昔から行きたかったお店は昔の原形とは全く違う。価格、雰囲気、土地、全てがパワーアップしたスペイン料理の名店「アカ(aca 1°)」。
諭吉2枚程度から5枚に変わり、
アットホームな空間から重厚感ある高級な建物に、
京都から東京の中央区に移転。
予約は昔よりも困難になったそうで、1年先まで予約が埋まっている。
予約困難で諭吉が5枚以上も飛ぶお店には、もう興味が無くなったのだが、友人に声を掛けて頂き訪問。
色々と思う事もあり、筆者との思想と同店の価値観について書いていこう。もちろん、頂いた料理の感想も含め紹介しているので最後まで読んでいただけると嬉しい。
また、あくまでも主観で書いているのでご了承ください。
富裕層御用達!?
友人と酒を飲んでいたら急に、
” 来月またアカ(同店)行くんだよね ”
と。
付き合いで次の予約を取ったり、他の人の会に参加しているらしい。
” 自分も行きたいな ”
軽いノリで発言してしまい、え?多分行けるよ。行く?
という流れになってしまい、行くことになった。
カウンター席がメインなのだが、実は個室も完備している。そちらの個室の予約を取っていたので、1人増やせた次第である。
ちなみに、価格は飲んで8万円くらいとの事。コースが大体5万円くらいで、+ドリンク代が加算され、その位は掛かってしまうらしい。
今更だけど、めちゃくちゃ高い。1食で諭吉8枚も飛ぶんだよ。そんな世界を楽しみたい気持ち反面、何がそんなに高くしているのか不思議に思う。
けど、予約が取れない現実をみると、1食8万円を簡単に出せる富裕層が集まるのでしょう。
世の中景気が悪いと叫ばれている中、景気が良い人間も多くいるのが垣間見えるね。
場所は三越駅前、三井ビルの一階にある。
多分、かなりの有名店でなければテナントとして入ることが許されない。賃料もバカ高いであろうエリアに佇み、日本橋の街の隠れ潜んだお店の一つ。
重厚感ある扉を開けると、そこはセレブが通うスペイン料理店だ。
おまかせコース
普段から、基本的にラフな格好で移動したり食べ歩いている。
もしかしたらドレスコードあるかも?
と、一応調べたら何も書いていなかった。
なので、通常通りパーカー短パンにスニーカースタイル。
(無事に入店できました)
シャンパンを1本入れて、乾杯。
ワインリストの中から、友人おまかせです。
一品目、
トマトの冷製 毛蟹 ホワイトアスパラ。
スペシャリテ!?
小肌のボカディージョ。
大葉の上にトマトを練り込んだパン風になっていて、手で掴み食べるスペインスタイル。
確かに美味い。小肌の脂のノリ具合も心地よく、全てが一体になって溶け込む。
究極のバランス。
今日のお肉です、と今風に写真を撮らせるスタイル。
あまり好きじゃないけど、ちゃっかり自分も撮影。
ヒレ肉だって。
太刀魚 菜の花 行者ニンニク。
立派な太刀魚、幅3センチ以上ある厚みは竹岡産のもの。程よく脂を抜き酸味のあるソースと行者ニンニク特有の苦味を加えて意表を突かれる味。
個々の食材の味を活かしている調理法は好み。
牛肉リオハ(?)煮込みの春巻き。
バスク地方から南の位置にある地名の郷土料理。
パプリカ玉ねぎを炒めて、トマトとサフランの酸味や風味を加えた独特な春巻き。
いちいちナイフやフォークを使わず、手で食べさせてくれるセオリーが嬉しい。
24種類のサラダ ニンニクスープ仕立て。
新鮮でフレッシュなサラダ専門店顔負けの栄養素ではなかろうか。
原価率は低いが手がかかる。
車海老と白子のアヒージョ。
赤いのは海老味噌の赤み。
高級食材がちょいちょい出てきたね。車海老は単純に茹でるか蒸したものが好きだし、白子も熱々すぎて海老味噌の風味が強くてよく分からず。
美味いんだろうけど、嗜好に合わない。
残りの汁をパンに付けて最後まで頂く。
(この組み合わせは好き)
生ハムスープ 筒パスタ。
先ほどのお肉が完成。
薪火で焼いたヒレ肉。
一級品のお肉ですよ。
脂身も程よく、赤身の旨みが濃い。綺麗なグラデーションの面とこんがり焼けた側面、家では決して真似できない全てのクオリティに満足。
量もちょうどいい。
ホタルイカのパエリア。
パエリアも名物。
店主がパエリアの蓋を、
” パカァ〜っっっ ”
と、開けるシーンをSNSで見たことある人も多いはず。
旬の食材を扱い、季節ごとにパエリアの内容も変わるそうだ。
食べ切れない分は持ち帰りをお願いして、翌日妻の朝食になりました。
京都の女峰いちご。
ブランド級の色艶と糖度。
コーヒーを頂き、
塩アイスクリームでご馳走様。
見た目、量はそこまで無いけど、かなりお腹いっぱいになりました。
食べ終えて
お会計、1人78,000円くらい。
3人でシャンパン1本、白ワイン2本入れて、この金額。ワインリストを見ると、ピンからキリまであり、7桁のワインもあるから驚くよ。
筆者みたいに値段を気にするような人が来てはいけないお店かもしれない。
料理はもちろんおいしいし、食材や接客のレベルも高い。行けば間違いないおもてなしをしてくれるのは言うまでもなく、大事な接待やデートでも使われる事でしょう。
まっ、何度も書くようだけど、お金に余裕がある人は行くべき。一度は食べてみたい人も足を運んで下さい。身銭を切って、また行きたい、もしくは一度でいいや、筆者は後者でした。
人生で一番高価な食事、いい経験になりました。
ありがとう。
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