仙台で昼間から美味しい寿司を食べるのであれば、「小判寿司」がオススメです。
オーソドックスなおつまみと握りが出てきて、新鮮なネタを初め、少しアレンジした一品料理はお酒のお供に最高!
何より驚いたのは、昼間からカウンター席が予約で満席になっていて活気がある。田舎ならではの常連さんがしっかり付いているのか、もしくは観光客が多いのか。
仙台グルメ最後の紹介は「小判寿司」。是非ご覧ください!
予約必須!仙台で初めての寿司を楽しんできた
仙台へ行くことが決まり、行きたいお店リストから何店舗かピックアップした。
どうしても行ってみたい寿司屋(小判寿司ではない)があったけど、ランチ営業していなかったのでタイミング合わずに諦める。そこで2番手候補の「小判寿司」はランチから営業しているので、早速電話してみると、すぐに電話も繋がり無事予約完了。
電話予約したのが訪問日の2週間前、すんなり予約出来た事もありあまり期待せずに当日行ってみた。
泊まっていたホテルをチェックアウト(11時)し、11時半からの予約だったのでのんびり歩きならがらお店へ向かった。
今日もあいにくの雨模様、昨日同様めちゃくちゃ寒い。東京も春と言われていたけど、ここ数日寒かったけど、仙台は別世界にいるような寒さだ。
11時半ちょうどにお店がオープン。
予約名を伝え店内へ入ると、続々とお客さんが来て、ほぼカウンター席が満席になった(笑)
「え?皆予約客かよ。もしかして、めちゃくちゃ人気店なんじゃね?」
50代くらいの女性2人組み、かっこいいおっさんが1人、60代関西のおばちゃん2人組み。話を聞いていると、私と同時に入ってきた人達にはある共通点があった。
それは、桑田佳祐の大ファン(笑)。
前日、仙台でライブがあったらしく、一泊して美味しいお寿司を食べて帰るのが楽しみらしい。
「昼間から美味しいお寿司が食べられるお店が少ないから、よく来るんです」とも言っていたな。私以外、皆桑田佳祐のファンなので意気投合して盛り上がっていた。間に挟まれた私は、寿司に集中しようと思っても会話がうるさくて気が散る。
お店にいつも満席なんですか?と聞いてみると、
「有名な方のライブがあった翌日のランチは満席になる事が多いですが、普段は全然空いてます」と。
まー、予約してから行くのが間違いないでしょう!
伊達の殿様コース(10,000円)を堪能する
コース料理は当日行ってから決めれば良いそうです。
一応電話では伝えていましたが、「伊達の殿様」という10,000円のコースを注文し、楽しむ事にしましょう。
創業60年という歴史があってか、昔ながらのカウンターのショウケースがあります。
週明けだからか、少しネタが寂しいような気もするな。
鮪に海老に烏賊、北寄貝やコハダなどが並んでいる。
〜おつまみ〜
夜も飲みに行く予定があったので、お茶で楽しもうかと思ったけど、つい注文してしまった。
昼から飲むビールは格別に美味い!
おつまみが出てから、最後握りを出すスタイル。飲まないわけにはいかないでしょ(笑)
鯨ベーコン。
自家製の鯨ベーコンは、脂身が濃く塩気が強い。これだけで日本酒1合は余裕で楽しめる。
玉子焼き。
平目のすり身が入った、甘くてカステラのような玉子焼き。
コースの最後に出てくるお店が多いけど、序盤で出てきたのは初めてです。
女将さんが調理場から持ってきた。何だこれ?聞いてみると、お通しらしい。
なるほど、順番が逆になったようだ。
北寄貝(ほっきがい)。
少し火入れしているので、甘みがギュッと閉じこもり食感もサクサクしている。
身が厚くて食べ応えもある。
北寄貝のヒモは火入れをせずに、生で出してくれた。
相当新鮮でないと出さない北寄貝のヒモを、生で食べられるのは嬉しい!
塩を少し付けて食べるだけで、磯感が強く口当たりが滑らかだな。
あん肝は、柔らかくねっとりした舌触りをしている。
濃厚な旨味こそ少ないけど、食べた瞬間口内で溶けた。
ニュージーランド産の本鮪大トロ。
鮪自体にメリハリがない。脂もあっさりしていれば、旨味も少ないような気がする。
この味がニュージーランド産の特徴なのか、それとももう少し寝かせれば、旨味が出てくるのか分からないが、爽やかな味だった。
鮪とは打って変わって、よく寝かせている平目は甘い!
縁側も立派な大きさで、平目の大きさが想像出来る。
「小判寿司」では、塩と醤油が出されているけど、全て塩で充分楽しめる。
白魚。
立派な大きさの白魚にシャキシャキのワカメ、酢の物的な一品です。
雲丹(うに)。
蒸している雲丹を初めて食べた。
甘みは凝縮されているけど、口にいれたらパサつきを感じる。
いつも食べている雲丹とは違った美味しさが楽しめる。
鰊(ニシン)と新玉ねぎ。
東北ならではの、鰊のつまみだな。東京で使っているお店はほぼないと思う。
これまた、東京の寿司屋では未だに出会ったことのない、ホヤ貝。
パッションフルーツのような香りと食感が賛否ある。
私は嫌いでもないけど、物凄く好きなわけでもない(笑)
ビール1本で終われせようと思ったけど、おつまみが多過ぎてついつい日本酒が飲みたくなったしまった。
いやー、胃にしみる〜
コハダのおつまみ。
ガリと大葉を刻み、コハダと和える。海苔で巻いたり、細巻きにして食べるのも好きなんだよね!
日本酒のおつまみにと、酒盗を出してくれた。
おいおい、もっと飲ませる気かよ😅
牡蠣の酒蒸し。
熱を入れると牡蠣は縮こまってしまう物が多いけど、蒸しても立派な牡蠣だった。
産地によって養殖の仕方が違うから、生牡蠣用、牡蠣フライ、蒸し用の物があると聞いたことがある。
身がふっくらしていて芳醇な牡蠣だな。
ししゃも焼き。
ん〜、と言った感じ(笑)
〜握り〜
この日はネタの関係で、おつまみがメインになり、ここからやっと握りに入る。
甘みが少なく、キリっとした辛さが強いガリ。
メバル握り。
メバルを握りで出しているのは珍しい!聞いてみると、今朝良いメバルがあがったので、仕入れてみたとのこと。
淡白な白身だけど、身がふっくらしていて自然と口の中で無くなっていく。
シャリは固めで赤酢を使っている。
中とろ握り!
赤酢のシャリとよく合う。
平目握り。
刺身で食べた平目とは違って、3日長く寝かせているようで、確かに柔らかい。
ねっとりしているけど、味は淡白。握りに合わせた職人技です!
車海老握り。
車海老を踊り食いで食べたのは久しぶり。少し火入れしたほうが甘みが増して好きなんだけど、踊り食いも食感を楽しめて良いね!
プリプリの海老が好きな人は、踊り食いがオススメ。
細魚(さより)握り。
寝かせているので身が柔らかい。
生姜とあさつきのアクセントも良い感じ。
雲丹握り。
食べた瞬間口の中で雲丹が溶けて、シャリだけが口に残った。
最後に、お椀が出て来てご馳走様でした。
追加している方は、飲みながら楽しんでいたけど私は新幹線の時間があるのでお店を後にしました。
食べ終えて
お会計、13,500円。
コース料理に瓶ビール1本、日本酒2合楽しんだこの金額だったら充分満足。
インパクトは少ないお店だけど、安定して美味しい寿司と料理が楽しめるので使い勝手は良さそうです。
東京に限らず、日本全国色々な寿司屋がありますね。これからも、東京を中心に全国食べ歩きたいと思います!
〜余談〜
帰りの新幹線は普通車で帰りました。グリーン車に比べると狭かったー(笑)