本所吾妻橋で創業明治40年、鰻の老舗「川勇」へはじめて訪れた。
都内で鰻を食べることがほとんど無い。鰻といえば自然が豊かな地方のイメージが強いのだ。
鹿児島県の「うなぎ美鶴」は土地ならではのこだわりがあり、地下水から汲み上げた水を流し鰻を捌いているライブ感も面白かった。
福岡県のタモリさんが愛した「吉塚うなぎ屋本店」、鰻とご飯が別盛りスタイルが初めて。
東京No. 1との呼び名高い「かぶと」も2度訪れた。
どこも個性があり、素晴らしいお店ばかり。だけど、鰻に限らず食事全般、やっぱ食べたい時に食べに行ける気軽さが欲しい。
わざわざ予約してまで行くのも嫌になってしまったので、今のところ先の予定は0。
妻と2人でデートとなると、好きなお鮨屋さんは予約するくらいだけど、今のところ予定なし。
「川勇」は予約なしでも楽しめる。土地柄にしては大箱なので大人数でも入れるのも嬉しい限り。
ということで、妻と2人で
”鰻食べたいね〜”
の会話の流れから、急遽食べに行く事になったので、メニューや食事した料理の感想を素直に書いていきます。
今後、「川勇」へ足を運ぼうとお考え方に参考になれば幸いです。
当日気軽に行ける「川勇」はヘビロテ間違いなし
墨田区石原3丁目、車の往来が激しい見つめ通り沿いに佇み古参店。
何度も何度も車で通る度気にはなっていたんだけど、鰻だからなのか足が向かなかった。
すっかり高級品となってしまい、当別な日にしか食べない人も多くない。
年配の方は、昔に比べて値上がりし過ぎだな〜と、なるのかな。
それでも好きな人は関係なく食べているの事でしょう。
11時オープンと同時くらいにお店に到着。
先客は居なかったけど、人がひっきりなしに出たり入ったりしていた。
なんだ?
そう、皆さん持ち帰りの人達だったんです。
2人前から3人前くらいを予約しておいて、名前を伝え代金払って帰って行く人が凄く多い。
コロナの関係もあるのかは不明だが、食べに行きたくても行けなくなってしまった人、もしくは手土産としてテイクアウトする人、事情は様々。
メニュー。
鰻の他にもバラエティー豊かなラインナップ。
親子丼、玉子丼、とり重、舞子丼。
地鶏の柳川風、やき鳥、マグロと三つ葉のわさび和え、きも焼き、いたわさ、お新香、枝豆。
全メニューお土産にできるらしい。
アルコール類も、一通り揃っている。
飲みながらダラダラ楽しむとしたら、イイチコスーパー(麦)か雲海(そば)焼酎かな。
ボトルキープも半年出来るので飲みたかったけど、車だったので断念。
その分、食事に集中します。
やき鳥 きも焼き うな重を堪能
注文を済ませる。
お新香、小鉢、お茶。
両品、祖母の家を匂わせる優しい味付け。
そして、どこか力強い。
きも焼き。
肝は鰻一匹に一つしか入っていないから、とても貴重。
多分、売り切れゴメンの品だと思う。
肝心の味は、普通にウマい。
素材の臭みはないし、タレもさっぱりあっさりしている。
普通にウマいが良いね。
やき鳥。
タレと塩、各1本ずつ注文。
ブランド鳥を扱っているわけではないから、特段弾力があって歯応えが素晴らしいとかはない。
大胆な大きさで炭火でしっかり焼き上げる、昔ながらのスタイル。
焼酎炭酸割が飲みたくなる。
メインのうな重。
ちなみに、これが”上”
下が、”並”。
要は鰻の大きさが異なるだけの事。
やたら多過ぎても飽きてしまう性格なので、このくらいがベストかな。
程良く肉厚で食感の残された蒸し加減。
丁寧に焼き上げた炭火とタレの混じり合った香り。
ふっくらとしたタレご飯。
トータルした、求めている鰻屋さんだなっと。ブランドを押し付けるわけでもなく、こだわりや食べ方を進めるわけでもなく、シンプルに楽しませてくれた。
ご馳走様でした。
食べ終えて
12時過ぎになると、地元の常連さんらしき人達がポツポツやってきて、”いつものお願い”と食事しにきていた。
お酒飲んでいる人もいれば、食事して帰る人もいる。
昼の営業時間も長くないし、鰻屋さんで長居は無用かな。サクッと飲み食いして帰るのがスマートでしょう。
(鰻屋に限らず、全てに共通して言えることかも)
後日、また食べたくなり、どうしてもお店でゆっくり出来なかったのでテイクアウトして楽しみました。
お店で出来立ての方が断然ウマいですけど、持ち帰りの鰻にも別の良さがあった。
こればかりは自分で確かめて下さい。
近所なのでリピート確定店。