著書『ちょっとそばでも(作:坂崎氏)』を読んでから立ち食いそば屋の魅力を知ってしまった。駅中にあったり、街中に溶け込んでいたり、住宅街にあったり、その場所に溶け込んでいるのが自然体で気取っていない。ふらっと立ち寄ってさくっと食べる。早い、安い、ウマい。文句のつけようがない。
今回紹介するのは、都内で店舗展開している「丸八そば 菊川店」の紹介である。数年前までは24時間営業として昼夜問わずお客が来ていたそうだけど、時代と共に需要が減り24時間営業はやめたそうだ。平日7時30分から18時、土日祝7時30分から15時、それでも年中無休やっているのでそれなりの需要は健在。
立ち食いそば界では知名度が低いかもしれないけど、個人的にはかなり好きだったので、ぜひ行って欲しい。かき揚げそばとカレーを堪能してきた感想を書いているので、参考にして欲しい。
菊川で立ち食いそば屋なら「丸八そば」
仕事がバタバタだった週末の出来事。忙しい日あるあるなんだけど、ご飯食べる時間がない。無理矢理時間作って食べればいいんだけど、早く終わらせたいという気持ちが強いから夜まで食べないという日もかなり多い。
だけど、我慢できない日もある。空腹が続くとオートファージーが効いて気持ちいと思える日と思えない日がでてくる。この日は後者。お腹空きすぎて気持ち悪くなってきたので、通りかかった「丸八そば 菊川店」へ駆け込んだ。
外看板のメニュー表をみると、そば以外の料理も豊富に揃っている。ハンバーグ、さばみそ、しょうが焼きは750円でごはん2回までおかわり可能と書いてある。空腹男子には最高のサービスでしょう。
私は、カレーセットと決めた。立ち食いそば屋を回ることを決めてからなるべく同じメニューを食べ比べたほうが比較しやすいという点で、かき揚げそば(温)と、あればミニカレー。そんな具合で、真夏の炎天下の中でも温かいかき揚げそばをすすっていた。
お店によっては看板メニューがあることもあって、悩ましいことにも出くわすけど、今は頑張っている。
車で来る人には朗報。外のカメラが店内から見られるようになっている。緑虫(駐禁切る人)が来たらすぐにわかるようになっているので、慌てて食べなくても問題ない。
まっ、目の前の路上パーキングもあるので止められれば必要ないけど、一応書いておきました。
かき揚げそば カレーセット
店内では活気のある大将と女将さんが元気よく接客してくれている。(お兄さん、何にします?_)と。
(温かいかき揚げそばにミニカレーお願いします!)と伝え、3分後には着丼。
家庭風の懐かしいカレーはスパイスの香りとお出汁の風味が合わさっている。
早速、そばから頂きます。
(ズルルル)
茹で置きされた麺を使用している。ツルツルと艶もよく、しっかりとコシも楽しめる。汁はカエシが強めにきいた塩っぱいだけあり箸が進む。鰹ベース(?)お出汁も鼻腔をくすぶり風味豊か。
桜海老や玉葱が入ったサクサクの天ぷらも汁に浸り、旨味と甘味が増してウマい。季節限定の春菊天も人気らしく、ファンも多いとか。
卓上の一味で麺、汁、天ぷらにピタリと寄り添って辛みが加わる。
カレーは甘口。学校の給食で出てきたような懐かしい味。
卓上にある唐辛子をパラパラかけても、なお美味。
もちろん、そばにもかけて頂こう。
ただ、結構な辛さなので入れすぎには注意。私は少量入れたつもりだったけど、翌日お腹が痛くなって少し大変でした。。。(本当に辛さに弱くなったと実感)
空腹があっという間に満腹になり、ごちそうさま。早い、安い、ウマいの三拍子で大満足のサクッとランチだった。
食べ終えて
立ち食いそば屋へ行く理由は人それぞれだけど、個人的には今後残ってほしい食文化のひとつ。そば、天ぷら、寿司、うなぎは古くは立ち食いで提供されていたことはご存知方も多いでしょう。せっかちな江戸っ子の胃袋を満足させていた時代。今では立ち食いそば屋以外はほとんどが高級志向になってしまったり、文化を貧しくしている業態も多くなった。特に寿司(鮨)。進化していくことも大事かもしれないけど、今は元に戻り、原点に戻る時期なのかなっと食文化においては考える。
なので、立ち食いそば屋をこれからも応援したいし、食べて行こうと考えている。
今日も食べコン(食べ歩きコンシェルジュ)にきてくれてありがとうございます。新しいことをやるのは素晴らしいことだけど、本質を見失っては良くはない。勉強しつつ、経験値を上げていきます。
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