、気持ち悪くなる(笑)
映え系もあるかもしれないが、私だったら入っている食材を細巻きで食べたいな。と思っている。
最後に玉子焼きと干瓢巻きが出てきて、ご馳走様。
いやー、2時間半でこの品数なのでテンポは早かったけど忙しない感じはしなかった。お酒も沢山飲み満足。
食べ終えて
お会計、1人33,000円。
品数を考えると安い方なのかもしれない。美味しいし店内の雰囲気も良いのは分かったが、超予約困難店になるまではいかなくても良いような気もした。
これだけ食べ飲みして25,000円程だったらリーズナブルだな〜と思えるけど、3万超えだからね。友人曰く、いつもより高かったとは言っていた。最後の鮪色々巻きが出てきたから高くなったのかも?と。
まー、色々な声があると思うが他の食べ歩き仲間が行きたいと言っていたので次回の予約も取ったが2020年5月だったかな。
一度ランチでもお邪魔してみようと思う。
しかし、改めて見ると良く食べたな(笑)
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