博多食べ歩き旅行から帰り、仕事を一件こなし以前から予約していた「鮨おにかい」(中目黒)へ友人達と行って来た。
前に紹介した「天婦羅 みやしろ」がミシュラン一つ星を獲得し話題になり、建物の一階が「天婦羅 みやしろ」で、二階が「鮨おにかい」と経営母体は同じ。中目黒界隈では有名な会社が経営していて、居酒屋業態を中心にアッパー店舗を増やしている。
正直チェーン店と言われている店舗はオーナー兼職人(シェフ)が居ないので判断基準が難しい。単純に美味しい美味しくない、好き嫌いで判断するのか、経営者目線でここまで作り上げ育てている事が素晴らしいと捉えるのか。
見方は様々あっていいと思うが、私は純粋に味や雰囲気を楽しみたいので実直に伝えたいと思う。
予約必須!コースの価格が魅力的?
博多食べ歩きから食べ飲みっぱなしなので休肝日が欲しいと思っていたが、今日のメンバーはガンガン飲むでしょう。
数週間前に友人と連絡を取り合い、「鮨おにかい」がコスパ良くて話題になっているよ、と教えて頂き行きますか!と、伝えたら予約を取ってくれた。
とりあえず四人で取ったら一人誘っておいて、との事なので「鮨かんてら」の社長も声掛けると二つ返事でOK。何ならもう一人呼びたいな〜と聞いてみたが四席なので諦める。 内容は握りのみ、コース価格が9,000円と諭吉一枚でも御釣りが来る。今のご時世、諭吉が3枚飛ぶお店が山ほどあるが素晴らしい経営努力。
味は別として、ハードルが低い価格は高級店を食べ疲れた私の取っては最適かもしれない!
築100年の建物をリノベーションした店内は外観とのギャップも激しく、男性諸君は口説きたい女性が居るのであれば是非使って欲しいお店だ。
勿論一階の天麩羅屋でも良いが、値段的には「鮨おにかい」の方が財布に優しい。
最初にお伝えしておくと、価格以上の価値はあったと思う。この後で紹介していくが、『ん!?』と多少に引っ掛かったネタもあったけれどコスパは十分高い。価格的に仕方ないと捉えるか、出さない方が良いよと感じるかはそれぞれだが、文句は無かった。 では、早速堪能した鮨を紹介していこう!
9,000円のおまかせコースを堪能する
飲み物は鮨屋価格になっている。
とりあえず瓶ビールで乾杯!
ガリ。
突き出し的な品が二つ。 浜防風(はまぼうふう)、もずく。
どちらも優しい味付けに適度に歯応えも楽しめる。
中とろ握りから鮨がスタートする。 そう、「鮨おにかい」のコースは握りオンリー!つまみは基本無く、15貫一本勝負。
シャリは大きめなので女性はご飯少なめで、とお願いするのが良いかもしれない。
クエ、脂が乗りしっとりした旨味が舌に纏わり付く。
ここで日本酒を注文。「鮨おにかい」は若い男性職人2名で切り盛りしている。
鮨を握り、飲み物も提供するので、仕込みと手際の良さがお客の満足度を左右しそうだ。
塩〆した鰤(ぶり)に甘酢で漬けた大根。 正直、鰤が臭すぎてダメ。口に入れた瞬間、酸化している香りが鼻から抜けどうにかネタロスを避けるために塩〆、甘酢大根を加えたのでしょう。
この時点で多少冷めたけど、絶対に出してはいけないネタだと思う。
切り替えて、、、 金目鯛は厚切りにし、中心を割いて包み込むように握っている。斬新なスタイルと分厚い金目鯛は素人ウケはすると思う。
私は面白いな〜と、感じたが鮨はやはりバランス!口に入れた時と食べ終えて無くなった時のもどかしさが少しあった。
北寄貝(ホッキガイ)。 好みの食べ方は炙って七味醤油(笑)
次の日本酒を頂きます。
この日のMVPは低温調理で仕込んだという真蛸(まだこ)。真蛸の握りといえば一般的に桜煮で頂くことが多いが、低温調理の方が柔らかくシャリとの一体感が素晴らしいと感じる。
温度と時間、これを徹底してやると旨味と香りが閉じこもって最高、と店長さんが話していた。
塩〆した鰊(ニシン)。 骨切りしっかりしてあり、小骨は一切感じない。
牡蠣握り! 手渡しスタイルが一般的になって来た気がする牡蠣握り。発案者は誰だ!?
蜆(しじみ)のスープで胃袋を落ち着かせる。
が、皆でワイン入れようとボトルを注文。
そして、一階で揚げたて海老天も有名らしく、
天むすで頂けます!海苔とタレだけでいくらでも食べられそう。
鱈の白子を低温調理で火入れ。 個人的には海苔の香りが付いても良いと思うので軍艦もアリかな?と感じた。
カジキマグロの燻製。
千葉県本鮪の希少部位カマトロ炙り!
あれ、これも何処かで見たような・・・(笑) (蒲田の名店か)
本鮪色々部位を手巻きで! 後半に本鮪が連続してくると、胃がキツくなってしまう。
と、思いきやあっさりした小肌で落ち着いた。
(ここでのど黒が来てたら完全食べ疲れしてたな)
穴子!
最後は玉子で終了。
うん、価格を考えたら満足出来るクオリティだったと思います。 ご馳走様。
食べ終えて
お会計、一人14,000円くらいだったかな?価格帯的には丁度いいよね。諭吉三枚も飛んでいくようなお店がザラにあるなか、ある意味貴重だと思う。
ただ、オープンして間も無いので人気が出て来たら徐々に値上げする一般的な戦略とも考えられる。それで多くのお客さんが付いて来てくれれば良いかもしれないが、長い目で見たら違うと思う。固定費も高い場所で無く、都心から多少離れた場所へお店を構えれば良いのに、皆都心の中心で勝負したがる。
不思議でしょうがない・・・ 昨今の新型コロナウイルス問題で自粛生活を余儀なくされ、飲食店は窮地になっている。改めて固定費は削減した方が身の為だと感じると共に東京から脱出する人間も増えていくでしょう! 私も田舎に暮らしたいと本気で思い始めました(笑) さて、二軒目行きますか〜