高級鮨屋のランチコースがお得!「鮨 鈴木」(銀座)

気温35度近い真夏の東京はべっとりした暑さが全身を包み込む。例年、今年も暑い去年より暑いとかいう人が多い。確かに温暖化が進み平均0•58度毎年上昇し続け、2100年には平均気温5度近く上がるとなると真夏は40度超えが当たり前になりそうだ。

けれども2020年は8月入るまで本当涼しかった。冷房付け始めたのは8月2日からだったし、それまで窓開けて寝れるくらい心地よい風が入ってきていた。夢のような時間はすぐさま真夏の炎天下の元打ち砕かれ、2日以降冷房無しでは寝られない日々が続き、9月の残暑も長く寝苦しかった夏の思い出。

8月5日の銀座も暑くて暑くて、30秒も歩くと汗が額から垂れ落ちてきてしまいハンドタオル無しではとてもじゃ無いけど地上へ出られなかった。友人とランチ予約していた「鮨 鈴木」へ向かったは良いものの、到着と同時に悲惨なことになっていた。。。

話の続きは後ほどとして、ランチがお得な「鮨 鈴木」のコースを堪能してきたので紹介しようと思う。

「鮨 鈴木」へ、初訪問

高級店がひしめき合う銀座に2015年6月自身のお店をオープンさせた「鮨 鈴木」。私は未訪問で申し訳無いが、銀座界隈で有名な「鮨 青木」で腕をふるっていた自他共に認める実力者なのは間違いない。

昨今の人気店?と言われている、素人向けの飲食店は軒並み予約困難になってしまい気軽に行けなくなった。流行りだかなんだか知らないけど、SNS映えを狙った料理やドヤ顔の飲食店、私には合わない。

「鮨 鈴木」を電話予約して取ったのは訪問一週間前。一緒に行く予定の別の友人からは、予約取りやすいので当日でも行けますよ!と聞いていた。人気高くて予約取りやすい、願ったり叶ったりである。

12時5分前、店に到着した私。暑くて如何しようも無い程汗が噴き出していた。サウナでも入ったんですか?聞かれても突っ込まれてもおかしく無い量の汗(笑)。

暖簾が出ている事を確認し、冷房ガンガンに効いて冷えた店内で一休み。お化粧室もお借りして手と顔を洗い10分後には汗も引き落ち着いて無事ホッとする。

10席あるうち、私達ともう一人の男性客、計3人のみでカウンターを占領。当日でも予約取れるって本当なのと、コロナの影響で銀座界隈は厳しい状況と感じる。

夜は諭吉3枚は飛ぶのが当たり前のお店も昼はリーズナブルに楽しめるのが銀座。「鮨 鈴木」、昼15,000円(税別)で14貫+鮪の手巻きと味噌汁と玉。夜は35,000円(税別)で、つまみ7〜8品と握り15貫。

昼も夜も同じクオリティのネタを扱っているので食べる側としては感謝の一言に限るが、店側はランチばかり繁盛しては儲けが減り苦しいと思う。一度ランチで行き、気に入ったら夜行き、酒飲んで諭吉5枚飛ぶくらい使ってあげたいものだ。

(未だ行けてなくすみません)

ランチコースを堪能

鰈の昆布〆からスタート。

扇型の丸っとした綺麗なフォルムは食べ応えもあって職人芸。

北陸産の本アラ。

北陸産って、かなり広く無いか(笑)?素材が良ければ何でも良いですよね。

本鮪赤身。

近海の本鮪しか扱わないそうだ。お客さんもそれなりの方?が来るから、近海ものじゃ無いとうるさいと話していた。そいつら味分かってんのかな?今時期の近海鮪は本当悪く、冷凍物の方が美味しい母体ありますよ!と、言いたいな(笑)

中とろは血合い近くのものかな?赤身と同じ母体とは思えない固さが気になった。

大とろはいつ時期でも旨味は変わらない。

ちなみにこの日の本鮪は戸井産だった。

新子ほど小さくなく小肌にしては大きいサイズ。2枚付けだから新子よりだけど適度に脂もあって舌を唸らせる旨さ。

鯵も贅沢に片身で端っこの筋部分は切り落とす。

新烏賊握りとゲソ。サクッと柔らかい歯切れの良さと独特の甘みが毎年食べたくなる美味しさの一つ。

ゲソも酒が欲しくなる旨味もあり、困ったものだ。

石垣貝(いしかげがい)。

握った後、パシンッッと叩き石垣貝がビヨぉぉーんと仰け反りかえるイキの良さ!型も大きいが、大きいだけでなく味の濃さも一流な貝だった。

平貝。

平貝の持ち味を出すなら熱を入れるのが良いと個人的に思っている。帆立の煮浸し的な握りの発想で、平貝も同じ調理法で握ることは出来ないのかな?と、ふと感じる。

どうですか?

雲丹も出してくれます。しかも、超一級品で苦味なんてもっての外甘味と海苔の磯風味で余韻が長くすこぶる旨い!

鮨屋を食べ歩いている方なら食べて見て、持って、食べてわかる程立派な車海老!原価割れしていないか心配になります・・・

出汁の味が浸み込み適度な柔らかさも感じられる、煮蛤。

なめこのお椀。

素材の良さが特に際立つ穴子も素晴らしい。仕入先は内緒らしく、最近見つけて誰にも教えていないと大将ニヤリ(笑)

鮪の手巻き。

最後は玉で締めくくり、ご馳走様。

食べ終えて

ノンアルコールですみません、と言いたくなる程極上な鮨がお手頃に頂けました。冷たいお茶を二杯頂き(冷たいお茶代はお金掛かり、温かいものは掛かりません)お会計17,000円くらい。内容考えると安過ぎるとなると思う。

鮨屋の難しいところ、飲食店あるあるなのかもしれないが美味しかったからまた行く選択肢と店主と相性良く居心地が良かったから再訪問する、要素は沢山ある。美味しいだけではまた行くってならないのが今の飲食店なので、もう一つ印象付けさせてくれる何かが欲しいと感じたのも本音。

店主の外観は怖いけど、話すと優しい方なので恐れずに行きましょう(笑)

寿司・海鮮料理カテゴリの最新記事