中目黒にある「天婦羅 みやしろ」へ行ってきた日の事。
(かれこれ1ヶ月前)
月に一度食べ歩きに付き合ってくれる友人夫婦が、「来月は天婦羅が良い!!」と言ったので、未訪問のこちらを選択した。
なぜ当店なのか?
某有名グルメインフルエンサーが、「ランチの天丼が物凄く良かった!外観とのギャップも激しく、デートにもオススメ!!」
天丼や天婦羅が美味しいのは分かるが、外観とのギャップが激しいとはどういう事なのか?クラブみたいな外観だけど、中は高級感ある店内??
自分で行かないと分からなく、友人夫婦の天婦羅が食べたいとの意見をいい事にこの際行ってみた。
早速紹介しよう。
男性必見!中目黒の新デートスポット「天婦羅 みやしろ」は大至急チェックすべき
中目黒。
東急東横線と日比谷線が通り、若者に人気の街でもある。
お洒落な街、恵比寿が隣駅にあったり、渋谷駅も出やすいので住みたい方も多いと思う。
中目黒の数年前、高架下開発で駅周辺には昔ながらのお店しかなかったが綺麗なお店が増え、若者で賑わうようになった。
私も行った事がある某うどん居酒屋や、行ってみたいおでん屋は相変わらず賑わっている。
駅から離れれば離れるほど、人気は少なくなり店も活気がなくなってくる。
中目黒駅から10分程祐天寺方面に歩けば、閑静な住宅街になるので住みやすそう。大きな一戸建てもあるし、小さなアパートもたくさんある。
いつか住む時が来るかな?
中目黒か〜・・・
住めば都と言うが、住むならもう少し落ち着いた街の方が良いかな。駅前にお姉ちゃんのお店も多いし、小汚い店も多いから。
歩く事10分弱。
Googleマップ通りだと、こちらのボロい一軒家を指している。
ん?これ、明らかにおじいちゃんかおばあちゃん家でしょ??場所的に家の建て直しも出来ない場所で、家が崩れるまで住み続けている家だよね???
ただ、周辺を見渡しても天婦羅屋らしいお店は見当たらない。
むむ!?
『外観とのギャップが激しい!』
そんな事書いてあったよな。
Googleマップが指しているボロ家に近付き、よーく見てみると・・・
み・や・し・ろ。
ウォォォーーー!!!
やっぱここだったのかーーーー!!!!
何だよ佇まい!相撲選手が本気でど突いたら崩れるんじゃないのか?
築何年だよ!不安でしか無いが、ここが今回の目的地「天婦羅 みやしろ」。
それでは、早速お邪魔しよう。
(お店を正面に見て左端と右端に扉があり、左が天婦羅で右は二階の和食屋になっている。経営は同じらしい)
「天婦羅 みやしろ」を堪能する
確かにギャップが激しい。
外観からは想像も出来ないくらい綺麗で高級感漂う造りをしている。
食事はコース料理になっていて、18,000円。
飲み物メニューはこちら。高級店なので、ボトルワインを中心に値段も高めの設定だ。
先ずは生ビールで乾杯。
マスタードリーム、飲み応えがあり重く味も濃いビールだ!
各自大量の大根おろしがあり、使い放題!
最近気が付いたのが、天婦羅は『塩』と、格好付けて居たけど美味しいお店は大根おろしたっぷりに天つゆが美味いんよね。
さっ、料理がスタート。
一品目は、毛蟹。殻から身を取り出し蟹味噌と蟹酢のゼリーで味付けしている。
甘味と酸味のバランスが良い。
カマスの炙り。
付け合わせは、醤油ではなく泡醤油。醤油と鰹出汁を合わせて沸騰直前でゼラチンを少し入れると泡醤油が出来るそうだ。
脂が乗ったカマス旨いな〜
車海老の頭。
高級なカッパエビセン!
車海老。
生の車海老なので甘味が別格!
生の車海老は甘味がほぼ無く、プリプリの食感が楽しめるが美味しく無い。鮨屋の車海老もそうだが、やっぱ火入れした方が何倍も好き。
車海老2本目は、何と天むす!
ご飯に揚げたての車海老を乗せ、タレをかける。天婦羅屋で天むすが出てきたの初めてだが、純粋に美味しくて面白い。
海苔の香りも強くタレも美味しい。
万願寺唐辛子。
万願寺唐辛子は辛さは全く無く、青野菜の香りが強い。
やっぱ野菜を美味しく食べるには、天婦羅か炭火で焼いた焼き野菜だな。生の野菜で感動したお店は未だかつて無し。
ミョウガ。
歯切れが良く、程良い苦みが口内に残る。
写真を撮り忘れたが、同じミョウガを長く揚げた物も頂く。いわば、ミョウガ食べ比べ!
揚げる時間が変わるだけで、苦み無くなり甘味が引き立った。野菜の食べ比べも面白い。
鮑の肝ソースを鮑を入れてしゃぶしゃぶする。
サイズ的にはトコブシの様な気もするが、どうでもいっか(笑)
火入れすると、鮑が柔らかくなりサクッと歯が入る。
肝ソースはしっかり残し、ライス天婦羅を揚げてくれるので投入!
そこへ、店主が大量のムラサキウニを入れグチュグチュに混ぜて、
リゾット風にして食べーる!
肝ソースの旨味は少ない分、ムラサキウニの甘味が引き立つ。ご飯も揚げているので、出汁を吸いまくって、贅沢なリゾットだ。
姫路の小玉ねぎ。
小玉ねぎ、焼鳥屋で食べる事もあるが天婦羅にした方が断然甘味がある。
愛媛の絹かわ茄子。
水々しくてジューシーだ。
淡路の鱧(ハモ)。
骨切りの技術はもちろん、穴子の様に食べた瞬間フワって身がほぐれる。鱧がもつ食感もあるとは思うが、空気を含ませて揚げている技術も素晴らしい。
箸休めのじゅん菜。
じゅん菜の良し悪しはあるのかな?どこで食べても、変わらない様な気がする。
風物詩的な一品?
太刀魚も身がふっくらしている。
衣も軽くて食べていて油っぽさや胸焼けは一切ない。むしろ、もっともっと食べたくなる衣だなぁ。
シャトーブリアン!
シャトーブリアンを湯葉で巻き、揚げる。
粒胡椒を最初に2粒食べてから、シャトーブリアンを食べてとご指示。
(先に食べないと、胡椒を飲み込んでしまって香りや味が分からないから)
この断面、某有名天婦羅店にインスパイアかな?
脂身が少なくて旨味が強い。美味しくないわけがない極上の一品!
しいたけも肉厚でジューシー!
天婦羅屋とは思えない一品。
海苔を天婦羅にしてインド鮪の中落ちに漬けにした、創作的天婦羅!
天然のインド鮪は全く癖がないので漬けにする意味が納得出来る。海苔を揚げずに、酢飯と海苔で細巻きにして食べたい(笑)
水分量が多い、アスパラ!
鱚(キス)!
終盤で鱚天は正直重く感じた。衣も厚くなって、苦しい。
〆は、天丼か甜茶だと思ったら炊き込みご飯!?
トマトだけとは寂しいな〜と思っていたら芝海老がたくさん入ったかき揚げを土鍋に投入し混ぜ混ぜした、かき揚げ入り炊き込みご飯的なものになった。
小盛で様子を見て、
時間が経つと、おこげが出来てさらに香ばしくて美味しい!
味噌汁とお新香も付くので、さっぱり頂ける。
残ったご飯は持ち帰りも出来、翌日の朝食で楽しめる。冷めて美味しくない様な気がするが、店主がフライパンで焼くとかき揚げの脂が出て美味しく焼けますよ!と、教えてくれた。
デザートの羊羹もお抹茶も抜かりない。
和菓子や洋菓子には疎い私だが、ここの羊羹は凄く滑らかで口当たりが良く美味しい。
腹一杯だったけど、別腹とはこの事を言うのだと初めて知った。
ご馳走様でした。
食べ終えて
お会計、1人25,000円くらい。
飛び抜け感は無いにしろ、料理のバランスやお店の雰囲気を考えたらいいと思う。一品料理も力を入れているし天婦羅も五感で楽しめる。
一つ気になったのが、店主との距離感を感じる。オーナーでは無いのかな?と聞いてみると、某飲食店の1店舗らしく、某ホテルからヘットハンティングされたそうだ。
(2階の和食屋も同じホテルでやっていた方らしい)
雰囲気のギャップ感は、是非デートで使って欲しい。この日好きな女性を落としたい!と、そんな使い勝手も出来るでしょう!
静かな空間なので、ゆっくり食事したい方にもオススメ。
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