早朝3時から営業している立ち食いそば屋があると聞いて行ってきました。
浅草橋交差点を秋葉原方面に、靖国通り沿い。何度も車で通り、立ち食いそば屋があるな〜と、みていた。そこが、なんと「そば千 東神田店」だったのである。
3時開店と聞いて、客がそんな時間に来るのだろうか?と、疑問に思った。実際、結構人が入るらしい。深夜に稼働しているタクシー、長距離トラック運転手、口開け時間がいちばん忙しいそうです。
なお、界隈には多くの立ち食いそば屋が点在している。東京屈指の激戦区とも言われているそうだ。今後、新規開拓するので、都度紹介していきます。
では、「そば千 東神田点」にて、かき揚げそばを堪能してきたので紹介しよう!
早朝、腹が減ったら「そば千 東神田店」
そば千の前身の話をさせて下さい。
そば千の前身は「いとう」というお店だった。ご高齢になった店主がお店を閉めることになり、当時超常連であったお客にお店をついてもらった。そう、超常連が今の店主なのだ。
現店主はもともと北千住でそば屋を経営していたそうだが、今はお店をたたんで同店のみに注力している。継いでからは、「いとう」と同じが味が再現できなく、常連客は離れてしまい、客足が途絶えたとか。苦労に苦労を重ね、「いとう」の味に追いつき、客足も戻ってきた。
早朝3時から営業しているのだから、仕込み時間を逆算すると、昼夜逆転の生活となる。しかも、毎日続け、安価な値段で提供してくれているのだから、感謝しかない。
立ち食いそば屋は薄利多売の世界。若い人は皆ラーメン屋をやってしまうから、今後新規出展する個人店はほぼ無い。よっぽどの立ち食いそば好きしかやらないだろうから、古くからやっている立ち食いそば屋は、伝統文化として残ってほしい。
さて、「そば千」の話に戻りましょう。
黄色い看板と三角形の建物が目印になっている。メニューみると、天ぷらの種類の多さに驚いた。
そして、店内入ってネタケースの中に天ぷらがずらり、陳列されている。いわゆる、揚げ置きをしている。この手のお店は、回転率が重要。注文が入ってから、天ぷらを揚げていたら、揚げたては嬉しいけど、商売として成立しない。
あれも、これもトッピングしたくなってしまう気持ちをグッと我慢。かき揚げそばを注文しました。
かき揚げそば
注文から30秒で着どん。
出汁とカエシの香りは、フワッと鼻腔を突き抜ける。丼も持ち上げ、顔と寄り添うように汁を一口いただくのが、最初な挨拶。
(温かいそばを食べるときのルーティーンにしています)
茹で麺を使用しているが、汁と天ぷらとの相性が驚くほどいい。デロっとしながらも、カエシの塩味がキリッとたち、宗田節・鰹節、昆布を使った風味豊か出汁と相まっている。
いっぱい390円で楽しめるのか、、、ありがたい。
真っ赤な唐辛子をちょろっと入れて、辛味を増強するのも一つの手。辛いもの好きにはもってこいだが、相当辛いので要注意。
量は少ないけど、つゆと天ぷらの旨さに大満足。毎日通うファンがいるのも、納得のお店だった!
ご馳走様!また、来ます!!
食べ終えて
後で知ったことは、名物が「おきあみ天そば」だったこと。おきあみって、釣り餌に使われるアレですよね?と、疑問に感じた。アレを天ぷらにすると、美味しいらしく、次回リベンジしたい。
立ち食いそば屋の魅力に気がついたのは、最近のこと。昔は、たいして美味しく無いものを、なんで食べているのか不思議だった。夏は暑いし、立って食べるのも味気ないというか・・・
安いから皆さん行っているんだろうな〜と、(失礼ですよね)
それが今では、感謝して食べています。毎朝、早くから出汁を取って、返と合わせて風味豊かな汁。天ネタを仕込んで油で揚げて、並大抵の仕事量ではありません。普通の人にはできないことをやってくれている。薄利多売、目立つことはなく、日本人の生活の一部みたいな立ち位置だけど、感謝の念に堪えません。
後世に残したい、大事な食文化の一つ。たくさんインプットして、アウトプットを繰り返していきます。
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