若き大将のシャリのパンチが凄い!「高柿の鮨」(水天宮前)

鮨屋バブルが止まらない。

水天宮前にオープンした「高柿の鮨」、ご存知だろうか?新橋にある「新ばし しみず」出身の方が新たにオープンしたお店だ。

「新ばし しみず」、実は一度も行って事がないが鮨業界ではレジェント的な存在らしく、某鮨屋大将に一度は行った方が良いと言われているお店。行こうとは思っているが、写真撮影NGなので何となく行く気になれない。

今時写真NGなのが珍しいかもしれないが、紹介しにくいし私のブログを見ている方にとっては参考にならないと思う。

(一昔前までは、少しは写真OKだったらしいが、今は一切NG)

話を戻そう。水天宮前の「高柿の鮨」は20代店主がオープンした事で話題になった。家から徒歩圏なのと、タイミングが合い当日予約で行く事が出来たので紹介しようと思う。

もしこれから行こうと思っている方が居れば参考にして頂ければ幸いだ。

ランチのコスパが抜群!?「高柿の鮨」へ初訪問

今年に入って鮨屋によく行く様になった。

毎年食べるジャンルはある程度絞って集中していく様にしているが、鮨屋は色々とハードルが高い。金額面が1番かもしれないが、予約困難店も多過ぎる。

一見ではなかなか予約取れないお店も多く、一般人の私には厳しい。最初はそういったお店に行きたかったけど、なんだか馬鹿馬鹿しくなった。ある一定のコミュニティーで回っているお店も、店主からしたらありがたい事で勝ち組かもしれないが、団体で群れている感じがして気持ち悪い。(一度は行きたいんだけどね(笑))

気軽に予約が取れ、変な話当日でもプラッと行けるお店でも十分楽しめる鮨屋はある。

高柿の鮨は、「らんまる(不動前)」の店主がオススメしてくれた。何度か当日予約でチャンレンジしたけど3回は振られたが、家から近いので懲りずに仕事が早く終わった日に電話すると、空いていたので行く事にした。

(行く日が決まっている方は予約するのが確実だ)

18時、20時半、夜は2回転制の遅い時間で行けた。

ランチも営業しているが、1ヶ月先まで予約が埋まっているのでランチの当日予約は難しい。

基本おまかせコースになっていて、ランチは6,000円(くらい)で楽しめ、夜(この日)は17,000円スタートと言われた。

静かに淡々と握る大将もまた良い!「高柿の鮨」を堪能する

暖簾を潜ると、20時半スタートのお客は私しかない。時間丁度に着いて私しかいないという事は、もしや貸切状態!?

口数少ない大将と、最近入った見習いの板前さん2人で切り盛りしている様子。

軽く挨拶をし、いざ楽しむ!

一品料理〜前半〜

とりあえず、麦ジュースで喉を潤す。

(店主は本当に口数少なく、淡々と仕事をこなすタイプ)

しらすおろし。

甘みの強いしらすと粗めに削った大根おろしの組み合わせ。胃袋を徐々に鮨に合わせていく作戦かな。

蒸し鮑。

肉厚でむっちりし、そのまま食べても十分甘みが引き立っている。すりたてのワサビに付けても香りが立って美味しい。

(5月下旬は鮑が入るからコース料金が少し値上がる言われた)

太刀魚(タチウオ)。

皮目を炙った太刀魚は脂が乗っているのは分かる。

(皮目を炙るのであれば、焼魚にしても食べてみたい)

蛸(タコ)。

何も付けずにそのまま食べる。ムチっとした弾力の強い蛸は、噛めば噛むほど旨味と甘味が出てくる。素材をしっかり活かした茹で加減。

日本酒をお任せで頂く。

「高柿の鮨」では日本酒のこだわりも強いそうで、物によっては1合3,000円以上するのもあったので、メニューを見て1,000円で楽しめるものをメインでお願いした(笑)

渡り蟹。

渡り蟹の身と味噌、さらにはミントや卵も入った極上の一品。卵が固めに茹でてあるが、もう少し半生の方がトロってしていて美味しくなる様な気がするが、勝手な思い込みかな(笑)

何れにしても、日本酒のアテに最高。

鮑の肝。

塩辛みたいにしているのか、塩気が強くメチャクチャ酒飲みのつまみ。塩気の中にも、肝の濃厚な味とねっとりした舌触りがしっかり活きている。

もっと食べたい。

握り〜後半〜

マコガレイ。

淡白ながら、旨味がはっきりしている。数日寝かせる事によってここまでの味がハッキリ出るらしい。

シャリは赤酢。酸が強めで、バチっと決まった感じが凄い迫力。こんなにもシャリの味が強いお店は初めて。

アオリイカ。

ネチネチしたイカ特有の食感とシャリの相性が絶妙に良かった。

シャリのパンチが強いのに、イカと混じり合う?変に思うかもしれないが、実際感じた。

本鮪赤身。

最初は酸味が強いと思ったが、後半旨味の余韻が長い鮪。

中とろ。

赤身より酸味が少なく、脂が多いがさっぱりしている。産地聞くの忘れたが、シャリにインパクトが強いからネタの味も濃く感じるのか?今まで食べてきた本鮪の中でも味の濃さがハッキリしている。

日本酒のおかわりは、作(ざく)。

大将は淡々と握っているが、お弟子さんは明るい方。少し会話させて頂き分かった事は、最近弟子入りしたらしいく、鮨屋になりたいと思い色々なお店を食べ歩き、1番美味しかった「高柿の鮨」に決めそうだ。

なんとも素晴らしいエピソードに、このお弟子さんいつかビックになるかもしれない。

大トロ。

鮪三連ちゃん出てきたが、旨味は赤身から徐々に少なくなっていくように思えた。

鮪の中で1番好きなのが赤身なので、個人的には満足。

小肌。

肉厚で脂が乗った小肌は酢を強めに〆ている。尖った感じの小肌も嫌いじゃない。

赤貝。

そこまで大きくはないが、味が濃く歯切れと香りが素晴らしい。

鳥貝。

先端がピンっと張り、活きが良いのが見たがけで分かる。肝心の味も、ツルンっと滑らかで、独特な香りも最高!

今年の鳥貝は良くないと言われているが、だんだん良くなってきたのかな?

縞鰺(シマアジ)。

緩急つけてくるプレゼンテーションだな。

鮪三連ちゃん、小肌で一度口内リセット、貝連チャン、そして縞鰺。腹身の方なので脂が乗っているが綺麗で爽やかな味。

シャコ。

身がほろほろしていて甘味が凄いある!

何このシャコ!?』と、驚く程に旨い!!!

仕込み一つでここまで差が出るのか?

煮蛤(ハマグリ)。

甘めのタレに、しっかり下処理された蛤。もう少し柔らかい方がシャリと合う様な気がするな。

鯵(アジ)。

型の小さな鯵の半身を一貫にしてくれている。切り方も少し変わっていて、観音開きみたいにしている。

普段鮨屋で食べる様な(一般的な切り身)鯵と食べ比べしていないけど、こっちの方がシャリに合うらしい。

確かに、小肌もこの様な切り方で出しているお店があってその様なこと言っていた。

車海老(くるまえび)。

おー、立派なサイズの車海老。

一口で頰ぼるのが限界サイズなので、かなり値も張ると思う。値段は嘘をつかないので、甘味が極上!

最後の日本酒は、黒牛。1合1,000円で飲める日本酒はこの3種類だった(笑)

本当に高いやつ、1合6,000円とかあったからね。お金ある人は飲んだ方が良いよ。

青柳(あおやぎ)。

これまた、春の風物詩。貝の中でも、1番好きな握りかもしれない!通称、バカガイとも言うんだけど、いつも口を開けている姿がバカっぽいからそんな名が付いたらしい。

 

ここで、後干瓢巻きで終了ですが追加いかがですか?と言わる。あるネタを聞いて気になった物を追加!

小柱(こばしら)。

馬糞雲丹(バフンウニ)。

甘味が強く、海苔の香りと良く合う。

紫雲丹(ムラサキウニ)は、甘味は控えめで滑らかな味なので、バランスが良い。

最後は、干瓢巻きを頂きご馳走様でした。

最初、シャリのパンチが強くて飽きてしまうかな?と思っていたが、舌が慣れてきて大丈夫だった。酒飲みの店というよりは、鮨を純粋に楽しみたい方向けかな。

食べ終えて

お会計、25,000円。

コース一通りに追加3貫、瓶ビール1本に日本酒3合、思ったより安かった。食材も旬の物をしっかり楽しめ、美味しい鮪に雲丹、立派な車海老も楽しめたので大満足だ。

これは人気があるのも納得出来た。

赤酢のシャリは嫌いではないが、どちらかというと白酢(米酢)派なので、苦手な方もいるかもしれない。ただ、バチっと効いた(尖った感じ)赤酢のシャリもネタにしっかり合わせバランスが良いので、飽きずに最後まで楽しめた。

近所なので、当日予約で行ける日があったらまた行こうと思う。

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