ミシュラン獲得!予約困難の「鮨 さかい」(福岡・中洲川端)は素晴らしいお店だった

今回のメインイベントと言っても良いよね?

博多食べ歩き旅行は鮨屋の店主2人と一緒なので、当然お寿司屋さんは外せない。ご存知の方も多いと思うけど、福岡県は寿司のレベルが物凄く高く、わざわざ遠方から訪れる方も少なくない。

その中でミシュラン三つ星を獲得した「鮨 さかい」の予約を取って頂き、行ける事になった。

福岡で食べた鮨で印象に残っているのは「菊鮨」と「照寿司」。独自のスタイルで沢山のお客を魅了しているから凄い!照寿司に関しては、海外から戸畑区まで足を運ぶのだから立地は関係ないという事を証明している。

東京で勝負するのも良いけど、これからは田舎だよなぁ。大人の遠足気分で行ける人気店が地方に出来たら応援する!

ミシュラン三ツ星も獲得している超名店「鮨 さかい」をとことん堪能してきたので紹介しよう。

超人気店!「鮨 さかい」へ、祈願かなって初訪問

昼二軒食べ歩きをし、その後ホテルへ戻りひと休憩しジムで運動した。二食だったけど2人だったので実質1食分しか食べてないので、夜にはお腹が空いていた。

実は「鮨 さかい」へ行く前に気になっていたシーシャ屋へ行き水タバコをプカプカ吸ってタクシーで向かった。

博多の街も夕方になると車が混み始めてタクシーが中々捕まらない。タクシー配車アプリもあるけど、前に使ったら全然来なくてイライラしたな〜。土砂降りになると皆考える事は同じで、タクシーの奪い合い!

本当に日本も白タクOKにして欲しいワ!!

ここか。

東京の「海味」で修行を積んだ店主。「海味」の先代の親方(もう亡くなってしまった)が弟子として認めたのが3人居ると聞いた。その内の1人が「鮨 さかい」の店主、堺大悟氏。

認めてもらうがどちらでも良いとは思うけど、しっかりと実績を残しているので間違いなく人気店。写真で見た感じの料理は正直「東京ぽい感じが多くて、わざわざ福岡まで来て食べる価値あるのか?」と、多少色眼鏡で見ていた部分もあった。

いやいやいや。そんな事言ったらブッ飛ばされますよ!本当に。

ここまで楽しく素晴らしいライブが楽しめるのか!?東京にも無く、今まで体感した事に無いスーパープレミアムライブがありました。

先に色々伝えてしまうとハードルも上がってしまうし楽しみもなくなってしまうのでここらへんで(笑)

それでは、お邪魔します。(ガラガラガラ)

「鮨 さかい」を堪能する

店内入るときに靴を脱ぐお店は初めてかもしれない。スリッパがある訳では無いが、靴下で歩き回る店内は、なんとも言えない開放感!

子供の頃だったらスースー足を滑らせながら遊ぶんだろうな〜

そんな事を考えているとお弟子から独特なおしぼりの出し方をされ、手を拭いて待つ。少し時間が経つと大将が現れ皆に挨拶をしてから料理がスタート!

熊本玉名の銀杏。

産地によって銀杏の大きさは変わるけど味に大差は無いそうだ。ホクホクな食感に程良い塩気と苦味、お腹が空いて来た。

福岡県産の煮蛸。

煮方が上手なのか、柔らかいのに蛸の旨味が逃げてない。

むしろ凝縮されていて甘味も強くとにかく美味しい。

 噴火湾の毛ガニ。

土佐酢が程良い酸味で尖ってない。

河豚にあん肝ソースが掛かった一品。新鮮なコリコリの河豚に、初めて食べる位クリーミーなあん肝ソース。裏越しではなく、ミキサーでお酢と乳化させているそうだ。

あん肝ソースを残しておき、新鮮でシャキシャキのワカメで余す事なく舐め回す。

旨い、エロい、ヤバイ。人生史上No. 1のあん肝ソース!!

岩手県普代の筋子。

外したて むきたてなので皮の張りが少しあるが、プチプチ潰しながら食べるのも悪くない。

もう少し塩気が強い方が日本酒には合うかも?

(最初から日本酒お任せで頂いています)

唐津の鮑。

そろそろシーズンオフらしく、来週くらいには産地が変わるって言っていた。

酒蒸ししているので少し旨味と風味が抜けているようにも感じられるが、食感の抵抗が良い。

北海道余市のあん肝。

奈良漬、アワビの肝の漬けはチーズみたい。脂と分離し乳化していない。

日本酒が止まらなくなる一品やないかーい!

増毛町の牡丹海老漬け。

サンタバーバラの赤ウニをソース仕立てにして牡丹海老と和えている。サンタバーバラって、アメリカだよね?最近使っている鮨屋多いよね?

比べて良いんか分からないが、甘味だけだと国産の赤雲丹の方が断然強く余韻も長い。

余った雲丹ソースに赤酢のシャリを入れて美味しく無い訳が無いリゾット!

福岡県鐘崎のアマダイの味噌焼。

北海道のキンキみたいな脂が楽しめ上品。てか、焼魚にしては贅沢過ぎる!

丸一匹分くらい食べられる程好きだな〜

岩手の松茸土瓶蒸し

松茸の香りを1番楽しめるのは焼でも揚げでも無く、絶対土瓶蒸しだと思う。豊潤な汁でワンクッション。

そしてここから握りに入る。

平目。

身の表面は柔らかいけど、芯はムチっと力強い。朝塩〆して脱水させた感じの新鮮な美味しさを楽しめる。

酢飯は酸が立っていてキリッとして少しアルデンテ感がある。

真鯛昆布〆。

福岡の食材にこだわりもあるみたいだが、全ては揃わないと言っていた。けど、九州は海に囲まれているので豊富だよな。

東京に食材が集中してしまうけど、産直やったら九州がダントツ種類が多いような気がする。

(その内、市場経由が当たり前だったのが変わってくると思う)

鰆(さわら)。

1ハッキリ言って今まで一番美味い鰆を食べた。滑らかとかとろけると、香りが良いとかの表現も良いけど、次元が違った。

素材の持つ魅力はもちろんあると思うけど、寝かせ方が素晴らしいんだろうな。時期的な物なのでいつもある訳では無いから本当に運が良かった!

大袈裟に言うと、鰆を食べる為だけに博多(鮨 さかい)に来たい!!

天草の小肌(こはだ)。

酢よりは塩味で小肌の味を整えている。皮目も柔らかくするように徹底したこだわりを聞きながら食べると、脳がそう思い込んで「確かに〜」と自然に余韻に浸っている。

食材、技術は勿論一流だけど、プレゼンテーション能力も超一流!話した方一つで鮨の美味しさが飛躍的に上がる!

宮城県塩釜の本鮪が今日は楽しめる様だ。

赤身の漬け。

等口調は柔らかさ!シャリと一体化する場面を口内で楽しんで欲しい。

中とろは酸味が強く鼻から抜ける香りの余韻が長い。

旋網はあまり寝かせられないそうだ。

確かに旋網だとグルグル回って魚同士がぶつかり合って血が出たりストレスが強そう。寝かせてもアミノ酸が出てこないんだな。

今日の本鮪で獲れてから5日目。明日くらいで終わりかな〜と言っていた。

あっ、大トロも面白く筋っぽいな〜と感じたけど店主から一言、

「筋を噛んだ旨味が余韻に変わるので、しっかり噛み締めてください!」と。凄いわ!本当に。

〆鯖(しめさば)。

対馬の鯖は脂が程良く、バランス型。30分酢で〆ているそうだが、こちらも塩味で楽しむ感じ。

マグロみたいな旨味がある!

天然の車海老!

茹で置きは一切無く、出す直前に一本ずつ茹で、剥いて開き握ってくれる。

綺麗な扇型のホルムが素晴らしい。鮮やかな白と赤のグラデーションは天然の車海老ならでは!

個人的にはもう少し柔らかく半生くらいが好きだけど、天然の茹でたては本当に旨い!

同席した鮨屋の店主は礼文島はだて生うにのパッケージを見た瞬間、目が凄かった!

雲丹の高騰は業界では有名な話で、このクオリティは中々手に入らないし、手が出せないって(笑)

意地なんだと思う。

程良い甘みと磯感、口内の熱でリゾットの様に溶かしながら食べました。(雲丹の原価いくらなんだろう?)

べったら漬け。

牡丹海老の出汁ので作った味噌汁。

落ち着くー(ホッコリ)。

大好きなネギトロが前に出て来た!

え?まさか俺のために(馬鹿か)。

ネギトロは前から言っている様に、白髪葱が一番美味しいと思う!細くて流水で長時間流し辛味を取り除いたヤツね。

その方が変な香りも無く食感が強くて好み!

独特な手巻きスタイルでパクリ!

簡単そうにやっていてオリジナルの手巻き、鮨 かの(一之江)店主も帰って真似たそうだが全然上手に出来ないって言ってた。シャリを均等に乗せるスピードや海苔の切り方、職人技だな。

対馬の穴子はトロトロ過ぎて箸で持てないレベル!

煮過ぎな位だけど、スゲー旨い。

干瓢巻き!

男性バージョン!!

女性バージョン!!

ちょっとした気配りが出来るのも人気の秘密。

芝海老と山芋の卵焼き。

いやー、終わりが見えてくると寂しさが募って来たけど仕方ない。

あっという間の2時間強。これはオンリーワンのお店だし、人気があるのも納得出来た!

ご馳走様でした。

食べ終えて

お会計、2人で70,400円。日本酒は2人で5合くらい飲んだかな?

味や雰囲気を加味したら凄くお得に感じてしまうくらい楽しめた。堺氏のプレゼンテーション能力はピカイチだし食材の勉強や特徴もしっかり抑えている。

そして堺氏のお弟子さん達にも機敏な動きと楽しませてくれる接客、全てが凄かったな。東京ではこの様なお店に出会った事無く、むしろ無いでしょ?と勝手に思い込んでいる。飛行機乗って行く価値あり過ぎて困ります〜

次回の予約を取り帰ろうかと思ったくらい大好きなお店に出会えました!

3ヶ月に一度は訪れたい名店「鮨 さかい」。必ず再訪問する事を約束しお店を後にした。

本当に良かった〜

有難う御座いました!!

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