約2年ぶりに鳥さわグループが手がけるイタリアン「Lemon(レモン)」へ再訪問。鳥さわといえば、焼鳥屋が代名詞。亀戸本店をはじめ、紹介制の「鳥さわ22」、麻布十番店(こちら未訪問)、学芸大学店、鳥さわ22の斜向かいにある鍋専門店、白金に鶏煮込みヌードル店もできて、店舗展開が目立つ。
総大将と仲良しということもあり、飲みに行くと内情の話もよく聞きいろいろ知っている。話を聞いているからつい行った気になっていたが、同グループのお店に足を運んでいないことに気が付く。
” 最近来てくれないじゃん ”
(中澤氏に言われた)
確かに全然いってないな。夜の外出が少なくなったこともあるけど、最後に行ったのは鍋屋、しかも1年以上前のことだ。困った困った、いつもお世話してくれているから、少しでも恩返ししないと。
そんなこんなで、超久しぶりに鳥さわグループが手掛けるイタリアン「Lemon(レモン)」へ4軒目使いで行ってきたので紹介しよう。
結構お腹いっぱいなので、飲みがメインです。
Lemonの前に「にんにくや」で一杯
渋谷で焼鳥屋と創作天ぷら屋に行ってからタクシーで恵比寿に移動した。
2軒とも不発で終わったので、仕切り直しで飲み直さそうと、中澤氏が一言。Lemonに行く?お、是非是非。
2回転目に空席があるとのことなので、端っこの方でひっそり静かに楽しもう。
と、タクシーを降りて「Lemon」近くにある「にんにくや」の看板が目に入る。
店名からして魅力満載。元気がない時、風っぴきの時、ハッスルしたい時、スタミナチャージに訪れてみたい文字である。
” あっ、ここそういえば行ったことないな ”
中澤氏ともう1人一緒だった食べログの方が発したので、とりあえず行ってみようとノリで入ることにした。
店内の様子は見えないから、賑わっているのか閑散としているのかも不明。恵比寿だから若い人たちで騒がしいのかと予想して扉を引き入店…
まさかのノーゲスト。
ホールスタッフは清掃して時間を潰し、厨房は少し慌ただしい。多分出前対応だろう。
サクッと食べ飲みして行こう。
乾杯はレモンサワー。グビグビグビ。
シンプルにペペロンチーノ。余計な食材は皆無、にんにくたっぷりとパスタと唐辛子で勝負。
美味しくないわけではないんだけど、至って普通。個人的には、ニンニクをもっと刻み生パセリも刻んで最後に鍋で煽って作り上げた方が爽やかな香りも加わりクオリティも上がりそう。
タイ風ニンニク辛焼きそば。
こちらの焼きそばは旨い、というか好み。
タイ風なのでナンプラーや青唐辛子の効いた異国間焼きそば。麺も独特、辛さも上々、病みつきなるから一度食べてみてください。
ご馳走様です。
久しぶりのLemon
Lemonへ入ると、若い女性が多い。さすが恵比寿。落ち着かない雰囲気も新鮮で心地よく味わえる。
とりあえず、中澤氏がデイリーのみしているシャンパンを入れて乾杯。アンドレ・クルエ、かなりドライで筆者も好きなシャンパンの一つ。
シャンパンにしては価格も安い方なので、一度飲んでみて。
料理はこの日のおまかせコースを1人前、皆で取り分けて頂きます。
イタリアン定番の生ハム。
イチジクとブッラータチーズ。
いいオリーブオイルの香りが鼻腔をくすぶる。甘味と酸味のいちじくにブッラータチーズの旨み、三位一体がとても好き。
アスパラとシラスのカラスミがけ。
んー、これは微妙。先ず、アスパラは炭火で焼いているのだが、水分が抜けて素材が活かされていない。食べるとカラスミの塩味が口内をおおうから、調味料に頼っている感が強い。
アスパラは蒸した方がポテンシャルを活かせるのかな?
牛頬肉のリゾット。
牛頬肉を赤ワインやカシスでコトコト煮込み(多分)、肉の食感と旨みを逃さない程度に煮込み切る。イタリア米の粒の大きいリゾットを出汁でコトコト煮込みチーズをスライスさせ完成。
こちら、めちゃくちゃおいしいです。メグリヴァの吉田シェフが作るリゾットが頂点だったけど、負けず劣らず素晴らしい。
北野シェフありがとうございます。
アルコールもまわり調子が出てきた一同。
” 1番高いワインいくら? ”(中澤氏)
” 25万円です ”(ホールのスタッフ)
” 入れちゃおうか!ねっ、安齋くん(筆者のこと) ”
目が泳いだよ。金額も金額だし、そんな高いワイン飲んだことないし入れたこともない。生活費カツカツなのに、ましてや家賃1ヶ月分がワイン1本と約同額・・・
「マッセート」イタリアトスカーナの高級赤ワイン。セレブ連中はこんな高いワインを飲んで暮らしているのか、しかも目の前にボトルを置かれて、雰囲気的に入れるしかない。食べログの子は目も合わせず下向いているし、、、
渋々、3人で割り勘ということで決着が付き、人生初めての高級赤ワインを頂く。
ワインの味を表現する語彙力を身につけていないのですが、とにかく旨い。一口飲んで世界観が変わる。今まで飲んでいたワインのクオリティの低さを痛感させられ、ブルジョア達がワインにどハマりする理由も納得。
原価だけでも15万円くらいするから、気軽に飲めないけど、出会えたことに感謝。
鴨肉の炭火焼。
マッセートと牛肉を合わせたかったけど、仕入がないとの事。残念。
シンプルなペペロンチーノで食事が終了。
突然の訪問で料理の準備も出来ていなかったとは思うが、改善してほしい点は沢山ある。そこに関しては中澤氏にも伝えたし、本人も理解している。
またタイミング合えば食べに来ます。
高級ワインに魅了される
お会計はべらぼうに高くて驚いた。店売り25万円のワインを飲む日が来ると思ってもみたかった。よく映画のシーンで観る、地下室にワインを保管している光景、それをワイン通の仲間と一緒に楽しみたしなむ、おいしさを共感する。何が良いのか楽しいのか、全く理解しようとも思わなかった。
ただ、今日で変わりました。高いワインはそれなりに訳があり、相当の幸福度をもたらしてくれる。世界観が変わり人生も豊かになる。いつかセレブの仲間入りして当たり年のワインを大量購入してみたいですね。
ワイン愛好家、日本酒愛好家、それぞれ好きな分野にはプロがいるので近くにいる人におすすめあれば効いてみます。読者の方も、1万円前後で好きなワインあれば教えて下さい。
ワインの沼にハマりそう…
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