新大久保でタイ料理を食べるなら「バーン・タム」がおすすめだ。タイ語でバーンという単語の意味は4つあるそうだが、ここでは”家”が適切だろう。そして、店主の名前はタムさん。タムさんの家という意味がある店名になっている。
店主のタムさんがつくる料理は全て絶品という噂はかねがね耳にしていた。多国籍料理の中でもタイ料理は1番好きなので本当に楽しみ。看板商品のプーニムパッポンカレーを想像の斜め上をいく旨さに驚愕。タイ料理好きには是非足を運んでいただきたい。
筆者的、都内のおすすめタイ料理は神保町にある「メナムのほとり」一択。ここは空間も綺麗で清潔感あり、現地感は全くないのだが、香辛料の扱い方が現地そのまま。ただ、今回「バーン・タム」を堪能して都内おすすめタイ料理屋は二択に変わった。
ということで、「バーン・タム」のメニューや頂いた料理の感想を書いていこう。なお、あくまでも主観で書いているのでご了承下さい。
異国臭満載のタイ料理屋
新大久保のイケメン通りを歩いたことがある人は、何を言いたいのか理解してくれると思う。まっ、とにかく異国臭が強い。食べ物の匂いと日本のスーパーではなかなか見かけない調味料の匂いと、多分ミッキーマウス達の臭いが混じり合った、心地悪い空気が鼻腔を覆う。
これだけ狭い小道に飲食店が密集していたら、それは臭いもキツくなる。小さなアパートも多くあるし、ライブハウスもちらほら、害虫被害も多いような気がする。
害虫の話を先にすると、「バーン・タム」へ入店すると、異様に暑い。熱気がこもっていて、ナンプラーの匂いも混じり合い独特な空気感。それでも皆平然と食事(全員女性)。絶対暑いだろう、とホール担当の女性の方に声を掛けた。
” 暑いので冷房つけて頂けますか? ”
すると、
” すみません。冷房の配線をネズミに噛まれたのか動かないんです。 ”
さっっそく害虫被害。飲食店が密集するエリアではよくある話。何でもかんでも噛みちぎるネズミ、幸いにも火事にならずに済んで良かったのかもしれないが、この街はミッキーマウスだらかという事。
あまり気にしない人は良いけど筆者は…
かじられてエアコン使用不可状態なので仕方ない。サクッと食べて帰るとしよう。
メニューが結構な品数がある。
個人的には柔らか蟹のふんわり玉子カレー炒め、通称プーニムパッポンカリーがおすすめ。全メニュー食べた訳ではないけど、他店でも必ず食べる商品。経験値からして、ダントツ完成度が高くておいしいと感じた。
ガパオ、グリーンカレー、パッタイ。どれもこれも食したい。
あっ、パッタイを注文したら麺が無くて売り切れ。春雨でならパッタイを作れるという事なので、是非お願いします。
タンパク質豊富なガイヤーン。
サラダに揚げ物。ほとんど唐辛子マークの記載があるから、刺激は強めでしょう。
いろいろな料理をシェアしたい場合は、大人数で来ること。最低4人でくれば、結構な品数を楽しめる。
ねっ、魅力的な料理が多いでしょう。
カオマンガイも牡蠣系も食べてみたい。
あー、お腹空いてきた。
さて、軽く食べ飲み楽しみましょう。
バーン・タムを堪能
タイランドを代表するビール、シンハーで乾杯。
日本メーカーのビールに比べて苦味が少なくスッキリ飲みやすい。
ランチのスープ。
こちらが、パッタイ(通常の麺はなく春雨になっています)。
味付けはめちゃくちゃ好み。ナンプラーの中に旨みがしっかりとあり、干しエビの香ばしさも強い。海老や厚揚げ、もやしにニラとそれぞれが仲良く主張しあう完成度は、タムさんの実力。
通常の麺でパッタイを楽しみたかった。。。
プーニムパッポンカリー。
見た目は結構グロテスクな要素が強いけど、味は間違いない。そもそも、この料理は油を多く扱うし、オイリーにところが多い。本場バンコクの有名店でさえオイリー過ぎて油の中に素材が浮いていることも少なくなった。
しかし、同店は油は控えめ。多少は使っているけど、この料理にしては少ない。少ないにも関わらず、味の輪郭がはっきりしている。ご飯にもお酒にも合うし、何より今まで食べてきたプーニムパッポンカリーの中ではダントツ好き。
これだけ食べに来る価値があるので、是非訪れる際は食しましょう。
ご馳走様でした。
食べ終えて
料理だけの感想を書くと、最高。センスがあるの一言に尽きるのかもしれないけど、多分何食べてもおいしいタイ料理屋だろう。ガパオとガイヤーン、パッタイを食べてみたい気持ちもある。ただ、外的要因を考慮すると足が遠のく。別にお店が悪い訳ではないのだが、道中の五感が受け入れてくれない可能性も強い。こればかりはその時の気分になると思うが、料理だけ評価すると再訪問はしたい。
韓国料理屋が多く乱立する新大久保エリアで、絶品のタイ料理屋「バーン・タム」是非足を運んで見てください。筆者みたいに街の臭いとか雰囲気を気にしない人か我慢できる人に限ります。