滋賀県の名店「しのはら」が東京・銀座に移転してきたのは2年程前の話。地方の名店が続々東京に集まるのは、最近多く、某有名寿司店は日本飛び出し、ニューヨークに移転するらしく、やはり人やお金が集まるような場所で勝負するお店が増えています。
「銀座 しのはら」は、移転してから、あっという間に人気を集め、「予約困難」「食べログ高評価」「ミシュラン星獲得」など、数多くの功績を残してる名店。
いつかは行ってみたいな〜と、思っていたくらいで棚から牡丹餅的な感じでタイミング合えば行けたら良いかな!程度だったのですが、運良く誘って頂き行ける事に。
街場進化系の某有名寿司屋で知人と食事していたら、「来週妻から来れなくなったんですが、しのはら如何ですか?」と。
私は最初、「しのはら??」と思い、「あの有名な銀座に移転したしのはらですか?」
知人:「多分そうですが、いまいちわかってなくて(笑)」。おいおい、どこに行くかもわかっていないのに先ず誘うのか(笑)!さらには、「銀座 しのはら」が有名な事も知らないのか!!と、突っ込みどころ満載だったけど、二つ返事でOK😜
そんな感じで、行ける事になり堪能してきました。予約方法やコース料理の価格、そして堪能した料理の数々を詳しくご紹介したいと思います!
「銀座 しのはら」へ初訪問!予約方法やコース料理の料金をご紹介
予約方法
予約困難の名店、「銀座 しのはら」へ誘って頂いたは良いけど実際予約した事もなければ、コース料理がいくらくらいなのかも全く分からない。
誘って頂いた方ももちろん理解していなく、幹事さんに挨拶し確認すると、昔から繋がりがあるらしく、いわば常連枠で予約を取ったそう。こちらも全く当てにならない情報なので、店主の篠原さんに聞いてみると、
「毎月最初の営業日に、半年先のご予約を承っています」と。基本はこのシステムです。日にちが決まってる方は、月初に頑張って電話してみましょう!
ただ、体調不良(インフルエンザが流行するシーズン)でキャンセルが出る事も多々あるそうなので、1週間前に電話したら予約取れた、なんてケースも少なく無いそうです。
基本は半年先!待てないし、出来るだけ早く食べたい方は、ギャンブルで電話してみると良いと思います。
コース料金
料理はおまかせコースのみ。一昔前は、23,000円だったそうですが、今は(2019年1月)24,000円(税抜き)価格になってます。
料金に関しては店主とお話しさせて頂きましたが、
「食材の値上がり方が半端なく、うち(銀座 しのはら)も上げざる得ないです」と。ご一緒させて頂いた方々が、飲食店の方が多く、値上げする、しないで話している会話も面白く、消費税を外税にするだけで、サービスも沢山出来るようになりました。と、おしゃってましたね。
話は逸れてしまったけど、ビール800円、日本酒1,200円。食べ飲みして30,000〜35,000円の予算と思って良いと思います。コース料理以外にも、本日のおすすめ料理が2品あって追加しても皆35,000円前後でした。
銀座価格ではありますが、ここでしか味わえない素晴らしい日本料理の数々が楽しめるので、食通なら一度は行きたい名店です。予約方法や料金、参考になれば幸いです😁
「銀座 しのはら」をとこと堪能
カウンター12席のみの、超レアな貸切会で楽しませて頂く事に!
香煎茶
香煎茶を飲みながらスタートを待つ。昆布茶のような味わい。
乾杯
従業員の方が注文を取りに来てくれ、スタート!
乾杯は、皆生ビール。クラフトビールで、ビターな感じの苦味と甘みのバランスの良い一杯。
お造り①
北海道産雲丹と牡丹海老の花山葵の山葵酢和え!
甘み、旨み、辛味や苦味、バランスが素晴らしい。
餅の炭火焼
お店に入った時から焼いていた正体がやっとわかった。
唐墨餅の炭火焼、鬼おろし添え。
香ばしい食感ともっちりした餅の旨さ、唐墨の塩気がまた食欲をそそる〜😊
餅が苦手な私も、これなら毎日食べられる!
お造り②
氷見の鰤を藁燻。
いぶりがっことおろし、ちり酢と共に食べると、藁の香りといぶりがっこの食感が良い。いちいち手間がかかってます!
お造り③
大間産本鮪の赤身と中トロと、つぶ貝の葱塩胡麻油和えです!
つぶ貝の食感とこの味付け、めちゃ好き!寿司屋であったら、嬉しいな〜
蒸し鮑
調味料を一切使ってなく、水だけで煮た鮑は極上そのもの!
鮑本来の旨さが全て味わえます!!
温物
鱈の白子やうぐいす菜などが入ったお椀。
焼物
琵琶湖産モロコの炭火焼!
小さなモロコですが、子持ちなので旨みがしっかり!
節分膳
節分が近いから、このようなお盆で出してくれました。
これで2人前です!
稲荷寿司、蛸の柔らか煮、金柑や梅京人参の梅煮!
一つ一つ手の込んだ料理で、スーパーで売ってるような盛り付けだったけど、全て手作りで味が別格。
どれ食べても、新鮮な味わいと素材がしっかり活きている!
虎河豚の白子焼き
コースと別料金で聞かれた、特別メニュー!
ここまで立派な虎河豚の白子はみた事がありません!目の前でダイナミックに焼いてるシチュエーションも素晴らしい。
素材を活かす、酢橘と海苔の香りで楽しむ。
鱈の白子とは全く違った濃厚な甘み!クリーミーで贅沢過ぎます!!注文しておいて良かった〜
巻き物
葱トロ巻きにべったら漬けを足した、寿司屋並みに旨すぎる巻き物!
べったら漬けもお新香になるので、トロタク巻きと同じような気がする。メチャクチャ旨くてお代わりしたくなります😊
フォワグラのあんぽ柿の最中
口直しでの最中がめちゃ濃厚で旨い!
かなりの撮影ポイントで、笑顔が素晴らしい。
料理も楽しめるけど、働いてる方が笑顔で活き活きしてる姿も、店主の人柄が表れてる証拠!居心地も最高です。
揚げ物
虎河豚の竜田揚げ、秋田県産アスパラガスの素揚げ!
和をベースにスパイスに仕上げ、とても美味しい竜田揚げ。アスパラも太くしっかりし、歯ごたえもあるけどジューシーで甘みが強い!
素揚げにする事によって、甘みが増すのかな?
鼈のタレ焼き
何を焼いているのか全くわからなかったけど、銀座しのはら名物と言われいる「鼈焼き」です。
鼈を焼くということ自体、今では当たり前らしいけど(私は初めて)当時は珍しかったそう。
タレの甘みと鼈の旨さ、白髪葱の食感が合わさると本当にヤバイ。
ずっと食べていたくなる美味しさだ😊
青首鴨の炭火焼
追加注文の、青首鴨の炭火焼!
私は青首鴨のを食べたことがなく、新鮮で脂身がさっぱりしてる印象しかなかったけど、玄人の方々は感動していた。
いつかわかるレベルまでいくといいな😊
お椀
蛤の出汁に若芽の香り、昆布感を感じるような、優しい味付です。
胃袋が休まります!
ご飯
〆は、大根ご飯!
大根ご飯って、全く想像付かなかったけど、冬の根菜の甘さが出汁となって米にしみこんでメチャクチャ旨いんですね。
おかずは、鰯の塩焼き!皮目をパリパリの焼いて、脂身を逃さない焼き方は流石です。
べったら漬けと昆布の佃煮など、ご飯のお供に最高のセット!毎日食べたくなる〜
「ご飯お代わりあります!」と、店主の一言から、一気に食べお代わり(笑)
麺
煮麺!
蛤の出汁で作った、煮麺言うまでもありません。今まで食べた煮麺の中で、No. 1!
甘味
つくね芋の白餡!
うすい豆の緑餡でさっぱり。
合わせて抹茶も頂き、ご馳走様でした。
食べ終えて
ん〜、日本料理や和食の奥深さというか、私にとってはまだ早いような気がしたけど、とりあえず体感できて良かった!
高級食材を使えば良いというもんでもなく、いかの1+1を3にも4にもする事が本当に大事なのだとわかりました。寿司、焼鳥、といったわかりやすい料理の方が好きだけど、日本料理も少しずつ体感し経験していきたいと思いました。
ミシュラン一つ星、簡単に獲得できるもので無く、並大抵の苦労があったに違いない。店主篠原さんと話したらそれがものすごくわかりました!
成功するのには、努力しかない!私も食べ歩きで日本一、いや世界一になってみせます!
もう少し経験値上げたら、また食べに来たいと思います。ご馳走様でした。