北千住で人気の鮨屋があるイメージが無い。
古くからやっている居酒屋、某有名な煮込みの名店(あまり美味しいとは思わないけど)、高級食材をリーズナブルに楽しめる立ち飲み居酒屋。どちらかと言うと、リーズナブルに色々と楽しめる街のイメージが強い。
とある日。
Instagramで色々と検索していると、何やら美味しそうな鮨屋がヒットした。仕事がしてあるネタに綺麗なお鮨、調べると北千住に半年前くらいにオープンしたばかりの「千住 しげ」というお店だった。
まだ認知度は低く、これは早めに行っておいた方が良いだろうと翌々日、仕事が早く終わったので電話してみると1席なら空いているとの事で早速行ってきた。
果たしてどの様な劇場が楽しめたのか?
早速紹介しよう。
予約困難店になる前に急げ!「千住 しげ」へ初訪問
今年は鮨屋によく行く様にしている。
昨今の鮨ブームもあるが、毎年食べるジャンルのブームが変わっている。
本格的に食べ歩きを始めたのは2年前。当時は人気の焼鳥屋を食べ歩き経験値を上げた。リーズナブルに行けるというのもあるし、何より焼鳥が好きだった。
ずっと焼鳥ばかり行くのも良いが、流石に飽きてしまったので居酒屋や中華料理と、これまたリーズナブルに行けるお店も結構行ったと思う。
『食べ歩きコンシェルジュ』と語っているだけあり、様々なジャンルを食べ歩こうとイタリアンやフレンチ、さらには苦手なとんかつも食べる様にした。
結果、好きな時に好きなお店に行けば良いや!という事になった。
鮨屋に行く様にした今年は、食べ歩き仲間が鮨屋の店主が多くなり情報の共有や鮨屋の会話についていける様にしたいという事もあったが、純粋に鮨が大好きだから!
値段だけ見れば高いかもしれないが、実際に脚を運ぶとそれ以上の価値が存在し、劇場を体感しに行っている様な感覚だ。
(実際にお金は掛るので、無くなったら昼飯を自炊するなり削ってでも鮨屋には行きたい)
話が逸れてしまった・・・。
たまたま1席空いていただけだと思ったが、実際は当日でも予約が取りやすいと店主はおっしゃっていた。
ただ、その内予約困難店になる様な気もする。
北千住という街は凄く人気上昇していて人口も増えているそうだ。住みやすい街ランキング上位だとか?
私自身、北千住周辺には仕事で来た事はあるくらいで詳しく無い。数年前、南千住と北千住周辺のお店を友人と食べ歩いて以来、電車で来た。
Googleマップを頼りに到着。
お世辞にも綺麗とは言えない雑居ビルに入っている。
5階。
それではお邪魔します。
「千住 しげ」を堪能する
電話でおまかせコースのみと伝えられる。
8,000円と12,000円、二つありせっかくなので後者を選択する。
店内はL字型のカウンター席と座敷が多くあり、鮨屋としては大箱。
どちらかというと居酒屋使いが出来そうな感じのお店。
一品料理 (前半)
飲み物を注文し、苦手な物はない事を伝えコースがスタート!
乾杯は生ビール。
山牛蒡(ヤマゴボウ)はビールのアテに。
ヒメマスの棒鮨。
脂は少ないがマス特有の香りが強い。
星鰈(ほしがれい)。
ムチっとした食感で噛めば噛むほどに甘みが強くなる極上の白身。
縁側にはしっかり脂が乗っているの。
日本酒はおまかせで半合ずつ頂く。
1人で行く事が多いから半合で出してくれるお店は良いね。
縞海老(シマエビ)。
色鮮やかな縞海老はねっとりした濃厚な甘みが舌にまとわりつく。
平貝磯辺焼き。
この状態の方が分かりやすく撮れますよ!と、大将から一言。
お客の中で写真を撮っているのは私だけ(笑)
お酒が進むな〜
ここは料理とは関係ないが、隣の女性がうるさくて鮨に集中できない。男性社長さんだと思うが、若い女性が鮨を食べずにお金の話ばかりしてイライラする。
無視して食べれば良いのだが、隣なので嫌でも耳に入る。私が言うのもアレだが、下品な話し方と立ち振る舞いが嫌だ。席を移動したいが、カウンター席は満席なので我慢するしかない。
お店の料理や雰囲気が良くても、食べて側がダメだと意味がない。その様な面ではお店の方がお客を選ぶ会員制や紹介制の方が良いのかな?と一瞬思った。
気を取り直して(笑)
べったら漬。
雲丹と毛蟹のTKG!
雲丹と卵の黄身を合わせ、毛蟹を豪快に乗せ混ぜ混ぜ。
極上のリゾットとしか言いようが無い。
蛸の桜煮。
味付けは濃くなく、程よく残った食感。食材が持つ旨味を楽しませてくれる。
喉黒のしゃぶしゃぶ。
ありそうで無かった、喉黒のしゃぶしゃぶを、ポン酢と七味で食べる。脂があるから七味の辛さが和らぎ香りがたち美味しい!
太刀魚(タチウオ)。
新玉ねぎを煎り酒に漬けている。
煎り酒、最近使っているお店が多くお店によって味が全然違う。作り方も基本があるそうだが、やり方は様々。
奥が深い。
七田。
料理が美味しいと、自然とお酒が進み今日も泥酔コースかも。
茶碗蒸し。
ワカメのみの具なので寂しいかな。せめて銀杏入れて欲しい!
握り (後半)
ガリ。
鮨の前に、日本酒(笑)
鱚(キス)。
昆布〆にした鱚は木の芽を入れて風味に深みが出ている。
シャリは砂糖も使っているのか甘めで、温度高め。
春子鯛(かすごだい)。
肉厚の春子鯛は皮目の食感は身と同じくらい柔らかく、丁寧な仕事をしているのが分かる。
飾り包丁も繊維を上手に切り、シャリと一体になっている。
白いか。
白いか、赤いか、剣先いか、呼び名が色々あり過ぎて分からない(笑)
調べたけど、漁によって違ったり季節で変わったりするそうだ。勉強しないと。
鯵(アジ)。
あと1日寝かせるともっと美味しくなると思った。
本鮪赤身。
筋が口内に残る赤身だが、時期を考えると酸味が強く香りも高い本鮪。
大トロ。
同じ母体の本鮪は大トロも酸味があり脂が綺麗だ。今日の本鮪は当たり!!
小肌(コハダ)。
酸味が少なく、脂がしっかり乗った小肌。
この脂の乗りは九州だな。
売上のためにしっかり飲む!
(自分が飲みたいだけだけどね)
車海老(クルマエビ)。
大好きな車海老は茹でたてでなのが嬉しい。頭の味噌も残し、火入れも絶妙。
味噌の旨味はもちろん、車海老がもつ甘みも最高だな。
鮑は少し火入れし柔らかい。
肝ソースも付いているのは嬉しい。
煮蛤(にはまぐり)。
肉厚で絶妙な柔らかさなのは最高なんだけど、半身なのが残念(涙)
値段を上げても良いから、半身にしないで欲しい!
穴子。
最後は玉子焼きで料理は終了。
追加御座いますか?と聞かれ、とりあえず日本酒飲みながら考えようと追加(笑)
ん〜、食べたいものあるかな?
やっぱアレしかないか!!
トロタク巻を追加。
トロタクラバーとしては、もう少し芯を多くして欲しい。後、巻き簀で潰して過ぎているのでフワッとなっていないのも残念。
美味しいけど、あえて好きなものなので辛口で(笑)
最後にお茶も頂きご馳走様でした!
食べ終えて
お会計、17,000円くらい。
最近行っている鮨屋の中では安い方だと思う。値段だけでなく、仕事をした魚やこだわりのある器、お店の雰囲気(隣の女性が居なかったらもっと楽しめた)。
「千住 しげ」、これから流行ると思うけどな。個人的には応援したいと思っている。
北千住にアクセスが悪い人も多いから、遠方からは呼び込むのは難しい?と思ったけど、立地は関係ないからね。SNSで拡散されるか、有名インフルエンサーが来たりしたら一気にグワッと人気爆発するのかね。
また時間作って行こうと思う。
北千住周辺、久しぶりに開拓しようかな〜
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