人生初の「ニュー鳥ぎん」、銀座界隈ではとても有名で老舗店の一つである。食べログ情報によると、1953年創業。2023年現在で約70年も営業している事になる。飲食店は3年持てば立派と言われている時代に、これだけの長い年数を、しかも銀座でやり続けるという企業努力が素晴らしい。味だけ良くても潰れるし、安いだけでも長続きはしない。いかにファンを取り囲むかが難しい現代において、永続年数を見るだけで何だか美味しく感じる。
実の話、恥ずかしいのだが筆者は同店の事を知らなかった。店名すら知らないとは、誠に遺憾な事。流行りのお店ばかり追いかけていた事が丸見えなのと、古参店の魅力を全くインプットしていなかった事もバレてしまう。
まっ、こればかりは仕方ない。はじめは皆そうでしょ?有名で話題な事や物に憧れて、それ欲しさ(体験したさ)に突き進みたくなるよね。分かって下さい。
ということで、「ニュー鳥ぎん」を堪能してきた感想を書いていこう。老舗だから美味しいとか、人気店だから良い風に書くとか、そんなことは一切していません。ご了承下さい。
銀座古参店の一つ「ニュー鳥ぎん」へ初訪問
『ニュー鳥ぎんへ行ってみたいんだよね』
LINEのやりとりしていた中澤氏から提案があった。飲みに行く日程はあらかじめ決めていて、いつもなら「浜屋」に集合してから、その後のお店を決めている。ただ、この日は上記のやりとりをしたから、とりあえず銀座集合の流れになって「泰明庵」で軽く飲んでから向かう。
ちなみに、なぜ同店へ行きたいとなったのか理由を聞いた。
『仲買の人が、ニュー鳥ぎんのタレが生醤油(きじょうゆ)を使っていると教えてくれてさ。』との事。生醤油(きしょうゆ)、生醤油(なましょうゆ)、生揚醤油(きあげしょうゆ)、火入れをしているしていない等も違いもあって、いまいち味の違いが分からなさそうだけど、とりあえず体感してみます。
路地裏と言えば響きがいいのか何なのか、とにかく奥まった場所にあり見つけにくい。建物も二つあり、どちらに入れば良いのかも分からないから、とりあえず近い方に入った。
出迎えてくれた外国人店員数名、『ニカイセキヘどうぞー』、と階段上がって席に着く。
料理のメニュー撮り忘れました。すみません。
詳しく知りたい人は、食べログを参照すると良いでしょう。
とりあえず麦焼酎のボトルを入れて楽しみましょう。2軒目で飲み切れるか分からないけど、残ったら残ったでお店の人で飲んで下さい。
タレが生醤油(きじょうゆ)では無いやん
頑張ってボトルを飲みきろう。麦焼酎、カットレモン(絞って混ぜる)、氷、炭酸の順番でグラスに注ぎマドラーで混ぜ混ぜしてかんぱ〜い。
余談だけど、レモンサワーを作る時、氷を先に入れるより甲類とレモンをグラスに入れて合わせてから作ると美味しいよ。甲類焼酎独特のカドがとれる感じでスッキリ飲みやすくなる。
(個人的な感想です)
お通しの大根おろし。焼鳥屋の箸休めの定番。
奴(やっこ)。
絹の滑らかな舌触りと出汁醤油と鰹節の相性で楽しむ。ほっこりと安心する逸品。
うずら串。
黄身はよく焼きの固めタイプ。素材の量に対して串が異様に長いのが気になった…
かしわ、つくね、せせり。
『おっ、どれどれ。生醤油(きじょうゆ)はどんな感じかな?』
・・・
・・・
普通のタレやないですか?中澤はん。
『どうゆこと?普通のタレだね。』
あの仲買ウソついたのか?
それともお店を間違えたのか??
よく分からないけど、至って普通の焼鳥です。
手羽先、軟骨。
はつもとだったかな?
いい意味で昔ながらのシンプルな焼鳥スタイル。悪い意味で、インパクトが全くない。ただ、70年近く営業しているということは、このスタイルに多くのファンが付いているのでしょう。
焼鳥同様、釜飯も名物らしい。なので、〆に注文して頂いてみた。
こちらも、至って普通な見た目と味。これと言って記憶に残ることは無いけれど、” 普通 ”がいかに単純で難しいのかが分かります。何度も通っている人は、” 普通 ”が良いんだろうね。
焼酎ボトルは無事飲みきり、ご馳走様でした。
食べ終えて
とりあえず、生醤油(きじょうゆ)を味わいたくて訪れた事に対して残念。タレと塩しかなかったから、明らかにお店間違えかな。いずれにしても、次のお店で生醤油(きじょうゆ)を体感しに行きます。
銀座界隈には古参店が多くあり、色々開拓していくつもり。ビーフシチュー、洋食(カツカレー)の老舗店も気になるから、足を運んで紹介します。同点に関しては、一度行けば十分。再訪問することは無いでしょう。
週末はランチもやっているので、気になる人は是非。どちらかというと焼鳥より、釜飯の方がおすすめです。