大阪食べ歩き旅行を終え中一日休肝日を設け、いざ食べ歩き!終戦で闇市として賑わいをみせた街の一つ『京成立石』。個人商店が軒を連ねる中、地元民から他県まで幅広い年齢層に愛されているもつ焼屋「宇ち多゛ (うちだ)」である。
酒呑みやチープなお店が好きな人なら一度は聞いた事あったり、訪れてみたいお店では無いでしょうか?他にも巷で人気と称されているもつ焼屋、餃子屋、鳥肉屋、沢山あるけど一番人気は「宇ち多゛ (うちだ)」。オープン前から大行列で希少部位のレア(生)を楽しみにしているそうだ。
久しぶりに堪能して来たので紹介しようと思う。ちなみに、注文方法も慣れていないと戸惑うので説明するので参考にして下さい。
数年振りの「宇ち多゛ (うちだ)」へ
初めて脚を運んだのは5年前くらいになる。今でも仲良し不動産会社社長S氏が何度も通っていると言うので連れて行ってもらった。当時初めて「京成立石」駅に降り立つ事となり、勿論テンション上げ上げ。他の店もリサーチし、私なりに行きたい店をリストにして友人S氏に相談。
通い慣れたS氏は特段いつも通りな様子。とりあえず「宇ち多゛ (うちだ)」を食べ終えてから考えよう、と。結構酔っ払うと思うし、色々食べるとお腹も膨れるから。
(結局三軒くらいハシゴ酒して帰った初めての京成立石の思い出です)
仲見世通りには、魚屋、立喰そば・うどん、立喰すし、以前はほとんど開いていた印象だったがシャッター通り化している。
立喰すしは都内でも有名であり、気軽に新鮮なネタがリーズナブルに味わえるとあって常に行列。しかし、いつの日からか料理の写真NGになってしまい色々とルールが設けられた。直近では1年前くらいに行き、なんだか活気も弱くなった印象でそれっきり。この日もシャッターが閉まっていたので営業終了したのか、コロナで自粛しているのかは不明。とにかく活気の無い立石は初めてで奇妙な雰囲気である。
人気店にはコロナも関係ないのか?以前の大行列の光景とはかけ離れているが、数名並んでいる。店内は勿論満席。
世の中がコロナ騒ぎなので既存のルールプラス規制をしている。
これで席数減らしているのか(笑)と、内心思ったけど私はコロナ脳では無いので全く気にしない。元々のルールは初めての方は覚えておくといいでしょう!
既にアルコールを飲んでいる方は入店お断り
(立石でハシゴ酒するなら一軒目は「宇ち多゛ (うちだ)」がマスト)
写真撮影は料理とお酒のみ
店内狭いので鞄は抱え込んで前で持って入店
などなど。面倒だと思う人は行かなければ良いし、ルールを守って聖地の味を楽しむのもアリ。
もつ焼に梅割り、色々堪能する
10分弱で店内に入り座る事が出来た。向かい合わせのお爺ちゃん、隣に体格の大きいスーツ着たサラリーマン(多分)、右斜め前には若い男女カップル、様々な世代が肩を寄り添い楽しんでいる。
以前来た際友人S氏に全て注文を任せたので多少の緊張感が楽しい。
最初簡単に説明すると、焼物の注文方法が少し複雑。
①部位を選ぶ
(レバ(肝臓) シロ(大腸)ガツ(胃) アブラ(頬の部分) →アブラ多いとこ/少ないとこも選択可能 ハツ(心臓)ナンコツ(軟骨)カシラ(頭のお肉の部分) ツル )
②味
(塩・タレ・素焼き(具を素焼きにして醤油(醤油風味のタレ)をかけてくれる)・味噌(焼いた串を煮込みの鍋の味噌にくぐらせる)
③焼き加減
(若焼き・よく焼き)こだわりが無い人は何も言わなくて大丈夫。普通焼きで焼いてくれます。
最初は慣れないと思うけど、慣れない自分を楽しむのも面白い。レバ・タレ・よく焼き下さい!ちなみに一人前二本付いていて一皿200円。今の時代値上げせず頑張っているのも愛される理由の一つなのでしょう。
席に座った瞬間、2代目店主(お父さんの方)に飲み物を伝えスタート。
大瓶600円。
大きな鉄鍋がある席と真逆なのが残念過ぎる。運が良いと特等席(焼場と煮込みが入った鉄鍋が見られる)で楽しむ事ができる。
定番の煮込み。いい意味であっさりしてインパクト薄め。塩っぱさとか甘味とかではなく、素材の味を活かした旨味を放ち色々な部位が口内でサクっ、クニュッ、ビールをゴクッ、至福なひと時。
実は部位によって『生』もある。人気で数に限りがあるのでオープン直ぐ完売してしまう。しかし、隣のサラリーマン(多分)さんがテッポウとハツの『生』を注文していたので便乗した。
『生』と言ってもボイルしてあるので本当の『生』では無い。醤油を少しかけ臭み皆無の部位を頂いた。
アブラ・タレ・よく焼き。
タレは想像よりアッサリしているので嫌味が無い。あくまでも主役はもつ焼、豚の内臓達。他の店とは全く違う、鮮度の良さが随所で光、通いたくなる気持ちが分かる。
こんな一品もある。お新香。お新香・生姜・酢と注文すると、写真の物が運ばれてくる。
お新香を大根だけが良い人は、『大根下さい!』と注文。生姜が必要ない人は伝えなくて良いし、お酢も不要な人は何も言わずで大丈夫。
(箸休めに最高です)
シロ・タレ。
もつ焼の定番。ゴムみたいな独特な歯応えだけど、噛めば噛む程にタレの甘みがジワジワ広がる。歯が丈夫でないお爺ちゃん達は飲み込むしかないだろうな(笑)
梅割りの元祖ってここなのかな?
焼酎に梅シロップをちょろっと色付け。ほぼ焼酎原液なのでアルコール度数も高く直ぐに酔っ払うから飲み過ぎ注意。
かしら・素焼き。
頭肉には旨みがギュッと詰まっている。素焼き、正解だった。
最後にもう一杯梅割り!
空腹だったのもあり、ホワホワ気持ち良くホロ酔いになった。
お会計お願いします!何杯?と聞かれ、梅割りの数だろうと二杯です。皿の枚数を数え、お金を払いご馳走様。
食べ終えて
5年前には感じなかった事が多かった。お店のルールも厳しければ、三代目はタメ語で強面なので怖いと感じる人もいれば、生意気と思う人もいるはず。普通の事を普通にしていれば何も問題は無く、むしろ三代目の雰囲気がお店に独特の色を出していて面白かった。随所で気配りも忘れず、初めての方にメニューを詳しく教えている姿も見受けられた。
もつ焼、一つ取ってもここまで素材良さで喜ばせてくれるお店はそうそう無い。都内屈指、聖地と呼ばれてもおかしく無いオンリーワンの焼だった。
一つ気になったのは、某コンビニエンスストアで販売されている「宇ち多゛ (うちだ)」監修の焼酎ハイボール、お店で飲めないのにどう監修したのかが謎・・・確かに梅味だったけどね(笑)
せっかくなので二軒目どこか寄って行こっと!