おまかせコースを堪能する!「鮨 なかがわ」(錦糸町)は本当にコスパが良いのか

錦糸町にある「鮨 なかがわ」はコスパが良いと知人数人から教えて頂いたので行ってみる事にした。

2015年3月にオープンした「鮨 なかがわ」。外観は昔ながらの寿司屋の佇まいをし、内観もお世辞にも綺麗とは言えない。大将の中川氏と中川氏のお母さんの二人三脚で切り盛りしている。

予約は三日前電話で取った。

1人だった事もありすんなり取れたが、予約困難店ではなさそうだ。

電話の段階で、「おまかせコース15,000円のみですがよろしいでしょうか?」と店主から言われた。

コスパが良いと聞いていて、調べたら10,000円から12,000円と書いてあったが最近値上げしたらしい。昨今の食材費の高騰は致し方無い。

高いからと言って断るはずも無く、二つ返事で予約をお願いした。

どの様なライブが楽しめるのか?

早速紹介しよう。

おまかせ15,000円コースを堪能する

錦糸町駅から歩いて10分弱。

アクセスが決して便利とは言えない場所に「鮨 なかがわ」はある。

上でも話した通り、外観はこの様に歴史を感じる佇まい。

昔ながらの雰囲気なので、一見は入りにくいと思う。

暖簾を潜り、スライド扉を引き店内へ入る。

大将の中川氏がカウンターに立ち、飲み物や洗い物はお母様がやっている。先客は2名居て、後々話したら「鮨 かんてら(三軒茶屋店)」の社長だった。

話したら大学の先輩である事も知り、タイミング合えばご飯行きましょう!と、約束。(実現しないと思うけど)

ネタケースの目の前に座り、写真撮影の許可を頂きコースを堪能する。

生ビール。

いちご煮。

雲丹と鮑のお吸い物をいちご煮と呼ぶそうだ。

紫雲丹と天草のベビー鮑。小さいからベビー鮑と名前が付いたのか?小さいとトコブシとも言うが、また違った物なのかな。

ツブ貝。

(二切れあったけどとっさに食べてしまった)

新鮮な食感が楽しめる。

鯖(さば)。

分厚く切ってくれたが、もう少し薄い方が食べやすく好み(笑)

酢の味は少なく、脂が乗っている。

日本酒をおまかせで頂く。

最初は加茂錦(新潟県)。

鰹(カツオ)。

脂はほぼ無く、赤身の旨味が強い。薬味が大葉と生姜擦った物で、ほのかにニンニク風味があるけど実際は入っていない。

赤身に味が濃い鰹も旨いな。

シャコ。

子持ちシャコではないから栄養が旨味に変わっているんだね。

カラスミ。

この時期に?と、思ったけど冷凍して年中出しているそうだ。

冷凍の技術は本当に上がっている。本鮪もマイナス60度(想像出来ない温度)で瞬間冷凍すると旨味が全く変わらないそうだ。

一昔前の冷凍マグロは水っぽくて旨味が全く無かった。

技術の進歩は素晴らしいな。

ガリ。

生姜の辛さは強く、甘さは控えめ。

毛蟹ご飯。

最初は毛蟹のおつまみだと思ったら、下にシャリがあった。

赤酢のシャリは甘みもあって好み。

穴子白焼き。

外はパリパリ、中はフワフワ。柚子胡椒の薬味との相性も良く、シンプルで良い。

日本酒の追加も頂き、相性抜群!

ここから握りに入る。

最初は鱚(キス)。皮を湯引きし、身を酢にあてる仕事をしている。

鳥貝(トリガイ)。

時期的にはしりだったので型が小さいが、二枚付けなのは嬉しい。

金目鯛(キンメダイ)。

皮を炙っているので脂が舌で楽しめる。ネタは全体的に厚めに切ってくれるが、シャリのとのバランスも取れているので素晴らしい。

縞鰺(シマアジ)。

寝かせている期間を聞くの忘れたが、身が柔らかくねっとりしている。

シャリとの一体感も良いね。

赤貝(アカガイ)。

食感と香りがフルーツみたいだな。

シャリの赤貝の間に、赤貝のヒモも挟んでいるのが嬉しい!

中川氏が言うには、「ヒモキュウ(赤貝のヒモときゅうり)巻き撒いて欲しいと言われるのが嫌なので」と言っていた。

確かに、1人で調理していると巻物は手間だよね。ただ、巻物ラバーとしては食べたいんですよ(笑)

鰯(イワシ)。

今日は北海道の鰯を皮を付けたまま握っている。皮を剥がすと脂が無くなって旨味が逃げてしまうので、剥がしたくないそうだ。

皮を酢につければ皮も柔らかくなり食べられる。

強いこだわりを感じられる一貫!

あん肝。

とろっとろのあん肝をバルサミコ酢ソースの味付けで食べる。

いい意味であん肝の旨味とバルサミコ酢ソースの酸味がぶつかり合っている。日本酒のアテにはもってこいの一品。

甘鯛(アマダイ)。

身がムチっとし固さが先行する。もう少し寝かせた方が握りとしては良い様な気もする。

鰆(サワラ)。

しっとりしていてハムみたいな食感と匂い。

バルシアン蛸。

スペインの蛸らしい。バルシアン蛸の特徴なのか、それとも煮過ぎているのか分からないが食感も旨味も少ない。

これは残念。

アオリイカ。

アカイカとも言い、細切りにし繊維を感じさせない。

小肌(コハダ)。

小肌好きとしては一匹付けなのは嬉しい!肉厚で酸味が強めなのも、私好み。

鯵(アジ)。

鹿児島県の出水のブランド鯵。

程良い脂のノリ具合と旨味のバランスが良い。食材が良くても、職人さんの腕次第で良し悪しあるかもしれないが、出水の鯵旨いな。

アイルランドの本鮪。

本鮪にしては固い?

角が立っている感じの食感で、正直美味しくない(笑)

アイルランド産の本鮪はどれもこんな感じなのか?

せめて叩いて巻物にした方が良いような気がするな。

縞海老(シマエビ)。

塩で脱水させている。

卵が付いているのでプチプチ食感も楽しめる。

雲丹丼。

最後に芝海老入りの玉子焼き。

ご馳走様でした。

食べ終えて

お会計、21,600円。

コース(15,000円)に生ビール、日本酒3杯、芋焼酎ソーダ割りを頂いた。諭吉先生が3枚飛ぶ寿司屋が多い中、割りかしリーズナブルに楽しめると思う。

(コスパが良いとは感じなかった)

好みはあると思うが、良い食材とそうでない物の差をすごく感じてしまったのが残念。本鮪は出して欲しくなかった(涙)

6席のみの小さなお店なので、予約していくのが間違いないが当日予約で来ている方も居た。隣に座ったおっさんの鮨のウンチクがうるさくて嫌だったな。

錦糸町周辺で鮨屋行きたくなったら良いと思う。

 

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