都営新宿線「馬喰横山」駅改札を出ると出汁の香がムンムンと鼻腔を覆い被さっている。駅のホームや改札内に立ち食いそば屋があるのはよく知っていることだが、改札外に存在感剥き出しの立ち食いそば屋に出会ったことが初めてで斬新だった3年前の出来事。
その時は、匂いで誘惑に駆られることがあっても入ろうとはしなかった。立ち食いそばより、ラーメンやカレーの方が魅力があったし、立ち食いで食べる理由もよくわからなかった。
創業は平成7年頃で、両国に1号店がある「文殊(もんじゅ)」の話である。両国2店舗、馬喰横山、浅草、川越、浅草橋、船堀、亀戸、大山、市川、成増、志村三丁目、駅中やガード下を中心に店舗展開している人気店。
気になってから3年以上の月日が流れ、立ち食いそば屋の魅力を知ったきっかけで食べに行くことができました。
私の定番、かき揚げそばを堪能してきましたので紹介します。
早朝はサラリーマンで大忙し
朝9時の立ち食いそば屋は戦場だった。お客はひっきりなしに入っては帰っての繰り返し。慣れていないとどこへ座っていいのかもわからず、注文するタイミングもままならない。
家で朝ごはん食べるより、会社近くの立ち食いそば屋で食べたほうがいいという考えの人も多いのか。
朝ごはんを食べない私にはよくわからないことなんだけど、家で食べるよりおいしいからなのか、睡眠時間を少しでも長く取りたいから家では食べずなのか、ただ単に立ち食いそば屋が好きなのか、どうなのか。
朝の通勤電車と一緒で、立ち食いそば屋は朝から活気があるのは間違いない。
お得なセットメニューがあったり、通常のそばも充実している。
1番人気はかき揚げそば。春菊天も人気のようだが、まずは王道を攻めるとします。そして、カレーライスの文字にも魅了されつつ、コロッケも食べてみたい気分。
朝から、かき揚げそば+カレーライス+コロッケの組み合わせで攻めてみようかどうしようか。。。
食べすぎると、眠くなってしまったり仕事にカツが入らなかったりする体質なのでやめておこう。
注文お願いします。
かき揚げそばとコロッケください。
この2つにしました。
が、コロッケかなり時間かかりますがいいですか?と。天ぷらは揚げおきしているものが多かったけど、コロッケは注文受けてから揚げるそうだ。
しかも、話してから気がついたのだが、ワンオペで調理をしている。麺を茹で、盛り付け、お会計、忙しない雰囲気を出していないにしても、コロッケを注文するには悪い気がしたので、かき揚げそばだけお願いしました。
時間帯により、生卵or茹で卵のサービスがあります。
生卵をお願いして、しばし待ちます。。。
かき揚げそば 生卵入り
注文が入ってから茹でる生麺。混んでいてもやることは変わらないと思います。
鰹出汁を強く感じる汁。
両手で器を持ち上げ口へ持ってきてから、ずるずるずる。
ほぉ〜、甘みを抑えた汁が腑に染み渡り活力の源になる。
そして、スープにピタリとよりそう細麺。コシもあるし、何よりそばがおいしいのなんの。
先日いただいた、「そばよし」の麺もウマかったけど、文殊も負けていない。
立ち食いそば屋は食べれば食べるほど発見があり、自分好みのランキングはつけられるかもしれないけど、そんなの関係ないんだよね。おいしいとかおいしくないと、そんな次元の話ではなく、感謝をしながらいただく心が大切なのだと感じました。
玉ねぎたっぷりのかき揚げも衣にスープが染み込み花が咲く。これで390円ですよ?文句言っている人がいるとしたら、絶対バチが当たることでしょう。
唐辛子をたすと、あらたに唐辛子の辛味が汁、麺、天ぷらにピタリ引き寄せ独自の世界観。ラーメンでもそうだけど、ついつい一杯で味の変化を楽しめるのも魅力の一つ。
あっという間に完食をしました。
大満足で、お店を後にした。ごちそうさまです。
食べ終えて
混む時間は一瞬なんだろうなぁ。
9時半ごろになると、ほとんどお客さんはいなくなりいそいそと食事している人が二、三人。お店の方も1人増え後片付けや仕込みなどにやっている様子でした。
いやいや、3年前に馬喰横山駅前外にあった時に、匂いに誘われて行くべきでした。出汁の誘惑に逆らわずに、吸い取られるようにしてお店に入ればもっと早く立ち食いそば屋の魅力を知れたかなって。そしたら、今頃都内に立ち食いそば屋は制覇していたかもしれませんね。(多分)
都心を中心に店舗展開している「文殊(もんじゅ)」さん、ぜひ足を運んでみて堪能してみてください。
今日も食べコン(食べ歩きコンシェルジュ)を見にきてくれてありがとうございます。お昼ご飯、夕ご飯が決まっていない方は、立ち食い蕎麦屋でもいかがでしょうか?
「Twitter」をやっているので、遊びに来てくれると嬉しいです。