東京の板橋で寿司屋といえば有名なのが、鮨 まつ本。
鮨 まつ本は有名過ぎて、予約日に一斉にアクセスが集中して繋がらず、繋がったと思ったらすでに満席になっていて超予約困難店!
自分で予約を頑張るのはバカバカしくて辞めた。なんでかって?
お店によっては常連枠というのがあって、頑張って電話しなくても良い人間が居る。その方達やお店を批判しているわけではなく、いつかその常連に声を掛けて頂く事を願っているだけ(笑)
今の時代、お客が店を選ぶ時代でなく、お店側がお客を選ぶ時代に少しずつシフトしている感じもある。
付加価値が物凄く重要にはなってきているので、これからの飲食店のトレンド気になるな。
話が逸れてしまった。
今回紹介するのは、板橋区大山にある「寿司屋の華八」という街場進化系の寿司屋である。
昔ながらの一軒家レストランで古くからお店を構え予約困難でもなく、さらにネタが豊富に揃えてあって美味しい。そしてコスパも抜群なので近所にあったら重宝したいお店の一つ。
どんな感じの料理と価格なのか?
早速紹介していきましょう。
当日予約でも安心して行ける「寿し屋の華八」へ初訪問
知人のSNSを見て「寿し屋の華八」を知った。
街場進化系の寿司屋が板橋区にもあります的な感じの投稿だったかな?
最初、江戸川区の鮨 かのじゃないの?と思ったけど、真逆の板橋区と記載がったので全然違った。調べてみると、投稿している人は少ないけれど、レビューにはネタの数が多くてコスパ良い。
大将も人当たり良く、よく話すなど。実に楽しみだ😊
予約は2週間前にした。
(予約は週末でない限り、簡単に取れます)
電話の段階でテンションが高い大将に、
「おまかせコースは出来ますか?」と聞いてみると、
「当日来てから、お客様に合わせて出していくので大丈夫ですよ」と。どう大丈夫なのか分からないけど、最近行ってる寿司屋がおまかせコースが基本のお店だったか麻痺していた。
「寿し屋の華八」は金額こそ書いてはないけれど、ネタケースにこれでもか!!というくらい魚が入っている。
「あれ食べたい!」
「これ食べたい!」
昔ながらの自分が好きな物を好きなだけ食べられる、本当の江戸前スタイルだ。
ちなみにこんな感じだ。
分かりにくいかもしれないけど、L字型のネタケースには50種類ものネタが入っている。しかも、この日の客は私達だけだよ?
絶対余るし、ランチ営業もしていないので捨てるか店主が食べるかの2通り。
「余ってでもネタケースにネタがパンパンに入ってないと昔から落ち着かないんですよ!」と店主が言ってた。
凄い商売根性だ。これは出来る限り協力したいので、たくさん食べたいと思います!!
寿し屋の華八を堪能する
店主と会話しながら、
「苦手な物は無いので、おまかせで色々お願いします」
〜おつまみ中心の前半戦〜
乾杯は瓶ビールにした。
辺鄙な場所にあって、かなり歩いたので喉がカラッカラ。
喉が一瞬で潤って、胃袋を流れ込んでいくのが分かる。
お通し代わりの、磯つぶ貝。
北海道産の磯つぶ貝を煮て、身を柔らかくしている。
コリっと、グニュっとした異なる食感が口内で踊る。
静岡県伊豆での縞鯵(しまあじ)。
このように、少しずつ切り分けてくれるスタイルのようです。
(写真で2人前)
愛知県三河の蝦蛄(しゃこ)
蝦蛄が苦手な人も、生の蝦蛄を食べると好きになるはず。甘みが格別にあって、パサつきが全く無い!
たまに、卵が付いている蝦蛄もあるけど店主は買わ無いらしい。
卵に栄養が入ってしまって、蝦蛄が美味しくなくなるそうです。確かにな〜と思い勉強になる。
神奈川県佐島の蛸(タコ)。
佐島の蛸は本当に柔らかく食感が良い。塩揉みしてるだけで、ここまで柔らかくなるのか。
千葉県産の初鰹(はつがつお)。
醤油にニンニクとショウガ、アサツキやかいわれなど充実した薬味。
脂は全く乗って無いけれど、赤身の旨みだけで充分美味しい。
ここで日本酒にシフトチェンジ。
5銘柄ある中から、大将におまかせでお願いして出してもらった。
この量で300mlあるそうだ。1人で飲んだら飽きるだろう。
蟹刺身。
冷凍して無い蟹らしいけど、なんの蟹だろうか?
蟹味噌は流石に売ってるものだと思う。
これなんだか分かりますか?
あん肝をホウボウで巻いた刺身をポン酢で味付けたした一品。
ホウボウのコリコリした歯触りとあん肝の濃厚なとろみ具合、ポン酢のさっぱり感がなんとも言えない絶妙な味に変化する。
これからあん肝が安くなってくるそうで、良いものが手に入りやすいって店主言ってた。
どこのお寿司屋さんも、今年の鳥貝(とりがい)良く無いと口揃えて言ってる。
大将も言ってたけど、やっと良いものが入ってきて喜んでいた。
ツルンッとした鳥貝はクセが多少あるけど、自分は大好きだ!出来れば握りで食べたかった。
白魚(しろうお)。
「しろうお」と「しらうお」は同じ漢字でも物が違うらしい。ヒレがあるか無いかで呼び方が変わってくると言ってた。
味に差は無いような気がするが、魚を知れば知るほど、奥が深くて面白い。
北海道産の鰯(いわし)。
北海道産なので、型が大きめなのかな。脂も乗ってるけど、鰯の味がハッキリしていた。
大阪湾の脂がノリノリの鰯の方が好みだな。
箸休めにと、
茄子とザーサイの漬物。そうそう、漬物屋が漬けたお新香も懐かしい感じだな。
北海道産のボタンエビ。
サイズは小さいけれど、これまた冷凍していないので、ねっとりした舌触りと濃厚な甘みが楽しめる。
平貝(たいらがい)磯辺焼きと刺身。
磯辺焼きの方が平貝の味が濃くなって、刺身で食べると滑らかな食感しかなく特徴が無い。
平貝は熱を入れた方が美味しいね!
こけし大根の漬物。
前半戦のおつまみは終了。
〜握り 後半戦〜
自家製のガリ。
甘みが少なく、辛味の方が強め。
1貫目は、天草の小肌(こはだ)。
一般的には小肌だけど、サイズ的にはナカズミというサイズらしい。
そう、小肌は出世魚。
『シンコ→コハダ→ナカズミ→コノシロ』
サイズが大き分、脂も乗っている。
淡路島の小鯵。
片身でこのサイズなので、本当に小さな鯵なんだな。
小さいけれど、味がしっかりしている。もう少し脂が乗っている方が握りに合うような気がするな。
車海老握り。
茹で置きしているけど、サイズも味も立派な車海老です。
穴子握り。
穴子は対馬産のブランド。煮方の技術と穴子に脂が乗っているからなのか、歯がいらないくらい柔らかい。
口内の熱だけで溶けてしまった(笑)
穴子で終わりかな?と思ったら、まだ続く。
春の貝、青柳(あおやぎ)。
かなりクセがあるけど、大好きな春のネタ!独特な香りがまた堪らない。
墨烏賊(すみいか)。
歯切れが良く、サクッと噛める。
細魚(さより)握り!
鯖(さば)握りには、白板昆布におろし生姜とネギが乗っている。
鯖の脂が白板昆布が入ることによって香りが強くなり、おろし生姜であっさりした一貫にまとまる。
工夫されているな。
ヤリイカ印籠詰め。
(のタイミングで出てくるのか??)
柔らかく香りも良いけど、かなり苦しくなってきた。
「ぼちぼちお腹一杯になってきました」
そう伝えてからも、何品か出てくる(笑)
鯖ガリ巻き。
愛知県産 赤貝(あかがい)。
煮蛤(にはまぐり)。
身が柔らかく、ふっくらしている。仕事しているのが良く分かる。
確かにトロタク巻きは食べたいと言ったけど、苦しいっす(笑)
これで私はギブアップ!
友人は最後にいくらも食べていた。
2人で大将を占領出来、これだけ食べ飲みさせて頂き大満足!
ご馳走様でした。
食べ終えて
お会計、2人で32,300円。
これだけの料理と、日本酒は5種類(300ml)に瓶ビール1本、大満足でした!
アクセスは個人的には不便だけど、何度か通いたくなるよな感じですね。居酒屋使いも出来るし、江戸前寿司も楽しめるので申し分無い。
次回はいつ行こうかな?
何人かで行ってみたいですね。
板橋区の大山で寿司屋をお探しの方、オススメですよ〜