独創的なフレンチが魅力的と名高いお店「sincere(シンシア)」(以下、「シンシア」)へようやく行く事が出来た。
ご存知の方も多いと思うが神泉の「バカール」が人気絶頂の中お店を閉めたのが2015年3月の事。「バカール」でシェフをしていた石井氏が一年間の充電期間を経てオーナーシェフとしてお店を開いたのが北参道の閑静な住宅地の半地下にある「シンシア」。
話題になり過ぎて予約が殺到し一瞬で予約困難店。いつ行けるかわからない状況の中、予約困難店の枠をたくさん持っている常連さんに声を掛けてもらった。
予定を確認する前に二つ返事で『行きます!』と回答。
五感で「シンシア」を楽しんできたので紹介しよう。
予約困難!「シンシア」へ初訪問
完全予約制の「シンシア」は限られた人間しか訪れることが出来ないと思っていた。一度電話したことがあり、当時は予約困難店の事を甘く見ていて数ヶ月先の予約が埋まっているお店が潜在する事すら知らなかった(笑)
当時は10ヶ月後なら案内出来ると言われ、こちらから断った。今思えば当たり前になったけど、その時食べたい気分か分からないからね。
基本予約困難らしいが、電話すれば普通に予約取れると思う。私を誘ってくれた方は超常連さんなので連絡を取り合って予約取っているそうだけど、限られた人間しか出来ない事。
副都心線 北参道駅。
東急東横線沿線に住んでいた頃は利用する事が多かったけど、今となっては久しく乗っていない線路。しかも北参道駅で降りた事は一度あるか無いか。
実は前日飲み過ぎて若干二日酔い。
戦闘態勢万全とは言えず、むしろ休肝日にしたいくらいなのだが、昼間ジムで汗を流して多少は復活した。
体調万全で臨みたいのだが、こればかりは仕方ない(笑)
幹事さん曰く、石井氏の料理はもちろんソムリエさんのペアリングが変態的で面白い!と、念を押されている。
ノンアルのペアリングもあるけど、そこまで言われたら飲まないわけにはいかない。
(明日は必ず休肝日にしよう)
北参道駅から歩く事5分くらいで到着。
テラス席もあるけど、流石に今の時期は寒くね?
テーブルセットが一通りあるけど、まさか今日ここで食べる人いるのか??
(結果、テラス席で食べ飲みしている人は居なかった。ランチはビュッフェスタイルになっているそうでテラス席も開放する時があるそうです)
では、お邪魔します。
「シンシア」を堪能
店内入ると直ぐオープンキッチンが目に入る。ライブ感が凄いというか距離が近く臨場感溢れている。
予約名を伝え席に案内されると、私が一番乗り。4人の会だけど幹事さん以外は知らない人なので苦手な初めましてだ(笑)
(料理と、とことん向き合うしかない!)
到着から5分後1人、また1人と来て揃ったのでコース料理がスタート!
ペアリングはアルコール3人、ノンアルが1人。
シャンパーニュで乾杯!
最近シャンパン好きなので飲む事が増えたけど、ここまで熟成された香りは初めて。
一本いくらするんだ?
石井氏が挨拶に来て料理が運ばれて来る。
一品目は北海道噴火湾の蝦夷鮑と、同じ北海道馬糞雲丹に昆布ジュレ掛け。中に蝦夷鮑の肝がペーストになっていて濃厚なんだけどそれぞれの食材を活かした素晴らしいバランス。
昆布のジュレが何とも言えないフレッシュ感!
焼き立てのパンが昔からの定番らしく、以前は食べ放題だったとか!?
最近スタイル変えて、食べ放題では無くなったので幹事さんガッカリしていた(笑)
アミューズが凄い!
彩り豊か且つ、遊び心を忘れさせない創作料理の数々。蟹のコロッケ、関サバの燻製、栗のムース、シャインマスカット、ウズラとソーセージで朝食をイメージした一品。
美味しいのは勿論、面白く一々感動してしまう。
特にうずらとソーセージで作ったパンは毎朝食べたくなる程好き!10人前は食べたいな〜
どんどんワインが出てきて嬉しいな。
(二日酔いだけど(笑))
海老と蟹、キャビアのお造り風。
鮨屋さんは食べに行くとしたらフレンチに良く行くと言っていた。型に囚われない創作な料理が勉強になると。私はフレンチに滅多に行かないので詳しく無いけど、「シンシア」は定期的に通いたい。
次何出て来るのか?と、ワクワク感が止まらない!
次のお酒。
今まで飲んだ事のない物ばかりで美味しいのかそうでないのか分からないけど、どれも癖があって好み。料理も変態なら飲み物も負けないくらいこだわりが強い。
北海道天然酵母全粒粉のパン!
モッチモチで香りも素晴らしい。
焼き魚。
何の魚か分かります?
正解は鰤(ブリ)。鰤と桜大根を合わせて、ブリ大根をイメージして作っているそうです。
そのままで良いと思うけど、今流行りの白トリュフを投入。
温かいソースに白トリュフが入ると香りが凄くたって良い!と、言う方が大半だと思うけど私はトリュフ無しの方が嬉しいな。
香りが強くなってブリ大根では無い。白トリュフ避けながら食べたけど、そのままの方が旨い!
(完全の好みの問題なのでスルーして下さい)
二日酔いが徐々に抜けアルコールが体にスイスイ入って来る様になった。
これは完全に二日酔い確定だけどね。
白子のパイ包み焼き。
なんて説明すれば良いのか分からない。白子の甘みとパイの食感、海の様に広がるソースが三位一体になって美味し過ぎる!
今まで出会った事が無い、感動した一品。
料理、雰囲気、接客、全てが完璧過ぎて凄いわ。だからと言ってかしこまった空間ではなく、アットホームでちょうど良い。
予約取れないのも納得です。
次は肉料理なのでナイフを選ばせてくれる楽しみ方。
(ナイフ、今人気で買いたくても相当先になってしまうそうです)
静岡県産の和牛イチボと天然なめこ、芽キャベツにジャガイモのムース。
絶妙な火入れなのでとても柔らかい。そして甘くてエロい。
オーパスワンと同じ地域で作られた赤ワインらしい。
ワインを極めようと思ったら何年も掛かるだろうな。
食事は5種類の中から選べるスタイル!
何を注文すれば良いか分からないので、初めての方はオススメですと紹介された鰯とフォワグラのソテー。
土鍋で炊いたご飯。
香ばしくソテーされた鰯とフォワグラ。
外はカリッと焼かれているのに中はレアで脂がしっかり残っている。フォワグラの脂が強いけどご飯と混じりあい乳化していく。
全種類ご飯物食べてみたいな。通うしか無いのか!
デザート!
甘いチーズにシャーベットになった葡萄を合わせている。デザートいうよりはチーズの味が強いからワインと一緒に楽しめると思う。
食後のコーヒーを頂く。
最後まで楽しませてくれる石井氏。
カカオを使ったデザートは本物の石も混ざっているので当てなければならない。よーく観察すれば分かると思うが、間違って石をゲットしてガリッと噛むのは避けましょう。
いやー、素晴らしかった。
終始感動と驚きの連続であっという間の3時間。誘って頂いた幹事とご一緒した皆さん、最高の料理と雰囲気を提供して頂いた「シンシア」の皆様、有難う御座いました!
ご馳走です。
食べ終えて
デートや特別な日には間違いなく最高です。
今日この女性を口説きたい!
プロポーズしたい!
お祝いしたい!
男性諸君、メモしておきましょう。私もまた必ず行きたいと思っている素晴らしいフレンチの名店。
まだまだ行けていないお店が多いけど、リピート出来る所はする様にして、合間で新規開拓もしていこうと思う。
経験値が上がったディナーでした。
(次の日はしっかり禁酒しました(笑))
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