約3年ぶりの訪問になる鐘ヶ淵の名店「鳥田中」のお話。
焼鳥好きはもちろん、グルメな人々の間では”予約困難店”や”一度は訪れてみたいお店”ではないでしょうか。私も食べ歩きコンシェルジュをはじめた当初はたくさん調べて、たくさん電話をかけて、たくさんコネを使って人気店と言われる場所へ足を運んでいた。
鳥田中もその一つ。確か当時やっていたFacebookの知り合いが1名キャンセル出たとのことで代理で席ゲット。コスパ重視の焼鳥屋なので、その界隈には人気があるだろうな、という印象を持った。
今回の予約は友人でもある「鮨 かの」さんが取ってくれた。感謝。
初訪問の時に感じたことと、今回思ったことは多分違う。あくまでも主観で書いているので、今後「鳥田中」へ行こうと考えている方の参考になれば幸いです。
超予約困難「鳥田中」
予約システムについては、過去の記事を参考にしていただいた方が分かりやすい。
最近は予約困難店へ行くことも少なくなり、自分で予約を取ろうと努力することも無くなった。何度も何度も電話するのが億劫だし、その分時間を奪われる。何しろ、世間的に人気だったり話題なお店に行くことがほとんど無くなったからでもある。
(昔から行っているお店を除いて)
当日食べたいときに食べに行ける飲食店を重宝する今日この頃である。
墨田区・鐘ヶ淵駅から徒歩10分くらいの住宅街に「鳥田中」がある。
なかなか辺鄙な場所にあるから、はじめて訪れる人の中には”本当にこんな場所にあるの?”とソワソワすると思う。
少なくとも、私は不安しかなかったけどGoogleマップに身を委ねていれば、無事辿り着けた。行ってみたかったお店に行くまでの高揚感もまた味の一つなのかもしれない。
おまかせコース
以前訪問した時、コースの価格が4,000円だった。
今は内容も価格も変わっているそうで、実際の金額は不明。といっても1,000円か2,000円上がっている程度なので、リーズナブルに楽しめることでしょう。
新たにワインメニューがあった。
高級なシャンパンが置いてあったけど、需要があるのかな?
日本酒、焼酎。
とりあえず、焼酎炭酸割一本勝負かな?
食材の産地や追加と〆のご飯。
特筆すべきは、ラーメンの旨さ。ぶっちゃけ、下手なラーメン屋より断然ウマい。地鶏を扱っているから、出汁の旨味が素晴らしいのはもちろん、麺、カエシ、具材、全体のバランスが良い。
コースを終えて、お腹に余裕がある人には食べてもらいたい。
鰹だし醤油、焼きあご出汁どちらもおすすめです。
おまかせコース
先に到着してしまったので、ひとりで乾杯。
焼酎一杯770円。
以前よりグラスが上品になったけど、量が少なくなった。付加価値を付けた感じになるのかな?
個人的には、量を重視してしまう。
海老芋唐揚げ。
京都府丹波産の海老芋。
いちじくとリコッタチーズ。
季節の野菜(果物)とチーズの組み合わせ。
焼鳥屋らしくない一品である。
窒息鴨ロースト。
炭火でじっくり焼き上げ、甘味のある肉質。
白味噌仕立ての鶏スープ。
ほっこり。
ホロホロ鳥の漬け。
ササミ、砂肝、レバー。新鮮だからなせる食感の楽しさ。
じっくり噛み締めて味わおう。
ホロホロ鶏叩き。
もも肉と胸肉をタレと塩でいただく。
雪化粧にまとった、つくね。
卵管と一緒に頬張る。
大好きなはつもと。
旨味がギューっと詰まっている。
箸休めのお新香。
茄子(なす)。
もも。
皮のハリが美しい。
レバー。
臭みは皆無。
大根おろしは粗め。
手羽。
銀杏。
少し苦味が強い?印象。
はらみ(横隔膜)。
ふりそで(肩肉)。
レバーパテ。
七谷赤地鶏レバーのレバーを使用している。
滑らかで赤ワインに合いそう。
せせり。
旨味が弱いかな?
〆のラーメン。
どちらもおすすめと言いましたけど、個人的には焼きあごの方が好み。
クリアなスープの旨味の濃さにはアルコールで犯された胃袋にグッと染み込む。4人で分け合ったけど、1人で一杯余裕で食べられたな。
鳥田中の自家製プリンでコースが終了。
ごちそうさまでした。
食べ終えて
以前と比べて感じたことは2点。
”値上げしたな”ということ。会計も15,000円強だったので、コスパ重視のお店では無くなっている。もちろん、たくさん飲んだということもあるけど、グラスが小さいからすぐ無くなってしまう。手持ちぶたさも嫌だから、いつも通りガブガブ飲みました。
もう1点は”焼き物が普通”。
有名な焼鳥屋を回ったことがある人たちなら、多分焼き物は普通かな?と感じると思う。一品料理に定評があるお店なので、焼鳥を食べに行くというより、鶏割烹に近いイメージ。
期待しすぎると、期待値の方が優ってしまうので要注意。
以上、私の感想でした。
今日も食べコンへ遊びにきてくれてありがとうございます。生活必需品も生活インフラも全て値上げが始まった新年度。飲食店への行く人もますます減りそうな世の中になりそうな予感がする。
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