「ひらた」を後にした私達は、数十メートル先にある「すし富」へ行く事にした。朝から全開で飛ばしつつある最終日の大阪食べ歩き旅行。地元にあったらヘビロテしてしまうお店が多く、定期的に大阪へ足を運びたいものだ。
「すし富」さん、正直ノーデータではあったけど商店街に立派な店構えで存在感大!創業50年以上の老舗店であり、この土地で地元に愛され続けてきた名店らしい。ちょうど昼時の時間にぶち当たってしまい、お店は大盛況。
財布に優しいセットメニューも良いけれど、せっかくなら好きなネタを好きなだけ頂きたいと思う。
とくとご覧あれ!
「すし富」へ、初訪問
小さな地元商店街は自転車で行き交う御高齢の方々ばかり。顔見知りが多いのか、こんにちは〜と聞こえ、会釈する姿も目に入る。
私は育った地元の町には商店街と言える様な大きな通りは無かった。買い物はもっぱら駅ビルに入っている有名スーパーか歩いて5分くらいの場所にあるサミット。小さい頃外食といえば焼肉屋と中華料理屋、決まったお店ばかり行き、祖父母の家に遊びに行くと個室完備しているお寿司屋さんに連れて行ってもらった。
商店街を眺めると昔を思い出す人も多いんだろうなぁって、歩きながら思った。
ランチ時の「すし富」さん、サラリーマンというよりは地元の方々で賑わっている。
ママ友、年配のご夫婦、一人飲みを楽しんでいるお爺さん。テーブル席とカウンター席、私達はカウンター席へ案内されメニューをチェック。
寿司屋といえば値段が書いていない、いわゆる時価のお店が多く、初見のお店に入りにくいというかハードルが高いという人が多いのはよく分かる。私も食べ歩き始めた当初、特に高級鮨屋へ初めて行った時はグルメサイトの価格帯をチェックしてお店の方に値段を聞いた事がなかった。いや、正確には聞くのが失礼でかっこ悪いと思い込んでいたのだ。今はネットで何でも調べられるので、『時価』が怖い時代では無いけど、私はコースの値段も時価の料金も気になった時はお店の方に堂々と聞く様にしています。身銭切って食べ呑みするのだから、気になる人は聞きましょう!
「すし富」さんは明朗会計なのでご安心を(笑)
(メニューの一部は時価の記載あり)
アラカルトで堪能する
席に座るなり二種類の醤油(煮切り醤油と甘口醤油)、ガリは刻みタイプで紅ショウガの様な作りになっている。
仕切り直しの瓶ビール。
さて、何を注文しようかな。
昔はネタケース覗きながら、アレくれ!コレくれ!!というのが主流だったそうだ。江戸前の仕事を施した煮る、〆る、焼く、穴子や小肌に赤身の漬、手間暇かけた魚を選んで握ってもらう。私もネタケースがあるお店は覗きながら選ぶ事が多い。
ただ、席の場所が悪く遠くて見えないしネタの少ない印象なので、札に書いてあるネタを握ってもらうことにした。
とり貝。
今時期でも残っているのか〜と、少々驚いた。少し固くて甘みが少ないから、もしかして冷凍?と思ってしまう。
(訪問したのは7月です)
関西の町寿司は鰻が主流なのか?
腹開きで蒸してない鰻はパリッと香ばしく、シャリの甘味と酸味とのバランスに長けている。関東で鰻の握りを提供すれば人気が出る様な気がする・・・
初日に食べた「入船寿司」には敵わないけど(笑)
酔っ払ってて写真ブレたのか?
平目握りは縁側と芽ネギ付き。新鮮でプリプリな歯応え。
おつまみに、お新香巻きを注文。写真では分かりにくいけど、一般的な細巻き(普段食べている)より少し太い。巻き海苔を縦長で使って巻いたら中巻きになるけど、中巻き程太さは無い。巻き海苔の規格が元々違うのか、結構食べ応えあり。
トロタク巻きも贅沢過ぎるサイズで大満足!
ついでに日本酒を頂きます。
朝からビールに瓶チュー、そしてビールからの日本酒、完全燃焼間違いない!
赤出汁の味噌汁を頂き、
最後にアナキュウ(穴子ときゅうり)巻きを頂きご馳走様。
おでんもたくさん食べてきてしまったので多く食べられなくてすみません。。。
食べ終えて
シンプルで行きやすい町寿司だった。昔からある大衆的な町寿司は年々減っていく中、新鮮なネタとボリュームある握りで地元の方を中心に繁盛しているお店といっても良いでしょう。
東京で好きな町寿司に「寿司富」さん、漢字とひらがな違いだけど親戚では無いですよね?(笑)。アットホームで明朗会計、心も財布も喜ぶお店だった。
遠くからわざわざ来る感じでは無いけど、近隣の方は「ひらた」からの「すし富」コース贅沢な休日の過ごし方には最適かもしれない。
サウナ入ってからの流れの方がいいかも?