数々のラーメン屋へ食べ歩いてきた私だが、数年前知人の紹介しで初めて「ラーメン二郎」を食べた時の衝撃は忘れない。最初は少なめで注文した方がいい、と助言を頂いていたから、言葉通りに注文したのだが、着丼たラーメンは器をヘリからはみ出る程の野菜の量。どうやって食べるのがいいのかも分からず、とりあえず野菜をムシャムシャ食べ進めた。
チョモランマのような野菜も次第に崩れ出し、眠っていた麺とご対麺(面)。箸ですくってリフトアップ・・・、今まで食べてきたラーメンの中でもダントツ重量感あり、超ヘビー級。
待て待て、これ少なめ?真っ黄色の麺が本当にウマイのか?
強力粉(オーション)で作られる独特な二郎(系)の麺。調べる限り、原価が安いからヘビー級の量を1,000円以下で提供できるそうだ。
初のラーメン二郎はなんとか食べ切り、もう行く事無いだろう。行列も凄いし、カロリーも高い、健康には絶対良くないとお店を後にした。
ここからが二郎(系)地獄の始まりだった。一週間後、ふと強烈な麺と塩っぱいスープが脳内に蘇り(よみがえ)欲した。自然と車を走らせ、当時住んでいた横浜市内にある超人気二郎系ラーメン店に行き食す。最初は一週間に一度だったのが、二度、三度と増えてしまい、都内を中心にラーメン二郎を始め、二郎インスパイアを食べ歩くようになった。
流石に体重も増え続けたので、最近は行く回数が減った。私が食べてきた中で、ラーメン二郎以外のオススメ二郎インスパイア系のお店を紹介したいと思い、今回の記事を書いてみる事にした。
新規出店や閉店してしまった店も中にはあるかもしれないし、あくまでも主観で紹介していく。味は勿論美味しいに越したこと無いけれど、個人的には待ち時間や清潔感も考慮してのオススメ度を書いていきたい。
あくまでも参考程度によろしくお願いします!
ラーメン富士丸(神谷・西新井・梶原)
不動の一番人気「ラーメン富士丸」はジロリアンの間で外せない。二郎系と言われているけれど、富士丸系という名も巷では言語としてあるそうだ。
神谷本店、西新井店、梶原店、都内三店舗。最近新浦和店もオープンし、最も勢いある超人気店!
いつか行こう。
悩んでいる方も多いはず。実際私も行きたいけど、行くには気合入れて覚悟を決めなければならない。
何故かって?
営業時間が夜のみ(18時から24時)。しかも、常に行列なので待ち時間が凄く長い!神谷本店に関しては、長蛇の列で、人生史上最長2時間も待ったので呆気に取られた。
流石に回転率悪過ぎないか?と、思う側面もあるけれど、食べた時の幸福感は至福。
通常の麺量350g。初めての人は大盛りは不可。神谷本店へ行った時は、せっかくなので普通盛りで注文したけれど、後半失速。完食出来たものの、少なめ(麺量280g)が私には丁度良い。
クタクタの野菜、ゴワゴワの縮れ麺、柔らかいけど噛み応えある神豚、非乳化のスープ、ニンニクの香り、一度食べたら病みつきになる事間違い無い。
西新井店、梶原店は神谷本店に比べると行列も多少少なく回転はいい気がする。先ずは本店以外のお店で味わってみるのも良いかもしれない!
(今はコロナ時期で営業時間が不規則になっているので、Twitter等を確認してから行くのが良いでしょう)
ラーメン陸(上町・尾山台)
世田谷区上町と尾山台、2店舗展開している「ラーメン陸」。
暴力的な二郎系と言うよりは、洗礼され、清潔感ある丁寧な一杯を楽しめるお店だ。
二郎系食べ出しの頃、友人が豚がメチャクチャ美味いから是非行ってみて!と、初めて尾山台店を訪れた。上町の本店へも行った事あるけれど、尾山台店の方が行列は少なく、タイミング次第では待たずに食べる事が出来る。
上町本店は、外に行列が無くても、中で待てるスペースが広い。
おっ、待ちいないじゃん!と、喜んで入って驚愕した経験があるので要注意。
麺量並で250gくらいかな?
普段からガッツリ食べている人には物足りなさがあるから「ラーメン陸」では大盛りの食券を買うのも良いかもしれない。友人オススメの豚、確かに美味くて甘い。脂っぽくなく、上品で繊細な旨味が多くの胃袋を虜にしているのでしょう。
ラーメン以外にも汁なしもある。
やや柑橘の酸味が香気を放ち、鼻腔を燻る。汁なしを食べた時は麺量少なめにしたので物足りなさを感じたのもあり、個人的にはラーメンの方がオススメだった。
かれこれ数年前に食べた記憶なので、当時の記憶を頼りに書いているので異なる点があったら申し訳ない。
仕事ついでに通り掛かり、空いていたらまた食べてみたいと思う!
用心棒(東大前・神保町)
某焼鳥屋で食事している時、目の前の店が大行列を作っていた。
店主に、何屋さんですか?と聞くと、化学調味料大量のラーメン店だよと、ほくそ笑みを浮かべながら発した(笑)
調べると、神保町と東大前二店舗あったので行きたいチェックをしておいた。
ある日仕事帰り、塩分補給したいなぁと、本郷通りを秋葉原方面に車を走らせている時発見!ここに噂の「用心棒 本号」があるのか。
行列も無く店内も空いていたので近くのパーキングに車を止め入店。
初訪問に時は、まぜそばを食した。見た目程ジャンクではなく、思ったよりあっさりしている。ガリマヨのアクセントはあるものの、カエシ(?)の味が弱い。
意表をつかれる一杯。ラーメンも食べてみたいと思い、後日再訪問!
コール、ヤサイ・ニンニク・アブラ・辛タマ。
非乳化のマイルドなスープにコシはあるけど舌触り優しい食感の麺。背脂チャチャっと広げ、もう少し塩っぱい方がインパクト残る気がする。
ラーメン陸同様、マイルドで食べやすい一杯なので、二郎系初心者にも優しいと思う。
らーめん バリ男(都内随所)
都内数店舗出店している二郎インスパイア「らーめん バリ男」。日本橋・芝大門・新橋本店、最近は豊洲店(住所は東雲だけど)も出店し真っ赤な看板が印象的。
ラーメン二郎をはじめ、二郎インスパイアの人気店は昼と夜営業のアイドルタイムは一旦閉める店が多い中、「らーめん バリ男」は通し営業で食べられる。
チェーン的な感じだから、味はそうでも無いんじゃないの?
当初私も思っていました。
実際食べると、普通にウマい!アブラたっぷりにスープは、唇にまとわりつく濃厚な旨味と適度に茹でられた野菜で最初から濃い目でガッツリ。
スープやチャーシュー、麺はセントラルキッチンでやっているのか?
アルバイトの方でも美味しく作れる秘密が何かは不明だけど、しっかり美味しい。
空いている事も個人的にはオススメできる。
昼飯時間逃してしまって腹ペコ!ジロリアンの貴方、是非都心部にいる際は「らーめん バリ男」を選択肢の一つにしてみて下さい。
ラーメン豚山(都内随所)
「らーめん バリ男」より勢いあるのが「ラーメン 豚山」。家系ラーメンで店舗展開している「町田商店」を運営している会社が経営しているらしい。
友人が町田にある「ラーメン 豚山」へ行った際、夜気軽に行くには良いと思う。
押忍!
私も仕事終わり、上野広小路にある店舗で食す。
ラーメン・汁なし・つけ麺。
先ずは
「らーめん バリ男」よりも正統派?と言うべきか、ビジュアルはラーメン二郎。クタ気味の野菜にたっぷりのニンニク、豚も感動はないけれどビールと一緒に流し込みたい。
麺は多少デロっとし、非乳化のスープにマッチしている。バランスを考えると「用心棒」に似ている印象を持った。
都内、続々と出店しているので一番勢いあるラーメン屋では無いでしょうか?
二郎難民になったら、真っ先に思い浮かぶ店だと思う!
らーめん玄(下北沢)
「ラーメン二郎 目黒店」で修行されていた方がやっている「らーめん玄」。2019年7月にオープンし、当初話題になった。
ラーメン二郎インスパイア系では無く、スピンアウト系?と、店主は謳っているそうだ。
スピンアウト系?
いまいちパッとしない言語に謎が深まるばかり。
場所は分かりにくいが、人気店は立地関係なしに繁盛している。
小らーめん(麺量300g)。
パツパツの固めの麺、非乳化系のスープ、クタっとしたヤサイ、口内でほぐれる豚、香り高いニンニクのドロっとしたアブラ。
相当好みだった。メニューが一種類といの気持ちいいものだ!一つの事に神経を注ぎ、最高の一杯が出来上がる。
下北沢で二郎系らーめんなら「らーめん玄」で決まり!!
千里眼(駒田東大前)
「千里眼」、知らない人は少ないんじゃないかな?
二郎インスパイアが有名でもあるけど、夏の風物詩「冷やし中華」の先駆者でもある。一般的な冷やし中華とは異なり、二郎系の麺を使って野菜モリモリ、ニンニクマシマシ、ガーリックマヨネーズビシャビシャ、とにかく中毒性の強い一杯!
ただね、冷やし中華(夏季シーズン)の行列といったら半端ない。初めて食べた時の運が良かったのか、外待ち10人弱で接続したけど、後日もう一度食べに行こうと、店に着いたら30人の大行列。
リアル、2時間以上は待つのでは?
何だかんだで一度しか食べれていない冷やし中華!
炎天下の中、並べるのであればぜひ挑戦して頂きたい。
ラーメンも普通に旨い。冷やし中華がない時は、汁なしがあり、用心棒に似ている感じ。この辺り、系列みたいなものがあるのかな?
鷹の目もそうだけど、、、
冷やし中華がないシーズン、夜すんなり入れた事あるので駒場東大前周辺で二郎系ならオススメです。
火の豚(人形町)
ラーメン二郎と蒙古タンメン中本が合体した一杯が楽しめると、当時話題になった「火の豚」。ドラゴンボールでお馴染み、フュージョンである。
写真見るからにジャンク感が伝わり、一度食べてみたいと行ったらハマってしまい全種類完食(笑)
フュージョンは辛さ控えめの中本を連想させる餡とベースの二郎系ラーメンが楽しめる。
正直、個人的には普通のラーメンの方が味がはっきりしていて好みだった。餡が混ざり合うと、ん?と、よく分からない。。。
???
みたいな感覚で当初食べのを覚えている。
夏季シーズン限定の冷やし中華や汁なしラーメン、辛み玉がアクセントになりニンニクも香りというより辛さが前面に押し出される一杯。
間口の狭いお店で、カウンター7名、行列は少なく提供も早く回転良好。通し営業なので何度も通い、休肝日にも何度も利用させて頂きました!
麺徳(東陽町・上野)
東陽町・木場辺りで仕事を終えて疲れた〜。行ってみたい家系ラーメン屋か人気のカレー屋で飯食って帰るか!はたまた、タンメンと餃子で人気の某店へ向かおうか。
とりあえずGoogleで、『東陽町 二郎系』と検索。何故二郎系だったかは覚えていないが、身体が欲していたのでしょう。
すると、「麺徳(めんとく)」がヒット。情報も少なく、私自身も行きたいリストに入っていなかったが、いる場所から近かったので行き、入る。先客は数名、おっちゃん二人がラーメンを、えっさらこえっさらこ。
期待値も低かった分、美味しいと思った。一度しか足を運んでいないけど、空いていて気軽に入れ、ニンニクも好きな量を入れられるのでニンニク中毒者にはうってつけのお店!
非乳化スープもエッジが効いていて良かった!
上野にも店舗があるので、お近くの方は是非。
「ラーメン 宮郎」(蒲田)
随分ご無沙汰になってしまっている「ラーメン 宮郎」。蒲田界隈で二郎系を食べようと思うと、真っ先に思い浮かべるお店ではないでしょうか?
同駅に「煮干しつけ麺 宮本」があり、そちらの姉妹店となっている。
オープン当初、何度か足を運び、毎回行列も無くすんなり入れたので重宝していました。
オープン当初はラーメンと汁なししかメニューになったけど、徐々に品数を増やし、限定メニューも期間限定で提供している。
普通のラーメンは二郎系の中でもマイルドで上品な仕上がりになっている。極太麺に乳化系スープ、キャベツ多めの野菜など、二郎系初心者でも食べやすいです。
麺量は
ミニ 150g
並 250g
中 350g
大 450g
毎回、並でちょうどいい感じで楽しんでいました。
こちらは、汁なし。
そして、夏季シーズン限定で出していた『宮し中華』も好みだった。
宮し中華は、冷やし中華をアレンジして二郎系インスパイアに仕上げたもの。
ゴマダレをベースにニンニクやアブラ、野菜や鶏肉チェーシューを駆使して完成度の高い一杯だった。最近の二郎系は冷やし系に力を入れているお店が多く、人気のお店は大行列になってしまう。
一般的な冷やし中華より、二郎系の冷やし中華の方がパンチがあって好きなのはいうまでもありません。
「ラーメンイエロー」(新宿・御徒町)
新宿御苑前と御徒町にある「ラーメンイエロー」も外せないでしょう!
ド派手な看板に、インパクト大のましましパネル、見るからにボリューム満点なのは一目瞭然。
メニューラーメンしかなく、大か小。小ラーメンを選び、この日は無性に腹減っていたので少なめにしなかった。
そして、ラーメンイエローの人気の秘密は『アブラ』にあります。普通のアブラではなく、味付きなのでそのまま食べてもウマいし、野菜と絡めながらでも十分楽しめる!
コースは、ヤサイマシ・ニンニクマシマシ・アブラマシマシの一杯。
ものすごい量のニンニクだったけど、後の予定は何もないので問答無用(笑)
ただね、個人的には麺がもう少し太くて固い方が好みなんだよね。細めで割と食べやすい麺なので、女性にはうってつけのお店かもしれない。
しっかりボリュームあって時間外せは行列も全くない。御徒町店は車でのアクセスもいいので、今後二郎系食べたくなっらら通うこと間違いない!
300gの麺とあの量のヤサイやアブラたちを食べ終えた時の、勝利した感が嬉しかった!
負けてたまるか!
何がなんでも勝つ!!
そのような考えになって食べている時点で、私は完全二郎(系)に取り憑かれているのでしょう(笑)
真久中(神保町)
神保町にある「真久中」は、なんといっても極太麺がウリのお店!
平日なら並びもなく、むしろ空いているので食べたいときに直ぐ食べられるのも魅力の一つ。
メニューはラーメン、つけ麺、マゼソバと種類豊富だけど、とりあえずはラーメン。クタクタの野菜に味つきアブラが絡み合って、お酒のアテにしたくなる!
豚も柔らかく脂身もジューシー。ニンニクの辛味があって香りもたち、リフトアップするとEXILEばりの踊り狂う極太麺も魅力的です。
中盛で250gの麺量なので、多少物足りなさを感じてしまうのも正直。ガッツリ食べたい人は大盛にするにがマスト!
非乳化スープも塩味が効いていてバランスがとてもいい一杯です。
神保町周辺は安定のグルメ激戦区!本家、二郎もあるけど並ばずに食べるなら「真久中」も、ワンチャンアリだと思います。
是非!!!!
未食店も多数あるので、今後食べに行き、ここ旨い!!と感じるお店は随時更新していこうと思う。あくまでも主観で書いており、賛否あるのは重々承知。
東京で二郎系を食べ歩く際、参考にしてもらえれば幸いです。