博多ラーメンの中でも、長浜ラーメンは古くからある。大学生の時、友達と夜行バスに乗り大阪、京都、福岡、大分を旅した。色々なお店を食べ歩き、観光とも言える場所に足を運び、猥雑な土地を徘徊して。。。
福岡に移動した日は早朝に到着。こんな朝早くに来てもやる事がなく、百道湾(今は名前違うかもしれないです)を眺めながら石を投げたり朝日を浴びたり気ままに過ごす。『そういえば、朝からやってるラーメン屋あるから行こう』、大分出身、福岡県の高校に進学し、この時の旅を共にしていた友人の一声で向かう。
元祖長浜ラーメン。替え玉はもちろん、替え肉もあって驚いた。豚骨匂いは凄いし、朝からラーメンを啜る男性で賑わっている。長浜ラーメンと博多ラーメンの違いがいまいち分かっていないけど、その時がはじめて味わった長浜ラーメンの記憶だ。
高円寺にある「中洲屋台長浜ラーメン初代 健太 東京高円寺本店(【旧店名】中洲屋台 健太)」、驚くほどウマい。記憶の限り、No. 1の長浜ラーメン(博多ラーメン)である。
スープ、麺、店構え、店主の雰囲気、シンプルで素朴で質素だけど、感動の一杯が全身に染み渡った。
東京No. 1長浜ラーメンで1軒目
高円寺周辺を食べ歩こうと、以前から約束していた日の事。とりあえず、各々が行ってみたいお店を送り「長浜ラーメン健太」を一軒に選んだ。
あいにくの雨模様。いや、むしろ台風が接近しているらしく横殴りの雨風が吹き荒れる東京都杉並区。夜にかけて、その威力は増すらしく、どうなる事やら。
高円寺駅から歩いて5分強。待ち時間は覚悟したものの、行列は無く待たずに入れた。ただ、友人達が遅れているから先に食べていようか迷ったが、少し待とう。
商店街通りに位置する同店。建物の老朽化が激しいエリアなので、そのうち立退もあり得そうな予感。
10分ほど待ち、1人合流。あとの2人は遅れるそうなので、先に食べてましょう。
出入口の券売機で食券を購入。分かりにくいけどラーメン、ねぎ。替え玉は申告制でもできるので、お腹に余裕があれば追加します。
追加システムも、目の前のカンカンに100円玉を入れるシステム。緩いというか信用しているのか、個人的には適当な感じが好きだ。
サービスのゆで卵も自分でとって殻を剥き、ラーメンにドボン。紅生姜、粒ニンニク、激辛高菜、すりごま、味変も後半に楽しむべし。
ラーメン ねぎ 替え玉を堪能
注文から5分弱で着丼。
ビジュアルシンプルな長浜ラーメン。
少し濁りのあるスープに青葱、海苔、サービスのゆで卵をぽとん。
豚骨匂が鼻腔をくすぶり生唾を飲み込む。
スープから頂きます (ゴクリ)
一口目で完全に胃袋を掴まれた。空腹も確かにあるからおいしい感度が高いのかもしれない。けど、香の強さと旨みのバランス、嫌な臭みは全くなりクリアな口当たり。
もっと、ドロっとしたテクスチャーがあってもおかしくない。
絶品スープに合わせる細麺。油とスープにしっかり絡み合い止まらない。
ニンニク、紅生姜トッピングして、一口二口ズルズル。
キクラゲ、激辛高菜も投入。味変のカスタマイズを楽しみ、麺があっという間に無くなる。
『替え玉お願いします!』友人も同調して一緒に注文。
本気出せば3玉くらい食べられそう。むしろ、スープが無くなるまで麺を啜りたいところだけど、この後何軒か食べ歩きので我慢。
替え玉もペロリ胃袋に吸い込まれ完食。
人生で一番ウマい(好み)長浜ラーメンに出会えて幸せでした。
再訪問したい、ご馳走様です。
食べ終えて
旨みのリミッターを超えた時、食べ歩きしていて良かったなって感じる。散々食べてきたから、ある程度の美味しさだと感動は得られない。『予想通りだな』『普通に美味しいかな』、再訪問するお店はほぼ無い。決して上から目線でないのだけど、これだけ飲食店が多いとそうなるよね。同点に関しては、必ず再訪問しようと決めました。
この後、皆と合流して軽く飲みに行く予定。ただ、雨風が強くなってきたからどうしよう。お店がクローズする事がないよう願いながら、軽く酒が飲めるお店に移動します。
東京No. 1長浜ラーメンを味わうなら、「中洲屋台長浜ラーメン初代 健太 東京高円寺本店」おすすめです。